2016年10月31日月曜日

御杖村大撮影会

昨夜未明に奈良より帰還。寄り道が長かったですが、昨日は本来の目的である御杖村(おつえむら、じゃなくてみつえむら)でのワークショップを行いました。地元の方とか、出身の方とか、そうじゃないけど写真が好きな方とか、さまざまな方々が集まって楽しい会に。コンデジしかないけれど参加したい人がいるということで、急遽ソニーさんからα7のデモ機を5台送っていただきましたが、借りた人たちは「これ買い取れないですか?」とお気に入りのご様子でした。でもそれ買い取ると沼が待ってますよ(笑)。


■a7II+Vario-Tessar T*FE24-70mmF4ZA

8月に村を下見をしたときは正直「1日持つかなぁ」と思っていたものの、天気がよかったことや、地元の参加者&スタッフのおかげで町の人たちを撮影できたりして時間もおしまくり。写真は田んぼで藁を集めていた御杖美人。一輪車のタイヤが黄色いのが謎で、聞いたら「これパンクしないの」。まさか農家の一輪車にもベンツBMW並みのランフラットタイヤが導入されていたとは…。恐るべし御杖村。

ともあれ参加者の皆さん、そして主催してくださったみつえアウトドアクラブの皆さん、ありがとうございました。また御杖村で楽しいことをやりましょう。

2016年10月28日金曜日

奈良の春日野青芝に…

忙中閑あり。いや閑はないんだけど、かわいい子には旅をさせろ…それも違うか。ともかく昨晩東京を出て、天理の健康ランドで一泊しながら奈良へきました。奈良市街は8年振りくらいですが、時代の流れにのってオサレな店と中国人観光客が増えてはいるものの、空の広さと夜の早さと鹿の多さは相変わらず。


■a7II+Vario-Tessar T*FE24-70mmF4ZA



奈良旅の目的のひとつは講談社時代の同僚・カオル姉さんに会うことでしたが、運よく今日はお休みで、ランチ→散策→居酒屋と付き合ってもらいました。姉さんの年齢不詳な外見とテンションの高さは、向かいに座っていた10ン年前と変わらず。むしろ日本語はますます怪しくなっていて、ふと見たらiPhoneの言語設定が英語でした。流浪の姉さんは次はいったいどこへ行くんでしょうか。というか僕も明日はどこへ行くんでしょうか。とりあえず早起きして鹿の群れでも撮りに行くか。

2016年10月26日水曜日

秋の道草

昨日の日大芸術学部に続いて、週1の芸術総合高校と2日連続の所沢通い。今日は電車で来たのですが、授業が終わって校門を出ようとしたところで、教え子の女子2名に遭遇。一緒にバス停まで歩こうと思ったら「先生はランニングとか好きですよね?」などと聞いてくるので、何なのかと思ったら駅まで歩いていくとのこと。

たしかに小手指駅までのバスはなかなか来ないし、ものすごい数の生徒が乗り込むので、できれば乗りたくない(でも乗るしかない)わけですが…。歩くと1時間以上かかるよ?と言ったら、隣の小さな駅だったら走って20分、早足でも30分で行けますよと。というわけで秋の夕日を背に、ちょっと道草。気が付いたらもうすぐ11月なんだよなぁ…。


■a7II+Vario-Tessar T*FE24-70mmF4ZA

2016年10月25日火曜日

しくじり先生?

たぶん2年ぶり、4回目か5回目くらいに日大芸術学部写真学科で講義をしてきました。所沢校舎に通う1~2年が対象で、多くの学生たちが出席してくれました。

猫みたいな名前の母校は写真展や写真集の案内を出してもノーリアクションで、そうこうしているうちに今年度限りで学科がなくなってしまうそうですが、よもや2度も落とされた大学からこうして度々お招きいただくとはね。



落とされた恨み辛みを晴らすべく、演題は「ちっちゃな頃から悪ガキで15で不良と呼ばれて夜の校舎窓ガラス壊して回って盗んだバイクで走り出してからの写真家宣言」とかにしようかなと思いましたが、ふつうに作品をお見せしながらふつうに講義をしてきました。ひとりで90分しゃべり続けましたが、脱線というか暴走というか、言いたかったことを結構飛ばしちゃいました。落ち着いて自分のことをしゃべるのって難しいですね。でもまあ少しでも参考や刺激になってくれたらいいなと、元しくじり受験生は思います。

2016年10月22日土曜日

明日が最終日!

