2016年12月31日土曜日

大晦日

ここ数年、枯れた田畑に水をやるような時期が続いてきましたが、今年はようやく水がたまり、作物が収穫できるようになりました。来年はどれだけ穫れるかわかりませんが、引き続きコツコツと水をやりたいと思います。

これから紅白とガキの使いを録画予約して、ガラガラの中央道で身延山へ。例年通り23時59分59秒に仕事納め、0時0分0秒に仕事始めという、お寺で年をまたいでの撮影です。皆々様には今年もたいへんお世話になりました。来年もよろしくお願いいたします。ではよいお年を。


■a7II+W-Nikkor C2.8cmF3.5

2016年12月30日金曜日

大晦日イブ

普段ちょっとしか仕事が来ない編集部からも、毎年年末年始にはいっぱい仕事が。なぜかはあまり考えたことがなかったけど、他のカメラマンは帰省したり家族サービスしたりバカンスに出掛けるからか。というわけで今日も背負子を背負って平常通りお仕事です。‬


■iPhone6s Plus

2016年12月29日木曜日

肉の日

年に一度、生命というものを考えさせられる日。

今年もその肉をありがたくいただきました。


■EOS 5D MarkIV+EF70-300mmF4-5.6IS II

2016年12月26日月曜日

1/10~19は写真展再び

来年1/10-1/19、青山のGLOCAL CAFEにて、新宿ニコンサロンでの写真展「山梨県早川町 日本一小さな町の写真館」のリバイバル展を行います。

https://glocalcafe.jp/2017-01-10/

注文しなくてもご覧いただけますが、コーヒーがとてもおいしいので是非。

1/13(金)19時からは、写真集のデザインをした三村漢さんを招いてトークショーを行います。会費2000円で、甲州ワインや早川町の食材を使った軽食をご用意しております。お申し込みはinfo@glocalcafe.jpへ、件名:早川町写真展トークショー&交流会申し込み、本文:(1)氏名 (2)連絡先 でメールをお送りください。折り返し事務局より返信いたします(12/28~1/4と土日祝は休業です)。よろしくお願いいたします。

2016年12月23日金曜日

Merry Christmas

■a7II+Topcor4.4cmF2


ツリーの中で金魚が泳いでいました。
Merry Christmas.

2016年12月20日火曜日

今月の仕事

今日はカメラ雑誌の一斉発売日。今月は「CAPA」で巻頭特集「ジャンル別No.1カメラ」の風景編を担当。あとトキナーFiRIN20mmF2のレビューとか、2016年レンズ大賞のノミネートとか。一方「日本カメラ」ではEF-M18-135mmのレビューをしております。注目のFiRINは写りも質感も操作感もすばらしいんですが、買うとしたら35mmあたりの常用できる焦点距離が出たときだな。

焦点距離といえば昨日は久しぶりに85mmを使いました。雑誌で女性タレントさんを撮ったのですが、ふわっとかわいらしく…というオーダーなのでシグマの85mmF1.4を投入。これもよく写り過ぎるレンズ。なんだか写真がうまくなったような気がしますな(笑)。気がするだけなんですけどね。


■EOS 5D MarkIII+SIGMA85mmF1.4DG

写真は帰り道、その85mmで撮った花屋さん。やはり85mm難しいあるね。

2016年12月19日月曜日

熊本地震のチャリティー写真展です

12/23~29にフレームマンエキシビションサロン銀座で行われる、熊本地震のチャリティー写真展に出展いたします(詳細はここ)。50人の写真家が1人2点ずつ出展。作品は額装付きで1点1万5000円にてご購入いただけます。売上から経費を除いた金額を、熊本地震の義援金として日本赤十字社へ寄付いたします。

僕も昨年は仕事や旅行で熊本へ3回も訪問。自転車雑誌の仕事で人生初の輪行をしたのもいい思い出です。というわけで作品は阿蘇の「ラピュタの道」と、熊本城の石垣で撮影したものを選びました。「ラピュタの道」は震災で崩れ、復旧の目処は立たず(100億円必要らしい)。武者返しと呼ばれた熊本城の石垣もご存知の通りです。そこでいつかは…という願いも込めました。僕の作品はご注文いただいた点数をプリントしますので、ご都合のよいときにお越しいただければ幸いです。


■SIGMA dp1 Quattro

写真はラピュタの別カット。高低差461mの登りを、こいつで1時間ちょっとで駆け上がりました。最近いろいろサボっているので、また自主トレしないとなぁ…。

それから先週土曜日に放送された「出没!アド街ック天国」早川町・奥山梨温泉郷ですが、僕はまさかまさかの1位で登場…。大きく扱われるとは思っていなかったので、ラーメン屋さんで飲んでいたのですが、21時50分頃からスマホがメールの通知で鳴りっぱなし(笑)。

おかげで写真集の在庫がますます少なくなってきました。Amazonで只今残り19冊。「入荷予定あり」になっているけれど、平凡社にもあまり在庫がないはずなので、これが売れたらたぶんおしまいです。ご購入はお早めにどうぞ。

