2009年3月31日火曜日

PIE2009その後

僕のことを「シカノ大先生」と(たぶんかなり尊敬の意味を込めて)呼んでくれるコザワ先生が、昨日の僕のサーブに強烈なボレーを打ち返してきたので、再び打ち返してみようかな。



僕がCX1を構えている写真が載っていますが、そのとき撮ったのが





090330_a_rimg0071 これ。



うん、CX1はたしかに便利なGRデジタルですよ。ズームと手ブレ補正があるからね。でも被写体ブレは防げないね。顔がブレちゃってごめんねごめんねー(U字工事風味)。



しかし傑作なのは、僕が車から降りて駐車料金を精算している写真。タイトル「神の帰宅」ってやつです。なんか駐車料金1万元(日本円で15万円……ってなんで人民元なんだろ)くらい請求されて、あ゛あ゛あ゛って感じの顔ですね。とてもいい写真です。
でも神は駐車料金なんて払わないと思うんですけどね。空を飛ぶから。ってこないだ本当に空を飛んできましたけどね(ここ)。



人の筋斗雲を勝手に載せやがったので、載せ返して差し上げようかな。





090330_b_rimg0123 信号待ちの間、頭上で腕組みをするコザワ先生。さすが一流アイドルを連日撮って撮って撮りまくる売れっ子カメラマンは違うねー。僕なんか信号待ちの間は自分で自分の肩を揉んでますよ。トシだから。



動く歩道でへばっていたのも、前の晩何かあったからじゃなくてトシなんです。っていうか普段静かな場所に住んでいるので、人が多いところに行くと疲れるんですよ。



それなら北京や上海行ったらどうなるんだという感じですが、やっぱり疲れるんです。交差点がこんな感じですからね。





090330_c_2494 先日の上海にて■EOS 5D MarkII+70-200mm



090330_d_4230 これも■EOS 5D MarkII+17-40mm



でも中国の人の多さは、なんかワクワクするものがあるんですよね。たぶん日本の高度経済成長期もそんな感じだったのかもしれません。



というわけでコザワ先生、今度一緒に中国行きましょう。ガイド料おまけするアルヨ。



2009年3月30日月曜日

PIE2009

東京ビックサイトで今日までやっていたPIE2009に行ってきました。仕事が立て込んでいるので昼過ぎまで行こうかどうか悩んだんですが、いつもお世話になっている方からご無沙汰している方まで、いろいろな方にご挨拶できて行ってよかったかなと。



しかしあっちを見てもこっちを見ても知っている方ばかりだったのですが、挨拶するたびに「どこの取材ですか?」とか「どちらのブースですか?」とか……。どこの取材もしてないし、どこの講師でもないし、ましてやトークショーのゲストなわけもありません。ただ単に冷やかし……いや、皆さまのご活躍ぶりを拝見しに来たのであります。






090329_a_0102 閉幕とともにオリンパスブースでは講師陣が記念撮影……。ちなみに撮っているのはトンボさん






090329_b_0101 こっちにも目線をもらう。福田さん!ちゃんとフレームに入ってますから首振らないで! てな状況をトンボさんが撮っていたので、今晩か明日あたりトンボ日記に載ることでしょう……。



てなことをやっていたら






090329_c_0103 だそうな。









090329_d_0070 こんなカメラを持っている人も、特設スタジオで1日中講師をやっていました。僕もちょっとだけ冷やかし……いや、見学に行きました。お疲れちゃんです。






090329_e_0116 「こんなカメラの人」は動く歩道で会場を後にする僕を一生懸命撮っていました。成田空港の取材陣かっつーの。たぶんこのときの写真を自分のブログにアップするのでしょう。



この後、隅田川っぺりのデニーズで一緒に夕食。ちなみに「こんなカメラの人」がトイレかどこかに行っている間、僕はこんなカメラで自分の鼻の穴とかを撮ってしまいました。何かに使いたければ使ってもいいけど、使わない(使えない)と思いますので適当に消しておいてくださいなコザワ先生。



2009年3月29日日曜日

春ですね

プリンタのインクが切れたので、チャリで上野のヨドバシカメラへ。昔は近所のディスカウントショップや文房具屋さんでも買えたんですけどね。PM-4000PXという7年も前のプリンタなので、インクを買えるお店がどんどん減っています……。





もっともエプソンさんがまだカートリッジを作ってくれるだけありがたい。ふつうプリンタのインクって数機種に対応しているものですが、PM-4000PXのインクはPM-4000PXだけの専用品。いつ製造が終わってもおかしくないんです。カートリッジの製造が終わる前にプリンタが臨終しそうですが。



