2009年3月19日木曜日

上海で故郷を思い出す

今日は上海市内にある「星光撮影器材城」に行ってきました。ま、早い話カメラのデパートです。1階から7階までひたすら写真関係のテナントが続いています。



城という名前から、つい九龍城や風雲たけし城を連想してしまうんですが……



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ふつうのビルだった。当たり前か。



ここに行くために今日だけ通訳を雇いました。って上海でガイドをやっている中国人の知人で、しかも謝礼は近所のスーパーで買った資生堂のシャンプーとリンス。でも本人がいいといっているので、いいのでしょう。



まあ冷やかすだけなら通訳なんぞいらんのですが、お願いしたのは本気で買い物をするため……ではなく、日経トレンディネットの連載「愉快的照相机」のネタ取材のため。



というわけで詳しいレポートは後日連載を。といいつつ、器材城の話の前に載せるはずだった第4回の原稿にまだ手をつけておらず、担当のIさんはさぞかし編集部でイライラしていることでしょう……ゴメンナサイ。



器材城を取材後は、すぐ近くにある田子坊へ。昨年11月に行ったときブログで写真だけは紹介しましたが、古いアパートの1階をギャラリーやカフェ、レストランに転用したオシャレスポットです。一帯に相当な数のアパートが立っており、内部はまるで迷路。そんなところが外国人にウケているようで、欧米人の姿も多いですし、あちこちから日本語も聞こえてきます。





090318_b_1625_2 こんな場所■EOS 5D MarkII+EF17-40mmF4L



が、中国人にはまだなじみがないらしく、前回も今回もタクシーの運転手さんに「田子坊」と告げると、返ってくるのは「不明白(わからん)」。なによりガイドをやっている知人も知りませんでした。
そういえば田子坊は僕が北京でよく行く南鑼鼓巷とシチュエーションや成り立ちがそっくりです。南鑼鼓巷も当初は欧米からのバックパッカーが集まる町でしたが、やがて日本や台湾からの観光客も来るようになり、そして中国人にも認知されるようになったそうです。僕が北京のタクシーに「南鑼鼓巷」と告げて「不明白」といわれたことはありません。田子坊もいずれは右行け左行けと指示しなくてもいいようになるんでしょうね。



そんな田子坊のカフェで知人と一服。田子坊には日本人が経営しているとおぼしき店が何軒かありますが、そのカフェもオーナーは日本人でした。さっきまで中国語を話していたオーナーが、突然他のお客さんと流ちょうな日本語で話し始めたので少しびっくりしました……。



夕方用事があるという知人とカフェで別れ、僕はそのまま田子坊を徘徊。すると先程とは別のカフェの前で「日本の方ですか?」と声を掛けられました。声の主はたまたま掃除か何かをしていたカフェのマネージャーさん。もちろん日本人です。
今回の上海は「ロケで使える場所を探す」のも目的のひとつ。そこで撮影に使えるか相談してみると……まあそれは是非ということでありがたいお話だったんですが、それよりも何よりもなんと僕とマネージャーさんは同じ町の出身であることが判明。東京都区内の「同じ町」ですから、ものすごく近所です。路上で一度や二度は会っているはずです。



我々の出身地は今も昭和の面影が強く残る町。思えばここ田子坊の光景は、その駅前の飲食店街にそっくりです。そんな話をマネージャーさんにしたら、「そうなんですよ。だから僕も一発で田子坊が気に入って、上海へ渡ってきたんです」。やっぱり! すごくよくわかりますよ、その気持ち……。
僕が北京の虜になった理由も、まさにそれです。もっとも景色が似ているという点では



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まさに田子坊が上かもしれません。我が故郷と比較して、おしゃれかおしゃれじゃないかという大きな違いはありますが(笑)。