2016年12月17日土曜日

築地ラビリンス

築地・ふげん社で開催中の、土屋勝義さんと新納翔さんの写真展「築地ラビリンス」へ。今日は2人のクールな写真集を作った三村漢くんも混じえて、漫談のようなトークショーでした。三村くんが作ってくれた僕の写真集「日本一小さな町の写真館」も見開きの妙が効いていますが、2人の写真集もまさに絶妙というか巧妙。自分もまた写真集作りたいなぁ…なんて思いつつ拝聴しました。


■a7II+Topcor4.4cmF2

そしてこのあと21時からは、その僕の写真集が取り上げられる…はずの「出没!アド街ック天国」がOA。ぜひご覧ください。しかしトークショーの前後に築地市場を歩いてみたけれど、本当なら今はもうないはずの市場が、まったく当たり前のように動いていて、なくなることがなくなったのがなかったかのよう。なんのこっちゃ。まさに築地ラビリンス。

2016年12月16日金曜日

明日はアド街を

明日21:00からのテレビ東京系「出没!アド街ック天国」は早川町・奥山梨温泉郷です。
http://www.tv-tokyo.co.jp/adomachi/next/

僕の作品やアホ面も流れるようですが、それよりも秘境・早川町の魅力を多くの方に知っていただければと思います。


■SIGMA dp2 Quattro

2016年12月15日木曜日

駄カメラ後半戦

こないだの日曜まで僕も出展していたアイアイエーギャラリーでの「駄カメラ3rd写真展」、今日から後期の展示が始まりました。

そこで早速拝見しつつ、終わったプリントを引き取って帰ろうと思ったら…。居合わせた他の出展者の方が「どうしても欲しい!」ということで、出展者特別価格にてお買い上げいただきました。前期に出展してよかった♪


■MAMIYA6 IV, FUJICOLOR PRO160NS

展示していたのは、10月に奈良県大和郡山市で撮影した作品でした。どうやって撮ったのかという質問がちらほらあったようですが、金魚の産地ならではの「電話ボックス型金魚鉢」です。いや電話ボックス型というか、古い電話ボックスそのものなんですけどね。

そしておそらく1年後くらいにある「駄カメラ4th写真展」の参加予約も済ませてまいりました。今回はいろいろ買った中からマミヤ6IVを使いましたが、まだ使っていないカメラもあるし、欲しいのに今はなかなか3000円以下で買えない(けど1年経つと買えそうな)カメラもあるし…。

2016年12月14日水曜日

年の瀬

■a7II+Topcor4.4cmF2

ふと気がつけば、都心では物悲しいトランペットの音色が…。

2016年12月13日火曜日

師走に思う

今日のNHK総合・甲府「Newsまるごと山梨」で、僕の写真集『山梨県早川町 日本一小さな町の写真館』の撮影過程が放送され…たそうですが、東京にいるので詳細はわからず。でも何人かの方から反応があり、とてもいいドキュメンタリーだったようです。NHKさんからDVDを送っていただいて、酒でも飲みながら鑑賞します。

そして17日(土)21:00にはテレビ東京系で「出没!アド街ック天国 早川町・奥山梨温泉郷」が放送されます。字幕で流す文言や使用作品の確認をいただいたので、僕の写真集や作品はひとまず紹介されるようです。

土日はお坊さんの卵たちと身延山を歩きましたが、借用中の5000万画素超の某一眼レフを使った結果、持参したCFカードとSDカード、約300GBをほぼ使い果たし…。ハードディスクにデータをコピー中ですが、さすがになかなか終わず。初めてデジタル一眼レフを買ったのが2005年。写真の仕事を始めたのが翌2006年で、そこからハードディスクを場当たり的に増やしていますが、そろそろ構造改革が必要かも。


■a7II+Topcor4.4cmF2

写真は全然関係なく、昨日撮影したシマエナガちゃん…的なフクロウちゃん。久しぶりに来年還暦のトプコールレンズを使いました。来年はこれ一本で何か撮りたいなぁ。

2016年12月9日金曜日

テレビに出ます(しかも2回)

来週のお知らせをふたつ。

13日(火)18:10~19:00のNHK甲府「Newsまるごと山梨」で、写真集『山梨県早川町 日本一小さな町の写真館』の撮影舞台裏が放送されます。昨年6月から甲府局の梅山ディレクターが、足繁く僕の撮影現場に同行。この写真の現場なども取材されました。10分を超えるドキュメンタリーになるようで、僕も楽しみです…が、東京にいたら見られないんですよね(笑)。山梨県内の方はぜひご覧ください。※ニュース番組ですので変更の場合があります


反対に山梨の方にはご覧いただけませんが、17日(土)21:00~21:54のテレビ東京系「出没!アド街ック天国」にも出演します。この日取り上げるのは「奥山梨温泉郷」で、あまり馴染みのない地名ですが、まんま早川町です。こちらでも写真集と作品が紹介されるほか、撮影風景やインタビューを現地でいろいろ撮られたのですが…。たぶんかなり恥ずかしい感じだと思うので、そちらはあまり使われないことを祈っています。よろしくどうぞ。

2016年12月7日水曜日

これもフィルム?