この頃は頻繁にヘッドクリーニングをしないといけなくなり、PIXUSのPro9500 MarkIIに買い替えようかなーと思う今日この頃です。先代のPro9500が出たときもそう思って、結局買わなかったんですけどね(笑)。





というわけで上野へ行く途中、谷中霊園に寄って桜の様子をチェック。





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ぼちぼち開花しているものの、まだ蕾ばかりで満開はまだまだ先になりそうです。
でも桜の下は花見でたいへん盛り上がっていました。その光景を見ていると、頭の中で「日本全国酒飲み音頭」が流れ、そして止まらなくなりました。僕はほとんど酒飲まないんですけどね。







090328_b_7914こっちを向いてください■EOS 5D MarkII+17-40mm

090328_c_79391か所に固まらないでください■EOS 5D MarkII+24mm



2009年3月28日土曜日

桜の花が咲くと…

日本人ってなんで桜が好きなんでしょうか。という疑問が毎年春に浮かぶんですが、毎年答えは出ず……。







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090327_b_rimg0095 ■リコーCX1



明日か明後日はPIE2009に行く予定です。あまり時間がないので、ざーっとご挨拶に回るだけですが……。会場で見かけたら声を掛けてくださっても構いませんが、出展者ではございませんので何も景品とかは出ません。



2009年3月27日金曜日

空も飛べるんだけど

今日は人生初の空撮。



朝4時起きで静岡ヘリポートへ向かったのですが……東名を走っていると、横浜あたりから雪。しかも御殿場あたりで猛吹雪……。
果たしてヘリは飛べるんかいなと思ったら、静岡は快晴でした。かくして予定通り9:30にテイクオフ……。






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090326_b






1時間×2本の飛行でしたが、心配していた恐怖感はゼロでした。その代わり寒かった……。
空撮では「地上の1/10くらいまで能力が落ちる」と聞いたことがあるんですが、そんなわけないだろうと思ったら、そんなわけでした。正味1時間ほど撮影したわけですが、5分くらいしかカメラを回していない感じですね。ってことは1時間分撮影するには10時間飛ばなきゃいけないのか。しんどいな。



お昼に空撮が終わってから、さっきまで上空を飛んでいたところへ車で移動。ヘリは15分で着いたのに、車は1時間半かかりました。自分の能力は1/10まで落ちるけど、移動速度は6倍です。



しかし空から見る桜の里は最高でした。頭の中ではなぜかスピッツの「ロビンソン」と、「千の風になって」が交互にリピートしていました。そりゃ能力1/10に落ちるわな。






ところでいまリコーのCX1という新しいカメラを借りています。いつも使っているGR DIGITAL IIと操作系はほぼ同じで、液晶はずっと見やすくて、そして何よりズームがあるという、僕にはとても便利で魅力的なカメラです。デザインもかっこいいし。






090326_rimg0035 というわけで■CX1



2009年3月26日木曜日

上海市新宿区?

昨日今日とうちから出られず、というかモニターの前から離れられず……。



一転して明日からは出ずっぱりです。っていうか明日の朝は人生初の空撮。いやー、恐いなんてもんじゃないんだろうな……。





090325_2565 ■EOS 5D MarkII+EF24-105mm



恐いかどうかわからないけど、上海で見かけた原付。なぜナンバーが新宿区なのかわからんのだが、それ以上に「モ3げ57」ってなんなんだ。



2009年3月24日火曜日

28-300mm

上海から帰国した日に東京は桜の開花宣言が出たようですが、まだ桜を一回も見ていません。まあ今年も飽きるほど撮ることになりそうですが……天気と桜が持ってくれるのを祈るばかりです。



木曜は依頼があって桜の空撮をするので、EF28-300mmというお化けのように伸びるズームを借りてきました。





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28mmではこんな状態……ってずいぶんデカい28mmですが。





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300mmではここまで伸びます。



以前タムロンの28-300mmF3.5-6.3(手ブレ補正付きの新しい方)を借りたことがありますが、それと同じズームレンジで、明るさもほぼ同じ。なのに図体は3回りくらいデカい。まるで撮れないものはなさそうな雰囲気。これを旅に持っていけといわれたら、ちょっと悩みますな。標準ズームと望遠ズームが1本になったと思えば効率的なんですが。
まあ木曜日はレンズ交換ができない状況なので、こいつが頼りです。





というわけでタムロンのレンズで撮った写真を引っ張りだしてみた。





090323_8574 北京にて■EOS-1D MarkIII+タムロン28-300mmVC



画質も高倍率ズームにしては優秀だし、なにより手ブレ補正がビシッと効くのが印象的でした。このときは一緒に行った土屋さん(今日はごちそうさまでした……)からお借りしたんですが、一本持っているとやっぱり便利かな。



2009年3月22日日曜日

上海リニアが壊れる!?