早川町COCOROTOにて、9/17から開催してきた「はやかわ移動写真館・再び」ですが、いよいよ明日が最終日です。早川は紅葉も始まっているようですし、明日の9~13時には「湯島の湯」で年に2回のはやかわ大トラねこ市も行われます。ぜひお越しくださいませ。

僕も今日はベストシーズンの七面山へ登って、明日は下山して在廊…というつもりで準備までしていたんですが、仕事がまったく終わらず自主軟禁状態です。でも明日の午後は会場におります。

なお作品の一部は、11/3~12/18に行われる「早川町町制施行60周年記念芸術展」で展示されます。そして11/8~21はいよいよ新宿ニコンサロン。というわけで今だけはさすがに猫の手が欲しい状態です。人間の手でもいいんですが。



■HASSELBLAD 500C/M+CF80mmF2.8+FUJICOLOR PRO160NS

2016年10月20日木曜日

64歳のニッコール

昨日ライカから、1955年発売のレンズ・ズマロン28mmF5.6を復刻発売するという発表があったそうで。それを知らずに同時代で同じ焦点距離のSマウント用ニッコール2.8cmをたまたま持ち出していました。シリアルナンバーによると290本目に製造された初期ロットなので1952年製です。


■a7II+W-Nikkor C2.8cmF3.5

久しぶりに使ったけれど、60年以上前のレンズと思えないほど写りも良好。28mmという焦点距離が自分にはしっくりこないんだけど、もうちょっと使ってあげようかしら。

2016年10月19日水曜日

極限淀橋

週一で教えている学校はメトロ・JR・西武・バスを乗り継いで通っていますが、乗り換え乗り換えでいつも疲れてしまうので、今日は珍しく車で通勤。でも所沢市内の渋滞が本当ひどくて、疲れるのは一緒でした。時間も倍かかるし。来週はどうしようかな。

帰り道の都内では「ヨドバシエクストリーム」のバンに初めて遭遇。高校生のときにポイントカードを作ってから、これまでヨドバシさんへ払ってきた金額だけで田舎に家が一軒買えそうですが(アプリで累積購入金額がわかるんですよ)このサービスはまだ使ったことがなかった。24時間受け取れるアキバが近いのと、急に必要なものは大抵対象外なので、結局お店に行っちゃうんですが、そのうち米や味噌やトイレットペーパーもヨドバシで買う時代が来るんだろうか。


■a7II+Vario-Tessar T*FE24-70mmF4ZA

2016年10月18日火曜日

昨日の続き

昨晩は解放感から飲みかけの青酎をボトル半分ほど一気に飲んでしまい、気がついたら床に転がったまま朝でした。おかげで夕方まで頭がガンガン痛かったのですが、心優しい方が餃子とビールなどをご馳走してくださり、一気に二日酔いがさめました。なんのこっちゃ。


しかし昨晩酔った勢いで書いた文章、よく読むと結局何がいいたいのか自分でもわからない。でも好意的なコメントが多いので、皆さん広い心と巧みな読解力で読んでくださったのだと思います(嫌味じゃなくて)。

お金の話は本当どうでもいい酔った愚痴のようなもので、言いたかったことは、見せるということは見ることだということです。写真というのはある部分の断片でしかないので、他人は僕の酔筆のように想像を膨らませてくれますが、自分はその周囲や前後をわかっています。それを誰しも言い訳にしたくなりますが(そりゃ完璧な写真なんてそうそう撮れませんからね)、写真は…いや絵画や彫刻や音楽もそうだと思うけど、ひとり歩きするものであり、フレームの外にそれ以上の現実はないのです。

と、こんなことを毎週教えている高校では、生徒にしつこく言い続けています。どんどん作品を見せてくれる生徒はどんどんうまくなるし、見せてくれない生徒も、何か気が変わって見せてくれると、悩んでいたことが解決したりするんです。