■LEICA SOFORT


年に一回のみんなでフィルムカメラ実習。
先生はローライフレックスとゾフォートで。たまたま実習の時間だけ晴れてくれた。

2016年12月6日火曜日

青山→築地


■LEICA SOFORT

今日は東京・青山のGLOCAL CAFE で打合せ(左のチェキ)。ここは早川町にサテライトオフィスがある株式会社ブレインさんが運営されている地域交流のスペース。イベントやセミナーのないときはカフェとして開放されています。

で、新宿ニコンサロンの写真展「山梨県 早川町日本一小さな町の写真館」で飾った作品の一部を、来年1/10からこちらで飾らせていただくことに。途中他の展示や入れ替えもしつつ、可能な限り飾っていただけたらとお願いしてきました。とりあえず1/13(金)夜には山梨のワインや地ビールが飲める会があります。

その後は築地のふげん社へ。今日から土屋勝義さんと新納翔さんの写真展「築地ラビリンス」 が始まりました(右のチェキ)。お二人の写真はずっと前から拝見してきましたが、いやはやお世辞抜きで素晴らしい化学反応。僕の早川町の写真集も手掛けてくれた三村漢くんデザインの図録が、これまたスン晴ラシイ! 800部限定で1944円。絶対に買うべし。

というわけで買ったけど全然使っていなかったライカゾフォート、今日はいっぱい撮りました。その場で見られるのはデジタルも一緒だけど、何か違った楽しみがあるね。フィルム箱買いしなくちゃ。

2016年12月3日土曜日

ゾフォートと645Z

先月発売されたばかりの「ライカゾフォート」を買いました。あのライカ製のインスタントカメラ…という触れ込みですが、スペックはまんま富士フイルムのチェキ。フィルムもチェキのものがそのまま使えます。なのに値段はカメラもフィルムもチェキの倍。

でもいいんです。過去の経験からして、こういうものは「撮る気にさせるかどうか」が重要なんです。でないと、すぐに飽きてそのへんに放置です。

大学時代にポラロイドにハマっていた頃があり…といってもプロが使うようなピールアパートとかタイプ55ではなく、スペクトラという本当のインスタントカメラで、いろいろなものを撮っていました。普通に写すのでは飽き足らず、途中から表面を剥がしてケント紙に貼り付けたり、ポジのように透過光で見られるようにしたり…。まあそこまでやるつもりはありませんが、最近は仕事や作品以外ではあまり写真を撮らなくなってしまったので、ここらで気分を変えようかなと。



■PENTAX 645Z+55mmF2.8

気分を変えるといえば、今日は仕事で久しぶりに中判デジタルを使いました。借り物ですが、ペンタックス645Z。先代の645Dは何度か使ったけれど、Zは初めて。CCDからCMOSになってかなり便利になりました。欲しいですが、ゾフォートのように気楽には買えんなぁ…。

2016年11月30日水曜日

愛しのマミヤ

いよいよ明日から小伝馬町・アイアイエーギャラリーで「駄カメラ3rd写真展」が始まります。48人の写真家が前期後期に分かれていますが、僕は明日から11日までの前期です。

前に書いた通り、この写真展は全員3000円以下の中古カメラで撮影するのが条件。カメラ選びも含めてセンスや思想が問われるわけですが、僕は約70年前に作られたマミヤ6 IVで撮影しました。

マミヤ6は1940年から約20年作られたロングセラーですが、1989年に同じコンセプトとフォーマットの「ニューマミヤ6」が発売されました。19歳の浪人時代、なけなしの貯金でその新品を買い、大学時代は課題や作品、およそ年数百本をそれだけで撮っていました。

サービスセンターの人も驚く酷使ぶりで、一時は予備2台も併用していましたが、2003年の初めての個展、そして今年の早川町の写真展&写真集もそのマミヤで撮っています。早川町は当初スウェーデン製のハッセルブラッドを使っていましたが、程なくしてマミヤも併用するようになり、後半はむしろマミヤばかり使っていました。慣れているのか、はたまたフィーリングが合っているのか、僕にとってもっとも思いのままに撮れるカメラです。

そんな人生の半分以上をともにしてきた愛機だけに、いつか“ご先祖さま”も使いたいと思いつつ、あえて買う理由もないまま中古店でもあまり見かけなくなっていました。そんな折にこの企画へ誘われ、使うカメラを探していたら今回使った“ご先祖さま”に出会った次第。持病のレンズ白濁により税込2000円で売られていましたが、車用のガラス研磨剤(400円也)で1時間磨くとクリアに。もちろん写りは“ニュー”のように絞り開放からキレキレではありませんが、味と優しさが感じられます。どんな作品かは、ぜひ会場でご覧ください。グループ展なので基本的に在廊はしていませんが、僕もときどき行って飲んでいると思います。あ、そうそう今回の会場にはビールサーバーがあるそうです。1杯おいくらかは聞いていませんが、12月は写真展で酒が飲めるぞ…だそうです。