今朝は10時過ぎにホテルをチェックアウト。さてどうやって空港まで移動するか。行きに磁浮こと上海トランスラピッド(リニアモーターカー)の往復乗車券を買ったので、磁浮に乗ることは確定なのですが、その磁浮の駅がまたとんでもない町はずれにあるんです。ホテルの最寄り駅から地下鉄一本で行けるんですが、市街の西端から東端へ移動するかたちになり、土曜とはいえ混雑に巻き込まれる可能性大。しかもホテルから最寄り駅まで徒歩10分くらいで、荷物多いし、足痛いし、雨降ってるしで、結局ホテルに横付けしていたタクシーに乗ることに。



かなりトッぽい運転手のオッチャンに「我要去磁浮站(リニアの駅まで行ってくれ)」と告げると……



運「浦東空港へ行くんだろ? それなら直接空港まで行ってやるよ」
僕「いやいや、磁浮の駅でいいよ。もう切符買ってあるから」



そういって磁浮のIC乗車券を見せると……



「ああ、磁浮なら今朝壊れたよ」



オイオイ、国家の威信をかけた乗り物を勝手に壊すな(笑)。



もちろんそんな戯言を真に受けちゃいかんのですが、でもこの国ではあながちありえなくはない話。だとしてもこのタクシーじゃどこを遠回りされるかわからん……そう思って降りようとすると「待って待って、とりあえず駅まで行こうよ」。だからおとなしく行けっつーの。



結局磁浮の駅までは遠回りもせず、ごくごく平穏に到着。駅を出入りする人たちをみて運チャン「よかったね、磁浮は直ったみたいだ」。
ああそうかい。ま、勝手に壊したんだから、勝手に直してもらわないとな(笑)。



そんな磁浮は行きとまったく同じで、ひとつ前の便まで430km/h走行。で僕の乗った便から300km/h制限……。行きも帰りも低速(といっても300km/hですが)なんて、微妙に損をした気分になってしまうのですけどね。





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090321_b_11016 磁浮■GR DIGITAL II



浦東空港から成田空港までは、なんだかあっという間。よく考えたら東京~上海の直線距離は、東京~石垣島より近いんですよね。でも言葉も生活習慣もまったく違う……世界とは狭くて広いものです。



しかし何が違うって、空気! 上海は町中が大きな工事現場で、とにかく粉塵がすごかった……。さっきカメラとレンズを掃除したら、恐ろしいほどのホコリと汚れ。カメラは週明けにサービスセンター行き決定です。





090321_c_11049 飛行機から見る夕焼け■GR DIGITAL II



着陸態勢に入ってカメラが使えなくなってからが、とてもきれいだったんですが……。



もっとも僕のCyber-shotケータイ(ドコモのSO905iCS)は、通信のみオフにする機能がないので、そもそも飛行機の中ではまったく使えません。音楽プレーヤー型のケータイにはたいてい内蔵されている機能ですから(僕の中国仕様WALKMANケータイにもあります)、難しい話じゃなかったと思うんですけどね。



2009年3月21日土曜日

再見上海

今朝も6時に起きると……いい天気! これは昨日撮れなかった「太極拳のお母さん」が撮れるはず。



そう思ってタクシーつかまえて外灘へ向かったのですが……あらま残念。お母さんたちは華麗に太極拳をやっていたのですが、本来やる場所が昨晩清掃か何かで水を撒いたらしく、濡れていたのです。そのため少し端の方でやっていました。そこでは背景に浦東の高層ビルがもってこられないのです。



というわけで2日連続で空振り。いい光景はそんなに簡単には撮れないっちゅうことですね。でも朝の浦東は昨日よりさらにきれいでした。





090320_10975 ■GR DIGITAL II



うーん、この写真で見ると昨日の方がよかったかな。撮り始めた頃はまだ太陽がビルに隠れていて、なんとも幻想的な光景だったんですけどね。まあいずれにせよ早起きは3元(約45円)の得、ってことですかな。
ちなみに3元ですと上海では地下鉄に乗れます。それからコーラのペットボトルが買えます。