…と、教えることは教わることであるわけで、明日も元気に学校です。なので今日はそんなに飲んでいませんよ。こんな写真載っけて言うことじゃねえか。

2016年10月17日月曜日

見せる阿呆に見る阿呆

今日は新宿のepSITEで写真展のプリント後半戦。一日かかってA1を26枚プリント。これで展示作品すべてが揃いました。といいたいんだけど、飾れる枚数より多いのでこれからふるい落とし。W杯に例えると「現地合宿まで参加しながら、本戦メンバーに選ばれず、魂をフランスに置いてきた三浦カズ」のようなプリントが数枚発生してしまう計算です。プリントとしては弱いんだけど、写真としてはアリなんだよなぁ…とか、逆に写真は凡庸なんだけどプリントがきれいだったりとか。そのへんをどう組むか。難しいんですよねぇ。

作業が終わって西口の繁華街を歩いていたら、奥さまと赤ちゃんを連れた某同業者氏に遭遇。「ピントが合わない」という理由でライカのレンズを新しいタイプへ買い替えていました。凡夫はああいう行為って家族に隠れてやるんですけどね(笑)。っていうかその旧式でいいから欲しいんだけどなぁ。底を開けるとフィルムが入るライカなら買えないこともないけど、写真展貧乏なのでSDカードが入るライカは夢のまた夢ですわ。

まあこういう話はどうでもいいというか、しない方が粋なのかもしれませんが、プリント代、額装代、DMの印刷代、郵送代、アレ代、コレ代、カニ代、とにかく写真展にはすごい金額がかかります。いやカニは買いませんよ、これから旨い季節ですが。
それらを主催者が負担し、さらにギャラを支払ってくれることもある企画展もありますが、大半は作家がハコ代を払うことで実現しています。今回の僕はその中間というか、公募によって新宿の一等地の広くて、きれいで、専任の社員さんもいるギャラリーを2週間も無料でお借りすることができました。それだけで十分得なわけですが、何か対価が得られるわけでもなく、むしろハコが立派なぶん裏ではそれなりにお金がかかります。小さなライブハウスならギター一本だけでライブできるけれど、長渕剛が同じようにギター一本で東京ドームに現れても、その裏では膨大な人数のスタッフが動くわけですヨーソロー。

それでもなぜ写真展をやるのかといえば、実績こそが最大の営業という立場上、こういうことをしていないと自分の5年後、10年後がない(かもしれない)というのもあるけれど、一番の理由は「自分の写真を見る」ということなんです。てめえで撮った写真をてめえで見ねえのかよ、と言われそうですが、必要がなかったら真剣には見ないものですよ。見ている時間は長いとしてもね。

その点写真展をやれば、否が応でも自分の写真を正面から見つめ続けます。もはや格闘。会場に在廊した日には、偉い方から見知らぬ方まで多くのご指導ご鞭撻を賜り、体重が一気に5kgくらい減る勢いです。というわけで痩せたい方は写真展をどうぞ。
まあ痩せたくないという方でも、ちょっとでも表現として写真に取り組んでいるのなら、猫の額みたいなギャラリーでも近所の喫茶店でもいいから、展示をしてほしいと思います。有償無償これだけ開かれた展示空間がある国は、世界広しといえども日本くらいですから(たぶん)。そんな話をすると「私はそういうレベルじゃないし」という方がいらっしゃいますが、そういうレベルじゃないから自分から挑戦するんですよ。見せる阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら見せなきゃ損々。

とプリントが終わった解放感で、ずっと飲みかけだった焼酎を煽ったら筆が滑ってしまいました。おやすみなさい。



■HASSELBLAD 500C/M+CF80mmF2.8+FUJICOLOR PRO400

2016年10月15日土曜日

もういくつ寝ると

クライアントさんから「年賀状用に写真を貸してください」とか、メーカーさんから忘年会のお知らせが来たりとか、印刷会社さんからカレンダーが届いたりとか、新聞社さんから「初詣の写真を貸してください」とか、世間はもう年末モードなのでしょうか。年をとると時間が過ぎるのが早いっていうけど、ちょっと早すぎるよ…。