■MAMIYA6 IV, FUJICOLOR PRO160NS

写真は“ご先祖さま”で撮影した東大寺二月堂。迷った末の没カットです。没の理由は、よく写り過ぎたから。

2016年11月29日火曜日

いい肉の日

東京も紅葉のピークだけど、寒さがもはや冬のような気がするのは、やっぱり気のせいなのでしょうか。それとも脂肪のせいなのでしょうか…。


■EOS M5+EF-M22mmF2

2016年11月27日日曜日

第4回修行走

4回目となる身延山七面山修行走が終わりました。

今回は雪の影響で中止の可能性もありましたが、鹿野撮影のポスターでは文字通りひと肌脱いでくれた(っていうか自分から脱いじゃったw)身延山武井坊・小松祐嗣上人をはじめ、運営の皆さんの奮闘で今日を迎えることができました。

長く険しいはずのコースは身延山を登る片道に変更されましたが、504名と多くの選手が参加。ファインダー越しに見える選手たちは、ただひたすら目の前の坂道と戦い、年の一度のお祭りを楽しんでいるように見えました。身延山と七面山をライフワークにしてきた身としては誇らしくもあり、来年以降の修行走が楽しみでなりません。


■EOS-1D X MarkII+EF16-35mmF4L IS

そして個人的には、前座・菩提梯バーティカルレースで無様な姿をお見せできたのもいい思い出。登るごとに苦しくて視界が狭くなる中、声援だけを頼りに104m・287段を登り切ることができました。大会アドバイザーの石川弘樹さんからも「鹿野さんが本当に走るとは思いませんでした(笑)。来年もお願いします」とのお言葉をいただいたので、修行を積んで来年も参加します。昔のように4分を切ってみせますぜ。

2016年11月26日土曜日

菩提梯バーティカル!

いよいよ明日は身延山七面山修行走ですが、先日の雪でコースが大幅に短縮。でも年に一度のお祭りにそんなの関係なし!と前日から多くの選手が集まっています。僕も昼過ぎに着き、前座の菩提梯バーティカルレースに参加。今年が初めての試みですが、高低差104m287段、ノーマルヒルのスキージャンプ台とほぼ同じ高さと角度の石段を一気に駆け上がります。

7年前、身延山五重塔の復元工事を撮っていた頃は、機材を背負いつつ重たい安全靴を履いて3分台で登っていたのですが。結果は537秒、50人中49位。4分くらいはいけるだろうと思っていましたが、走らず飲んでばかりの体ではこれが限界でした。


a7II+Vario-Tessar T*FE24-70mmF4ZA


でもスタート地点では地元の人たちや常連の選手たちが「オイ鹿野さん正気か?」「もう這ってるぞ」と爆笑していたそうで、笑いを提供できて何よりです。来年は体を作って、ちゃんとレースに参加しますぜ。その前に明日は例年のごとく写真係。身延山直登のきついスプリントレースですが、選手の皆さん頑張ってください!

2016年11月25日金曜日

DCM48

写真展が終わったばかりですがまた写真展を。といっても今回は1人1点のグループ展。12/1(木)~11(日)にアイアイエーギャラリーで行われる「駄カメラ3rd写真展」の前半戦に、DCM48(駄カメラ48)のメンバーとして出展します。

これは3000円以下の中古カメラで撮影するのが条件という、撮影以上にカメラ探しが大変な写真展。しかもDCM48は錚々たる顔ぶれ。僕はほぼ研究生のような身分ですが、1940年代後半に作られたマミヤ6IV前期型(2000円のジャンク品を自己修理)で、先日奈良で撮った作品を出展します。

というわけで今日ギャラリーへプリントを預けてまいりました。先日の写真展と同じくアワガミの竹和紙を使いましたが、なかなかいい感じです。内容は見てのお楽しみ。

アイアイエーの後は、すぐ近くの写真企画室ホトリへ。16日から行われているきょんさんこと川野恭子さんの写真展「When an apple fell, the god died」へ。きょんさんの代名詞といえば“ゆるかわ”ですが、ゆるいようでゆるくなくて、でもどこか母の優しさを感じる作品でした。写真はきょんさんと、ホトリのsaorinさん。女性ファンの多いきょんさんですが、男性にもおすすめの写真展です。12/2(金)まで。


■D750+Ai-Nikkor50mmF1.8S

2016年11月24日木曜日

雪とロバート・フランク

久しぶりに何も予定がない一日。雪が降る中、東京芸術大学で行われている…というか行われていた「Robert Frank:Books and Films, 1947‒2016 in Tokyo」へ。どうしても見たかった世界巡回展の東京版に、なんとか最終日で間に合いました。

話題になっていた新聞紙云々は僕にはどうでもいいのですが、とにかくロバート・フランクの写真と、シュタイデルの写真集にやられっぱなしでした。これを自分の写真展の前に見ていたら凹んでいたのは確実(笑)。終わったこのタイミングでちょうどよかった。いろいろ刺激になりました。

また写真集が作りたいなぁ。っていうかシュタイデルと作りたい。夢のまた夢ですが、夢を見るのは勝手ですからね。


■a7II+Vario-Tessar T*FE24-70mmF4ZA

2016年11月23日水曜日

酉の市

今年の一の酉は写真展会期中で、飲んでいてうっかり忘れ…。そして今日の二の酉もうっかり忘れて飲んでいたのですが、帰り道にFBを見て思い出し。もっともその記事は花園神社の見世物小屋についてだったのですが(笑)。