他にも今日はいろいろおもしろいことがあったんですが(ありすぎて60GB近く撮影……ハイビジョン動画も何本か撮ったので、その容量になったわけですが)、書き始めると明日の朝になってしまうことはないと思いますが、寝坊して飛行機乗り遅れるのが恐いので、帰って時間があるときに書きます。
なにせWALKMANケータイの万歩計機能によると、今日も23010歩、歩行距離17.2km、消費カロリー3456kcal……ってこの万歩計は正確なんでしょうか? 正確だとしたら、僕は5日間で軽く100kmを歩いた計算になります。途中人と会ったり、取材をしたり、ギャラリーを回ったりしながら……。確かに早朝から夜までびっしり出歩いてはいましたけどね。



というわけで濃密な上海7日間の修行を終えて、明日の午後便で帰国します。やっと上海にも慣れてきたので、もう少しいたい気がしますが、いい加減きれいな空気を吸いたい気分です(笑)。



2009年3月20日金曜日

4日間で満タンに

昨晩寝たのが深夜3時だというのに、今朝は6時起きで上海の名所・外灘(バンド)へ。上海へ来たからには、外灘沿いの遊歩道で太極拳をするお母さんたちを(もちろんアングルは川向こうにある高層ビル群バックで)撮ろうと思ったのですが……。



到着するとおおやっとるやっとる。早速浦東の高層ビル群がバックになる位置から撮り始めると……あれ、突然中止。お母さんたちは蜘蛛の子を散らすように荷物を持って帰ってしまいました。



僕が撮り始めたからやめたのかと焦ったのですが、その場に残っていたお母さんが理由を教えてくれました。そのとき急に雨が降ってきたのです。といっても瞬間で止んでしまい、僕が感じたのは2~3滴。カメラもレンズもまったく濡れない程度でした。しかもその後晴れたし。
一滴でも降ったら中止って、太極扇が濡れてしまうと困るからでしょうか。それともそれが中国式雨天中止決定法なのでしょうか……。



でもその後、朝靄(というかスモッグ)に包まれた浦東のいい景色が撮れました。





090319_10867 ■GR DIGITAL II



GR(28mm相当)の横位置でギリギリ全景が入るんですが、外灘から撮る浦東の景色は、左右を広めに写さないとカッコがつきません。なので思い切って縦に構えてみました。
浦東の高層ビルが立っている一角は、U字型にカーブする川の内側。だから対岸から撮影すると、小島に高層ビルが密集しているように写るのです。モヤっているときは(ってほぼ連日モヤっているんですが)本当に小島のように見えます。



というわけで5D MarkIIでは超広角で撮っているんですが、そのデータは現在P-7000でお取り込み中。正確にいえばお取り込みではなく、P-7000のデータをポータブルのハードディスクにコピーしている最中なのですが。
なんと容量が160GB(実際は約140GB)もあるP-7000が、4日でほぼ満タンになってしまったのです。ここまで撮影データが130GB以上、枚数を計算したら5D MarkIIで5603枚撮っていました。今回の上海は撮らなきゃいけないものと撮りたいもの、ともに山ほどあるので……。
しかし2110万画素っていい面もたくさんありますが、取り回しはやっぱり苦労しますね。



まあ明後日帰国なので、明日撮影するぶんはCFカードのまま日本へ持って帰ればいい話。むしろ恐いのは帰国途中でストレージを盗まれたり、衝撃でダメにしてしまうケース。だからダブルバックアップです。



でもそれよりも心配なのは今後。P-7000は今回4日間で満タンになりました。もし2週間チベットに行く、なんてことになったら、果たして何台必要になるんでしょう……。とりあえずP-7000をもう1台買っておいた方がいいことは間違いなさそうです。



2009年3月19日木曜日

上海で故郷を思い出す

今日は上海市内にある「星光撮影器材城」に行ってきました。ま、早い話カメラのデパートです。1階から7階までひたすら写真関係のテナントが続いています。



城という名前から、つい九龍城や風雲たけし城を連想してしまうんですが……



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ふつうのビルだった。当たり前か。



ここに行くために今日だけ通訳を雇いました。って上海でガイドをやっている中国人の知人で、しかも謝礼は近所のスーパーで買った資生堂のシャンプーとリンス。でも本人がいいといっているので、いいのでしょう。