■EOS 5D MarkIV+EF24-105mmF4L IS II

2016年10月12日水曜日

池上本門寺の御会式

今日は学校の出勤日。天気がいいので屋上で生徒たちと撮影実習をしていたら、遠くでモクモクと煙が。野焼きでもしているのかと思ったら新座の変電所火災でした。

その後、学校から池上本門寺の御会式に直行する予定だったのに、まず学校から駅までのバスが謎の間引き運転で来ず、駅に着いたら今度は火災の影響で西武線が動かず…。17時の開始には間に合うはずだったのに、池上本門寺に着いたのは結局19時過ぎでした。そこからはいつもより余計にシャッターを切ったのはいうまでもありません。


■EOS 5D MarkIII+EF16-35mmF4L IS

しかし身延山の仕事をしている立場からすると、池上本門寺で撮影するのは何ともいえないアウェイ感。同じ宗派の総本山と大本山なので、ライバルというわけではないんですが、そこにいるカメラマンは商売敵になったりしますのでね…。だから気を遣うんですよ。気を遣いすぎて参道でビールを飲んだら、帰りの京浜東北線でうっかり大宮まで行くところでした。くわばらくわばら。

2016年10月11日火曜日

NOW PRINTING

いよいよ新宿ニコンサロンでの写真展まで1か月を切りました。ニコンのホームページに詳細も載り(ここ)、今日は展示作品をプリント。昨日からほぼ徹夜で調整したデータを持って、新宿epSITEのプライベートラボに篭ってまいりました。以前は写真展のたびにお世話になりましたが、A2まで可能なプリンターを買ったこともあって4年ぶり。大判プリンターはさらに大型化し、今回お借りしたP9050Gは横幅がアメ車並み。出力しているのはA1ですが、写真ではA4くらいにしか見えん。ちなみにもう1台のP2005PSという機種はさらに巨大でした。あのプリンターはどこから入れたの? 考えていると一晩中寝られないの((C)春日三球・照代師匠)。



というわけで今回は大きめのプリントに仕上げたつもりですが、最近の展示は全紙くらい普通ですからね。狭い日本そんなに引き伸ばしてどこに飾る。っていうか飾った後はどこにしまえばいいんだろう(笑)。

しかしまあちょっと変わった紙を選んだおかげで、ここまで到達するのに難儀しましたが、期待以上の仕上がりでした。今日は半分ほど終えて、来週また続きです。

2016年10月8日土曜日

あと1か月…

某写真家一家&某デザイナーと私的旅行(酒量多め)から、年に一度の大仕事へ直行、の途中で打ち合わせとか、一昨日~昨日と山梨で慌ただしい2日間。よく考えたら新宿ニコンサロンの写真展もあと1か月を切りました。その間にあの件とか、その件とか、いろいろやることもあって、たぶん気がついたら展示も終わって12月でこの子もさらに大きくなっていることでしょう。Time goes by。


■D750+Ai Nikkor50mmF1.8S

2016年10月2日日曜日

FLY AWAY

■EOS 5D MarkIV+EF100-400mmF4.5-5.6L IS II

渡る世間は穴だらけ、なんちゃって。

それはともかく遠くへ行きたいです(飛行機だけ撮って帰ってきました、仕事で)。

2016年10月1日土曜日

反芻

一昨日・昨日・今日と3日続けて、早川町の写真集&写真展に関するインタビューを受けました。CDをリリースするとテレビ嫌いなミュージシャンもMステに出演したり、ドラマに主演すると俳優や女優がバラエティに出演するのと一緒。いわばプロモーションです。

でもこれが重要。もちろん写真集の売上や写真展の集客にも影響がありますが、それ以上に自分の脳内をまとめるいい機会になります。とりわけ写真って目の前の出来事に無意識あるいは脊髄反射でシャッターを切ってしまいがちですが、なぜそれを撮ったのか、撮った中でなぜこれを見せるのか、取材を受けるとそういうことを自分でも再確認・再認識できるわけです。なので結構疲れるんですけどね。


■a7II+SonnarT*FE55mmF1.8ZA

そして一昨日・昨日・今日と3日続けて、夜はワインを痛飲。赤か白かと聞かれたら白がよいのですが、最近は赤もいいなと。そして赤を飲むと体が肉を欲し…。これは「幻の十勝ぼうや牛のビステッカ」。ビステッカが何かはよくわかりませんが、久しぶりに肉肉しい肉をいただきました。来週も頑張れそうです。というか頑張らないと。