日付が変わる5分前に、近所の浅草鷲神社に到着。いつもの熊手屋さんに行くと、すでに店じまいの準備中で「いつもより豪華な熊手しか残っていないけど、値段はそのままでいいよ」とのこと。残り物には福がありました。来年も商売繁盛でありますよう。


■a7II+Vario-Tessar T*FE24-70mmF4ZA

2016年11月22日火曜日

写真展最終日…の翌日

新宿ニコンサロンでの写真展「山梨県早川町 日本一小さな写真館」が昨日無事終わりました。お越しいただいた皆さま、お越しいただけなかったけれどご声援いただいた皆さま、そして撮影に関してご協力いただいた早川町の皆さまに心から感謝申し上げます。

2週間無休という会期でしたが、始めから終わりまでの計108時間30分、ずっと在廊することができました(どれだけ暇なのかと思われそうですが…笑)。いろいろな方に会えますし、食わなきゃいけないので営業活動もしたいですし、写真集を売るためにも在廊する必要があったわけですが、それ以上に「この写真を人がどう見るのか知りたい」というのが皆勤賞を目指した一番の目的でした。それは今までの写真展と同じなんですが…。

今回は予想通りだった部分もあるし、予想通りではない部分もありました。写真を見て泣く人もいるだろうな…とは少し想定していましたが、少しどころではありませんでした。ちょっとしたハプニングもありました。
写真が動画にとって変わられつつあるとか、誰でもきれいな写真が撮れるようになって写真家が必要とされなくなっているとか、いろいろ厳しいこともいわれますが、まだまだ写真は捨てたもんじゃないなと。
感想や質問では「よくここまで入り込んで撮れましたね」あるいは「自分も撮ってみたいけど撮れない」的なことがもっとも多かったのですが、僕自身は当たり前のことしかしていないつもりです。ただ根気や体力や覚悟はちょっと…いや、だいぶ必要だったかも。とても高名なドキュメンタリー写真家の方が「こんな作品は20年ぶりくらいに見た」とおっしゃっていて、うれしい反面、他にいないのか?と残念な気持ちになりました。
ともあれ、そんなことを自分自身で確認できただけでも大きな収穫でした。

なるつもりはなかったのになりゆきで写真屋になって10年。理不尽なことや自分の実力不足、さらにいえば早川町でさまざまな生き様に触れたこともあり、早川町の写真集と写真展が終わったら、写真は趣味に戻して転職しようとも考えました。これ以上の作品はもう無理だろうという気持ちもありました。
ただ今回の写真展はやりたいことをやりすぎてしまい、成功した部分もありましたが、失敗した部分もありました。今までの中でもっとも手応えがあり、一方でもっとも悔しさもある写真展でした。課題も見えたし、新しい目標もできました。早川町に関しても「もっと写真が見たい」という声をたくさんいただき、まだまだ撮りたい気持ちも生まれました。


■D750+Ai-Nikkor50mmF1.8S

というわけで今日も外回りの合間に街角を撮影。見慣れた銀座がやたら明るく感じたけれど、よく考えたらこの2週間は陽の光に当たることがほとんどありませんでした。変なたとえですが、死んで生まれ変わったつもりでイチから頑張りたいと思います。

2016年11月20日日曜日

写真展13日目

写真展13日目。天気のいい日曜日とあって、始まりから終わりまで人・人・人…。

そして今日は未来の巨匠が来てくれました。愛用のニコンのカメラを首から提げ、胸にはカメラの刺繍が入ったシャツという完璧な出で立ち。


■D750+Ai-Nikkor50mmF1.8S

まだ4歳ながら、写真界では知る人ぞ知る有名人です。親の七光りともいえますが(笑)。彼は何かに取り憑かれたかのように僕を撮りまくっていました。どんな傑作が撮れているのでしょうか。

写真展もいよいよあと1日。最終日の21日は15時までです。ご注意ください&お待ちしております!

2016年11月19日土曜日

写真展12日目

写真展12日目。土曜とあって多くの方にお越しいただきましたが、一方で呆れてモノも言えない出来事が。モノが言えない代わりにその場でTwitterにつぶやきましたが。

「@ShikanoTakashi: 大学か専門生風の女子、入ってくるなりぶっきらぼうに「写真撮っていいですか」。何用ですか?と聞き返しても「写真ですけど」。こっちは目的を聞いてるんだけどさ。会場の様子ならいいですよ、と言うとスマホで一枚撮って、作品も見ず、挨拶もなしに去っていったけど、あれでレポート書けるのかねぇ。」

撮ったら作品も見るだろうと思ったからOKしたけど、見ずに済ませるために撮るんだったら「ニコンサロンは撮影禁止です」って断りましたよ(原則はそうだし)。
僕も教育者の端くれなので言いますけど、あんな大莫迦者、もし自分の教え子だったら引きずってでも作者へ謝りに行かせますわ。礼に始まり礼に終わるのが写真だと思うんですけどねぇ。いやはや。