まあ冷やかすだけなら通訳なんぞいらんのですが、お願いしたのは本気で買い物をするため……ではなく、日経トレンディネットの連載「愉快的照相机」のネタ取材のため。



というわけで詳しいレポートは後日連載を。といいつつ、器材城の話の前に載せるはずだった第4回の原稿にまだ手をつけておらず、担当のIさんはさぞかし編集部でイライラしていることでしょう……ゴメンナサイ。



器材城を取材後は、すぐ近くにある田子坊へ。昨年11月に行ったときブログで写真だけは紹介しましたが、古いアパートの1階をギャラリーやカフェ、レストランに転用したオシャレスポットです。一帯に相当な数のアパートが立っており、内部はまるで迷路。そんなところが外国人にウケているようで、欧米人の姿も多いですし、あちこちから日本語も聞こえてきます。





090318_b_1625_2 こんな場所■EOS 5D MarkII+EF17-40mmF4L



が、中国人にはまだなじみがないらしく、前回も今回もタクシーの運転手さんに「田子坊」と告げると、返ってくるのは「不明白(わからん)」。なによりガイドをやっている知人も知りませんでした。
そういえば田子坊は僕が北京でよく行く南鑼鼓巷とシチュエーションや成り立ちがそっくりです。南鑼鼓巷も当初は欧米からのバックパッカーが集まる町でしたが、やがて日本や台湾からの観光客も来るようになり、そして中国人にも認知されるようになったそうです。僕が北京のタクシーに「南鑼鼓巷」と告げて「不明白」といわれたことはありません。田子坊もいずれは右行け左行けと指示しなくてもいいようになるんでしょうね。



そんな田子坊のカフェで知人と一服。田子坊には日本人が経営しているとおぼしき店が何軒かありますが、そのカフェもオーナーは日本人でした。さっきまで中国語を話していたオーナーが、突然他のお客さんと流ちょうな日本語で話し始めたので少しびっくりしました……。



夕方用事があるという知人とカフェで別れ、僕はそのまま田子坊を徘徊。すると先程とは別のカフェの前で「日本の方ですか?」と声を掛けられました。声の主はたまたま掃除か何かをしていたカフェのマネージャーさん。もちろん日本人です。
今回の上海は「ロケで使える場所を探す」のも目的のひとつ。そこで撮影に使えるか相談してみると……まあそれは是非ということでありがたいお話だったんですが、それよりも何よりもなんと僕とマネージャーさんは同じ町の出身であることが判明。東京都区内の「同じ町」ですから、ものすごく近所です。路上で一度や二度は会っているはずです。



我々の出身地は今も昭和の面影が強く残る町。思えばここ田子坊の光景は、その駅前の飲食店街にそっくりです。そんな話をマネージャーさんにしたら、「そうなんですよ。だから僕も一発で田子坊が気に入って、上海へ渡ってきたんです」。やっぱり! すごくよくわかりますよ、その気持ち……。
僕が北京の虜になった理由も、まさにそれです。もっとも景色が似ているという点では



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まさに田子坊が上かもしれません。我が故郷と比較して、おしゃれかおしゃれじゃないかという大きな違いはありますが(笑)。



2009年3月18日水曜日

37218歩って

今日は午前中、それはそれは見事なレトロ上海が残る一角へ。先月ANAの機内誌のために上海を取材した中国仲間の小竹さんが教えてくれた場所です。





090317_a_10459 こんな場所■GR DIGITAL II



って小竹さん同じアングルから撮っちゃってゴメン……。やっぱり“あそこ”に登って撮りますよね。



とまあご覧の通り、周囲を超高級タワーマンションに囲まれた一角が、まるで1900年代はじめにタイムスリップしたかのよう。しかも内部には迷路のような細い路地……いやーこりゃたまらんわ。小竹さんが「シカノ君は絶対気に入るよ」といっていましたが、さすがよくおわかりで。



そんな細い路地で写真を撮っていたら、そこに住むオッサン(自称・武術の師範代)から自宅へ招かれました。バナナと白湯でもてなされ、そしてうちじゅう写真を撮らせてもらい(というか撮らされ)ました。洋服がとっ散らかった娘の寝室を案内されたときは、ちょっと困ってしまいましたが……。
ちなみに中国人から見ると僕はかなり若く見えるようで、オッサンは留学生だと思ったようです。肩書きに「日中写真文化交流協会理事」と刷ってある名刺を渡したらビックリしていました。





