2009年3月17日火曜日

上海名物はカニではなく

今朝の上海は快晴!



そんな日に現れる上海名物が……






090316_a_8547 洗濯物!■EOS 5D MarkII+EF70-200mmF4L IS



正確には洗濯物の乾燥、ですが。噂には聞いていましたが、とてつもない状態です。
マンションやアパートの軒先には、必ずといっていいほど外へと突き出た物干し竿が。古い洋館にも、オフィスビルにも、はたまた高層タワーマンションにも(さすがに稀ですが)ありました。
さらにこれまた上海名物である電線にも洗濯物が掛かっているし、棒を渡すことができればどんな場所でも物干しスペースに。よくみると商店街のアーケードの軒下にまで洗濯物がかかっていました。



上海人どんだけ洗いもの多いねん。




そんな今日は、上海をテーマにした企画(ニワトリでいえばヒヨコどころか産卵もしていない状況のため、詳細はまだヒミツ)のために、街並みなどを撮影……。そうそう先日コメントを下さったぐおさんがおっしゃる通り、上海はやはりニワトリの街でした。
今朝、ホテルのそばで朝飯が食べられる場所を探していると(ホテルでも喰えるんだが、微妙な洋食だし、高いのでパス)、偶然巨大な市場を発見。そして生きたままのこいつが……





090316_b_10385 売られていた■GR DIGITAL II



そして僕は朝食にこいつを1羽……だったら武勇伝ですが、ふつうに1個2元(約30円)の蒸しパンをゲットして、街へ繰り出した次第です。



そして今日は路地裏をこれでもかというほど歩きました。ものすごく狭い路地裏にオッサンが大勢集まっているので、なんだろうと思いきや町内会対抗トランプ大会。いや町内会対抗かどうかは知らんがそんな勢い。僕は片言の中国語&身振り手振りで「撮らせてくれ」と交渉したわけですが、なぜか僕の手にはカメラの代わりにトランプが……。



そんな路地裏がある古い住宅街は、2010年の上海万博に向けてどんどん再開発されています。といっても僕は昔を知らないのですが、中心街には広大な更地や、取り壊しを待つゴーストタウンがいっぱい……。街が狭いぶん五輪前の北京よりもすさまじい勢いを感じます(まあそんな様子こそ今回の狙いであり、しかも工事現場は結構絵になったりするんですが)。



偶然見つけた巨大なアパート群も、軒先で野菜を洗っていたおばあさんに「ここも壊されるんですか?」と訊ねると「壊される予定なんだけど、他の工事や立ち退き交渉が進まないのよ。でもいつ壊されてもおかしくないわ」。ま、僕の中国語能力からいって正確さは保証できませんが、たぶんそんなことをいっておりました。
そう聞いたら全景を撮らないわけにはいかない。そこでアパート群で一番高い棟に行き、廊下で夕食の支度をしていた住人のおじちゃんおばちゃんおねえちゃんたちに「我希望去楼頂、行不行?(屋上に行きたいけど、いい?)」とカメラを見せながら交渉すると……



「おまえは日本から来たのか? それはご苦労さんなこった。ここももうすぐなくなるだろうから、好きなだけ撮っていけ」みたいなことを皆さんたぶんおっしゃって、おねえちゃんたちが屋上へ案内してくれました。そして好きなだけ撮影させてもらいました……。





090316_c_10448 ■GR DIGITAL II



この写真に写っているのはほんの一部で、しかもわかりにくいけどド逆光です。こんなこともあろうかとEF16-35mm初期型をEF17-40mmに買い換えたのですが、ほんと大正解。5D MarkIIで撮影した方はまだざっと目を通しただけですが(なにせ今日1日の撮影データが40GB以上……)、逆光のおかげで家並みがとても立体的に描写されていました。