そんなことはさておき、閉廊後はふらっと神楽坂の余白へ。平凡社OBのマスターが僕の写真集をプッシュしてくださっていますが、こうやって酒の肴にしていただけると本当うれしいですよ。


■D750+Ai-Nikkor50mmF1.8S

写真展はいよいよ明日明後日でおしまいです。よろしくどうぞ。

2016年11月18日金曜日

写真展11日目

写真展11日目。今朝2週間ぶりに体重を測ったら、さんざん飲み歩いているにもかかわらず3.5kgも減っていました。写真展も結果にコミットするようです。

今日はあるカメラメーカーの方と「最近はメーカー系ギャラリーだと在廊しない作者が多くて本当にもったいない!」という話で意見が一致。いろいろな方が向こうからやってきて、作品を見てくれて、さらに話しかけてくれることなんてそうそうないですよ。

しかも今回はショールームもある場所なので、カメラのことを聞いてくる方が多いかと思いきや、話しかけられる内容のほとんどは早川に関することや、スナップの撮り方に関すること、今後何を撮るのかといったこと。おかげでこちらも張り合いがあるし、参考にもなります。というわけで人気のある作品も自然と明確に。



1位は写真の「獅子舞とおばあちゃん」。これはもう圧倒的です。2位は「タバコ屋さんの犬」。実はちょっと凡庸かな…と思い、設営当日の朝までスペア扱いでした。うちを出る直前に額の中身を入れ替えて大正解。同率2位は「駐在さん一家」で、これは予想通りかな。あとは「農家のランチ女子会」「熊と猟師さん」「ひとりぼっちの成人式」「リノベーションした古民家」、あとDMの「茶葉農家のおじいさん」あたりが“いいね!”的感想をいただくことが多いですね。

写真展もいよいよ残り3日。明日明後日の土日は10:30~18:30、最終日の月曜は15時までです。よろしくお願いいたします。

2016年11月17日木曜日

写真展10日目

写真展10日目。寝落ち早起きの規則正しいけれど、あまり健康的ではない生活が定着してまいりました。

寝落ちする理由のひとつが、連日の「反省会」。初日から昨日まで毎晩飲みっぱなし…。いろいろな方と話せて収穫も多かったですが、うっすら死兆星も見えてきたので今晩は禁酒。明日は忘年会もあるし…ってもうそんな時期か。


写真は初日の夜の新宿駅にて。僕の股ぐら越しに顔を出している川名さんが送ってくれました。通りすがりの人にシャッターを押してもらった気がしますが、まさかこんな絵ヅラだったとは。ひどい。ひどすぎる。

名誉のために付け加えておきますと、川名さんは昔はキヤノンでとても偉かった人です。それが第二の人生ではこの有り様…。いや川名さんは偉かった頃もこうだったか。←これ褒め言葉ですからね。

2016年11月16日水曜日

写真展9日目

写真展9日目。本来は芸術総合高校で授業の日でしたが、写真展につき有休をお願いしたところ…。逆に生徒がこちらへやってきて、新宿ニコンサロンが3年映像芸術科の教室に早変わり。いつも生徒の作品を褒めたり斬ったりする身としては、なんともやりにくい授業ですが(笑)。でもちょっとでも刺激や参考になってくれたらよいかなと。


■D750+TAMRON28mmF2.5

2016年11月15日火曜日

写真展8日目

写真展8日目。今朝はフーテンの寅さん…のような旅人がふらっと現れました。首から提げたがま口がかっこよかったけど、中身はSDカードか、はたまた白い恋人か。というわけで寅さんの正体は東川町国際写真フェスティバルの縁の下の力持ち・浅野久男さん。現時点でもっとも遠くから来たお客様です。


■D750+Ai-Nikkor50mmF1.8S

そして今日はもっともご無沙汰だったお客様も。ガキの頃を知っている、というかガキの頃しか知らない仲間と飲む再会の酒は、また格別のうまさであり。

2016年11月14日月曜日

写真展7日目

写真展7日目の中日。月曜でお客さんは少なめでしたが、濃いというかなんというか、いい出会いや再会の多い一日でした。

今年3月に芸術総合高校を卒業した元教え子もペアできてくれました。クラスの中でもとくに僕の言うことを聞かなかった2人なので、思わず先生モードに戻って懐かしい気分。課題だとかでいろいろ話を聞かれましたが、通っているのは写真専門学校なのに、写真を撮らずに帰って大丈夫なのか?