そんな感じで昼過ぎまで小竹さん直伝のエリアを歩いて、その後は地下鉄で別のレトロタウンへ。そこでも4時間ほど歩き回って、夜はビジネス街の浦東にある上海環球金融中心へ。ここの100階展望台は高さ474m、「世界で一番高い展望台」だそうな。その代わり入場料もそれなりに高いんですが(150元=2200円くらい)……。



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僕は814041人目の入場者だそうな。



野郎一人で寂しく展望台に登ったのは、高いところが好きだから……ではなく、某雑誌で「旅のカメラ」をテーマにした記事を頼まれたから。そこで掲載作品用に、上海100万元の夜景をGR DIGITAL IIで撮影したわけですが……いやー、P-7000に取り込んで確認したんですが、GRのレンズの良さに改めて驚愕です。



驚愕といえばもうひとつ。



先日北京で購入した僕の新しい中国用ケータイ(チャイナモバイルのWALKMANケータイ)ですが、待ち受け画面の隅に足跡のようなマークと謎の数字が表示されるんです。はてなんだろうと思っていたのですが、今日やっとわかりました。そう万歩計。WALKMANケータイだけに「もっと歩け」と。



そして今日は……



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37218歩!



日本人男性の1日平均が7500歩くらいだそうです。つまり今日は5日分歩いた計算……。
足が棒のようになっていますが、そりゃ棒にもなるわな。



2009年3月17日火曜日

上海名物はカニではなく

今朝の上海は快晴!



そんな日に現れる上海名物が……






090316_a_8547 洗濯物!■EOS 5D MarkII+EF70-200mmF4L IS



正確には洗濯物の乾燥、ですが。噂には聞いていましたが、とてつもない状態です。
マンションやアパートの軒先には、必ずといっていいほど外へと突き出た物干し竿が。古い洋館にも、オフィスビルにも、はたまた高層タワーマンションにも(さすがに稀ですが)ありました。
さらにこれまた上海名物である電線にも洗濯物が掛かっているし、棒を渡すことができればどんな場所でも物干しスペースに。よくみると商店街のアーケードの軒下にまで洗濯物がかかっていました。



上海人どんだけ洗いもの多いねん。




そんな今日は、上海をテーマにした企画(ニワトリでいえばヒヨコどころか産卵もしていない状況のため、詳細はまだヒミツ)のために、街並みなどを撮影……。そうそう先日コメントを下さったぐおさんがおっしゃる通り、上海はやはりニワトリの街でした。
今朝、ホテルのそばで朝飯が食べられる場所を探していると(ホテルでも喰えるんだが、微妙な洋食だし、高いのでパス)、偶然巨大な市場を発見。そして生きたままのこいつが……





090316_b_10385 売られていた■GR DIGITAL II



そして僕は朝食にこいつを1羽……だったら武勇伝ですが、ふつうに1個2元(約30円)の蒸しパンをゲットして、街へ繰り出した次第です。



そして今日は路地裏をこれでもかというほど歩きました。ものすごく狭い路地裏にオッサンが大勢集まっているので、なんだろうと思いきや町内会対抗トランプ大会。いや町内会対抗かどうかは知らんがそんな勢い。僕は片言の中国語&身振り手振りで「撮らせてくれ」と交渉したわけですが、なぜか僕の手にはカメラの代わりにトランプが……。



そんな路地裏がある古い住宅街は、2010年の上海万博に向けてどんどん再開発されています。といっても僕は昔を知らないのですが、中心街には広大な更地や、取り壊しを待つゴーストタウンがいっぱい……。街が狭いぶん五輪前の北京よりもすさまじい勢いを感じます(まあそんな様子こそ今回の狙いであり、しかも工事現場は結構絵になったりするんですが)。



偶然見つけた巨大なアパート群も、軒先で野菜を洗っていたおばあさんに「ここも壊されるんですか?」と訊ねると「壊される予定なんだけど、他の工事や立ち退き交渉が進まないのよ。でもいつ壊されてもおかしくないわ」。ま、僕の中国語能力からいって正確さは保証できませんが、たぶんそんなことをいっておりました。
そう聞いたら全景を撮らないわけにはいかない。そこでアパート群で一番高い棟に行き、廊下で夕食の支度をしていた住人のおじちゃんおばちゃんおねえちゃんたちに「我希望去楼頂、行不行?(屋上に行きたいけど、いい?)」とカメラを見せながら交渉すると……



「おまえは日本から来たのか? それはご苦労さんなこった。ここももうすぐなくなるだろうから、好きなだけ撮っていけ」みたいなことを皆さんたぶんおっしゃって、おねえちゃんたちが屋上へ案内してくれました。そして好きなだけ撮影させてもらいました……。





