しかし船は欠航だらけ、ヘリもなかなか予約がとれないということで、行くのも帰ってくるのも難しいといわれる青ヶ島ですが、何のトラブルもなく。それどころか絶対に退屈すると思っていたのに、帰って早々「次はいつ行こうか」と真剣に考えるという…。次はやはり8月の牛祭りかな。
今回楽しめたのは、料理がおいしいという噂を聞いて、5軒ある宿の中から選んだ「ビジネス宿中里」の女将さんのおかげ。直前に見たドキュメンタリー番組にも登場されていて、そこでは少しおっかないキャラに映っていましたが…。青ヶ島は島民の約半分が工事関係者で、中里のご主人も土建業を経営。女将さんは「親方の奥さん」として下請けの人たちの食事を作っていたそうです。それがおいしいと口コミで広まって工事関係者の飯場となり、3食食べるなら泊めてあげようか…というわけで自然と宿になったんだそうな。飯場のおっかさんと聞くと、おっかないキャラも少し納得。でも素顔は世話好きの暖かいおかあさんで、いろいろな島の話とともに、いろいろな珍味や青酎を楽しませていただきました。
もうひとつお世話になったのは「青ヶ島整備工場」で1日4000円でお借りした軽自動車。僕が滞在中、ツアーで来ていた団体さんは別として、個人で観光で来ていた人たち(計5人)は徒歩で島内を巡っていました。僕もそのつもりでしたが、予約時に中里の女将さんから「写真撮るなら車を借りた方がいいわよ」といわれて予約。地熱釜にサツマイモや魚をセットして、蒸している間に港で少し撮影をして、戻って昼食…なんてことをしていたので、やはり借りて大正解でした。
ちなみに狭い島内を走り回って、3日間で使ったガソリンは14.01リッター。工場のご主人も「こんなに走ったお客さんは珍しいよぉ! うれしいねぇ、また来てね」。ガソリンは離島特別価格のリッター170円。むしろ何台かあった自販機の値段が本土と一緒だったのがびっくりぽんでした。
■EOS 7D MarkII+SIGMA18-35mmF1.8 DG