■D750+Ai-Nikkor50mmF1.8S

そして今日は隣のギャラリー(ニコンサロンbis)が展示変え。今日まではミャンマーの写真展で、僕の展示を指して「これはミャンマーのどこですか?」と聞いてくる方もいらっしゃいましたが、明日からは兵庫の御崎という小さな村の写真展。素敵なモノクロプリントでしたが、対象が似ているのでますます混同されそうな…(笑)。

2016年11月13日日曜日

写真展6日目

写真展6日目。日曜日は午前中はどうしちゃったの?というくらい静か。そして午後は違う意味でどうしちゃったの?というくらいの混み具合でした。

しかし初日以来、決まって最後のお客さん、あるいはそれに類する方(ってなんじゃそりゃ)と反省会に繰り出すのが習わしになり…。今日も夕方、友人A氏と友人Bさんが別々に来訪。お互い顔見知りということもあり、3人で飲もうということに。閉廊まで時間があるので2人で先にやっててよ…と頼んだら、「ここに入ったよ」とメールで送ってきた店は、昨日飲んだ店でした。なお明日・明後日・明々後日はすでに予約済です。こんな勢いで22日以降の仕事も入ってくるといいんだけど、遠慮されているのかまったく依頼は来ないなぁ…(笑)。


■D750+Ai-Nikkor50mmF1.8S

2016年11月12日土曜日

写真展5日目

写真展5日目。初めての週末。昨日までも来客の多さにてんやわんやでしたが、今日はその倍くらいだったような…。

そして16時から写真集をディレクションしてくれた三村漢くんとの90分一本勝負なトークショー。ついスライドを多く作り過ぎてしまったのと、やたらと漢くんに振ってしまい、自分が話すつもりだったことは3割くらいしか話せませんでした。すみません。

でも今日の漢くんの話、対談相手の僕も非常に参考になりました。彼とはずいぶん長く仕事をしていますが、それゆえに会話なしで通じてしまう部分もあり、「ああ、そう考えてこの結果になったのか」という発見の連続でした。

会場にいると「自分もスナップを撮っていますが、どうもこんな風にうまく撮れなくて…」という方が結構いらっしゃいます。作品を拝見していないので断言はできませんが、たぶんそれは撮影の技術や機材のせいではなく、撮る前、あるいは撮っているときに完成形が見えていない(つまり漠然と撮っている)のではないかと思います。技術が拙くても、ゴールが見えていればシュートまで持ち込み、得点できる可能性はあります。逆にゴールが見えていないと、どんなにテクニックがあっても自軍から出られません。

じゃあゴールはどうすれば見えるの?というところで、今日の漢くんの話がとても役に立つと思います。聞けた方はとてもラッキーだったんじゃないかな。


■D750+Ai-Nikkor50mmF1.8S

お越しいただいた皆さま、そして漢くん、ありがとうございました。

2016年11月11日金曜日

写真展4日目

写真展4日目。見知らぬ男性が「鹿野さんですか?」。誰かと思ったら「藤田順三の兄です」。僕の1冊目2冊目の写真集の編集をしてくださり、3冊目=今展示をしている『日本一小さな町の写真館』の制作途中で亡くなった藤田さんのお兄さんでした。「弟の最後の仕事と聞いて伺いました」とのことで、いやはや至極恐縮であります。

夜はなんとなく神楽坂の余白へ。メニューを見ていたら、そんな藤田さんがいつも箱買いをしていた栗焼酎・ダバダ火振が。藤田さんの事務所で打合せをすると、午後5時以降はこれがお茶代わりに出されるのが常でした。昨日の青酎に負けず劣らずの風味。たまらんなぁ。


■iPhone6s Plus

そして隣にいた青年に「今写真展をやっているんです」と自己紹介をしたら「あ、今日赤城耕一さんのTwitterで見ました」。世の中狭いなぁ。

明日は16:00~17:30にはギャラリー隣のセミナールームで、写真集の装丁をしてくれた三村漢さんを招いてトークショーを行います。撮影や写真集制作の裏話をできれば。40名くらいはお座りいただけますが、満席の場合は立ち見になりますのでご了承ください。

2016年11月10日木曜日

写真展3日目

写真展3日目。今日も千客万来。最後のお客さんが、僕があちこちで勝手に宣伝をしている青ヶ島屋に行ってみたい、というのでご案内しました。

昨年、早川町で僕を取材してくれた読売新聞の記者さんに「日本一小さな町の次は、日本一小さな村(東京都青ヶ島村)を撮ってみたい」と話したら、以前取材したことがあるという青ヶ島屋を案内してくれました。新宿ニコンサロンのすぐ近くにあり、幻の焼酎といわれる青ヶ島村の名物・青酎を全種類コンプリート。さらに青ヶ島や八丈島の新鮮な魚もいただけます。主人は村長さんの息子だそうです。

その主人から「うちの実家も旅館だけど、島の料理を満喫したいなら叔母の旅館がおすすめ」と聞き、今年2月に青ヶ島へ向かったのでした。助言はまさにその通り。そして主人の弟さんが港で毎日釣りをしていて、その魚が旅館や青ヶ島屋で供されていたのでした。


■D750+Ai-Nikkor50mmF1.8S

早川町の写真集がひと段落したらまた青ヶ島へ行こう…と思っていたものの、ひと段落したら写真展の波にのまれて今日に至っています。次はもうちょっと暖かい時期に行きたいな。写真は明日葉のかき揚げ。明日も頑張ります。