090316_c_10448 ■GR DIGITAL II



この写真に写っているのはほんの一部で、しかもわかりにくいけどド逆光です。こんなこともあろうかとEF16-35mm初期型をEF17-40mmに買い換えたのですが、ほんと大正解。5D MarkIIで撮影した方はまだざっと目を通しただけですが(なにせ今日1日の撮影データが40GB以上……)、逆光のおかげで家並みがとても立体的に描写されていました。



2009年3月16日月曜日

いきなり花火大会

無事上海に到着しました。浦東空港からは「磁浮」つまりリニアモーターカー(上海トランスラピッド)で市内へ。時速430km/hを楽しみにしていましたが、タッチの差で夕方からの速度制限が始まってしまいました。それでも300km/hなんですけどね。

移動しながらジェットコースターも楽しめるという、サービス満点な上海式アトラクションを十分堪能できました。





090315_a_8117 とりあえず一鉄■EOS 5D MarkII+EF17-40mm



さらに地下鉄を乗り継ぎ、駅からてくてく歩いてホテルに到着。さすがにぐったりでした。



でも窓の外から、そんな疲れを吹き飛ばす爆音が……。



090315_b_8144 街のど真ん中で花火大会!?■EOS 5D MarkII+EF17-40mm



しかも右端の大きなマンションの向こう側でも同時開催。このあたりはもろ住宅街なんですけどね……。



北京じゃ花火のせいで大火事があったというのに、人民は少しも懲りていないのだろうか。それとも「オレたちはヘマしないぜ」という北京への対抗意識なのだろうか……。



っていうかなんで花火打ち上げてたんだろう。

まさか鹿野先生熱烈歓迎

ってそんなわきゃないか。



2009年3月15日日曜日

これから上海

これから上海

ただいま成田空港の搭乗ゲート前です。1410の上海浦東行きでまた大陸へ行ってきます。ちょうど一週間前に北京から帰国したばかりなのに…。



しかしJALのカウンター前を歩いていたら、中国人青年から「アナタハ、ナンジノ、シャンハイビンデスカ?」と聞かれまして。ふつうに「下午二点我去」と答えたのだが、思えばここは北京ではなく日本国千葉成田の空港であり、飛行機は世界中へ飛んでいるのである。彼はなぜ僕が上海へ行くとわかったのだろうか…。



パノラマ機能があったのだ

日帰りで山梨へ行ってきました。その道すがら、もっぱらケータイとしてしか使っていないCyberShotケータイにパノラマ撮影機能があることをふと思いだし……。



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撮ってみた(クリックすると拡大します)。



ま、明日からの上海で遊びがてら使ってみようかなと。結構うまく合成してくれるけど、でも画質がイマイチだな。本当に遊びがてら専用ですな。





090314_10354 こっちは同じ場所からGR DIGITAL II。やっぱりこっちかのう。



荷造りは昨日終わっているんだけど、出発までに片付けなきゃいけない仕事が全然終わっていないことが判明。1週間うちを空けるのって結構大変なんです。先週も1週間留守にしたばかりだというのに……。



結局上海に仕事を抱えていくことになりそうです。っていうか抱えていくんです。いま必死に用意しています。データや資料をUSBメモリーにコピーしたり、プリントアウトしたり……。これがなければ海外出張も楽しいのだけど。



2009年3月14日土曜日

大は小を兼ねるのだが

明日は早朝うちを出て、夜帰ってくる予定なので、明後日からの上海の荷造りをやってしまいました。機材以外の荷物は小さなリモワに収まりました。



090313_rimowa
赤いのが<小>、シルバーが<大>。



まあ昔は小さい方で2週間とか平気で旅していたんですが、大きなリモワを買ってからつい「大は小を兼ねる」状態になってしまい……。



でも今回の上海は空港からホテルまで、リニアモーターカーと地下鉄で移動。っていうかリニアモーターカーに乗りたいがために、便利な羽田~虹橋ではなくわざわざ成田~浦東便にしたわけですが、まあそういうことで小さな方に収めました。まあ現地にいる知人から「かつおぶし買ってきて」とか「ポン酢もお願い」とか「最新の小説が読みたい」などと頼まれなければ全然余裕なんですが(笑)。





090313_6100 北京の市場■EOS-1D MarkIII+EF17-40mmF4L



ここにかつおぶしやポン酢はないらしい……。



2009年3月13日金曜日

EF17-40mmを買う

来週日曜から上海に行く→上海は狭い路地が多い→狭い路地では広角レンズが重要、というわけで新しい広角レンズを買いました。



090312_ef1740mm
キヤノンのEF17-40mmF4L

その代わり、今まで使ってきたEF16-35mmF2.8LとEF-S10-22mmF3.5-4.5の2本をドナドナ……。まあ「ニコイチ」といえなくもないんですが。

16-35mmはかれこれ7年間、ボロボロになるまで使ったメインレンズ。当然愛着もあるんですが、残念ながら愛着は画質の向上に寄与しないのでサヨナラです。手元に残してもよかったけど、17-40mm買ったら出番ないし。
APS-C専用のEF-S10-22mmも、もうAPS-Cのカメラは買わんだろうということでサヨナラ。とてもいいレンズなんですが、使えるカメラがなきゃ宝の持ち腐れだし、これを使うためにAPS-Cのカメラを買うのも面倒だし。



でも2本とも使い込んだわりには下取り価格が↑↑↑でして……差額は5万円くらいかなあと予想していたんですが、わずか2万円弱で17-40mmをゲットできました。
下取りが予想よりずっと高かったので、いっそEF16-35mmF2.8L IIにしようかと思ったのですが、こちらは差額が10万円弱。念のため財布にはその金額を忍ばせていたんですが(笑)、費用対効果があまりないような気がしたのでやめました。



実のところ16-35mmのII型は何度か使っているんですが、I型とそんなに違わないんですよね。いや違うことは違うんですけど、10万円以上払って買い替える価値があるかというと微妙……(価値がないとはいいません。買い替える余裕がある方は、景気浮揚のためにも是非買い替えてください)。だから5D MarkIIを買ってもそのままI型を使っていたし、さほど不満はなかったんですが。



でも昨年末に17-40mmをお借りして、北京を撮る機会がありまして。いやー、16-35mmに比べると逆光に強い強い。それにワイド側は1mmマイナスだけど、テレ側は5mmのプラス。28~35mmあたりをよく使う僕には、16-35mmより断然使い勝手がよいのです。さらに16-35mmより小さくて軽いとあって、これは買い替えるしかないかなーと思った次第です。





090312_6486 ド逆光 in 北京■EOS-1D MarkIII+EF17-40mmF4L



余談ですが17-40mmを買ったカメラ屋さんで古い友人に再会しました。たぶん15年ぶりくらいですかね。
でもお互いすぐわかったのが何とも不思議。全然変わっていないのでしょうか。それとも場所が場所だったからでしょうか……。



2009年3月12日木曜日

まさかカメだったとは

タワシだと思ったものが実はカメだったという(前回記事およびそのコメントを参照)今日この頃、いかがお過ごしですか。



北京から帰ってきてあたふたと忙しいんですが、15日から今度は上海。早く仕事を片付けないと……。





090311_10186 北京の夕暮れ■GR DIGITAL II



この渋滞の中で、カメが売られたりしているわけです。恐るべし北京。



ところで日経トレンディネットで連載している「愉快的照相机」ですが、第3回が公開されました。天安門広場で取材した記念撮影事情、の巻です。



2009年3月10日火曜日

ストリートショッパー

中国人の逞しき商魂に感心する旨のコメントが寄せられましたので(ぐおさん謝謝です)、先週のエピソードをひとつ。



北京では5日に年に一度のお祭り……じゃなかった全人代が開幕しました。それに先立つ3日には政協会議も開幕。ま、日本でいう国会です。



全人代の期間中、市内には交通規制がかけられます。つまりただでさえ渋滞する北京市内がさらに大渋滞っていうか交通マヒナスターズなわけです(古いなー)。タクシーでの移動はひと苦労でした。

中国で大渋滞が起こると現れるもの。それは……






090310_a_10104 何かを売る人。






090310_b_10105 来た来た。右の女の子はなぜか張り切っている。






090310_c_10106 売ってるんじゃなくてチラシを配っているらしい。






090310_d_10107 何だか知らんが、誰もいらんだろ。



そう思って正面に向き直すと……







090310_e_10109



猛者がキターッ! 販売品目ではっきりわかるのはハンドルカバーとケータイ充電器。あとブレて何だかわからないけど、たぶんトランプとタワシ……。




ちなみに以前山西省の高速道路を走っていたとき、事故で完全に足止めをくらいました。すると路肩がみるみるうちに市場へと変貌。周囲は民家もまばらなのに、どこからともなくオッサンやオバサンが現れ、野菜や日用雑貨を並べていました。