2016年11月9日水曜日

写真展2日目

写真展2日目。聞かれることや言われることが徐々に読めてくるようになりました。予想通りなこともあるし、予想外だったこともあるけど。

予想外といえばトランプ大統領ですな。そういえば8年前のオバマ大統領誕生も、身延山から帰る途中の談合坂サービスエリアのテレビで知りました。山梨通いも長いなぁ。

そうそう、よく聞かれるのは「次のテーマはなんですか?」。まだわかりません。山梨にはまだ通うと思いますが。あと「距離感が揃ってますね」。ええ、ほとんど標準レンズなので。ってニコンの最新の一眼レフを持ったおじさんに答えたら「広角とか望遠はなくて大丈夫なんですか?」。うーん、大丈夫だからちゃんと写真展できたんだけどなぁ。さすがに広角レンズは時々使いましたけどね。そんな話を土曜のトークショーでしようかな。


■D750+Ai-Nikkor50mmF1.8S

写真は夕方16時過ぎ、ギャラリー裏の窓から我が家の方面を。D750に、たった一本だけ持ってきた古い標準レンズで。

2016年11月8日火曜日

写真展初日!

新宿ニコンサロンでの写真展初日。想定以上に多くの方々にお越しいただき、そして想定以上にうれしい感想をいただき、でもいいことばかりではなく、自分に足りないことや至らないことに気付いたり、普段の生活の1年分くらいの発見が。思えば大きなギャラリーでの写真展は4年ぶりで、懐かしさとともに忘れかけていた重要なことをたくさん思い出す一日でした。



夜は仕事関係やお世話になった方を招いてささやかなパーティーを行いましたが、急なお誘いにも関わらず多くの方々にお越しいただき、また早川町からも辻一幸町長が駆けつけてくださいました。昨日までのいろいろな心配や憂鬱がアルコールできれいさっぱり消毒され、明日から頑張れそうです。お越しいただいた皆さまにただただ感謝。

2016年11月7日月曜日

いよいよ明日から

さんざん写真展の話をしてきましたが、いよいよ明日からが本番。今日新宿ニコンサロンにて設営作業をしてまいりました。というわけで会場をチラ見せ。



今回のプリントはアワガミファクトリーさんとエプソンさんにご協力いただきました。額装の作品は竹和紙・170g/m2に、epSITEプライベートラボのSC-P9050Gでプリント。タペストリー状の作品は楮・厚口・白のロール紙に、アワガミファクトリーさんのプリント出力サービスで印刷してもらいました。

ネガフィルムで撮影しているので、銀塩プリントのトーンも捨てがたかったのですが、それが自分のイメージかというと違うよな…というところで、いろいろ試した結果の竹和紙でした。ちなみにネガは撮影したカメラと同じ、ハッセルブラッド製のフィルムスキャナー・フレックスタイトでデータ化。アナログとデジタルのいいとこどり、みたいなつもりでいますが、はてさてお客様にはどう見えますやら。

手前に写っているのはステートメント。ニコンサロンには定形フォーマットもあるんですが、重厚過ぎるので写真集の序文をそのままタペストリーにしました。スタバかどこかで5分くらいで書いた文章だけど、ちょっと気に入ってます。
というわけで明日から21日(月)まで2週間、休みなしで10時半から18時半(最終日だけ15時)までやっておりますので、新宿へお越しの際はぜひお立ち寄りください。12日(土)16時~17時半のトークショーも…あ、こないだも書いたけどくれぐれも手ぶらでお願いします。来ていただけるだけで十分ですので。

2016年11月6日日曜日

一等賞!

今日は先週に続いてつくばへ。僕が審査した茨城県高文連・写真部門の表彰式&講評会でした。1~2年生から来年度の全国大会へ行く作品が8点、全体から今年度の関東大会へ行く作品が20点。全国行きは1位から8位まで順位もつけたので、1位の生徒さんにはとんでもなく大きな賞状とともに、副賞として写真集「日本一小さな町の写真館」を差し上げました。


というわけで壇上からマイクを持ちながら片手で撮ったらブレブレでした。カメラはちゃんと両手で構えましょう(汗)。でも熱心に写真をやっているようで、写真集とても喜んでくれました。よかったよかった。全国大会でも頑張ってください。

2016年11月5日土曜日

本日はお日柄もよく

写真展の準備もまだ途中ですが、今日は一旦手を止めて早川町へ。ギリギリまで粘って撮影…というわけではなく、日本上流文化圏研究所の鹿島健利さんと佐藤春日さんの結婚式でした。

今回の写真展&写真集「日本一小さな町の写真館」で、撮影にあたり町の情報を調べてくれたり、撮影の交渉をしたり、逆に町民から撮影のリクエストを受け付けてくれたのがこの2人。とくに佐藤さんは歴代の担当者の中でもっとも長く、そしてもっとも多く僕のわがままに対応してくれました。そんな佐藤さんは僕と正反対な気遣い屋さんなので「写真展の準備で大変なときにお呼びするのも…」と遠慮していましたが、これは行かないわけにいかず、いち参加者として列席した次第です。

2人の新居は秘境早川町でもとりわけ秘境な奈良田ですが、会場は集落からみてダム湖を挟んだ対岸の公園。列席者はダム湖にかかる吊り橋を歩いて渡り、そして新郎新婦も吊り橋を渡って登場しました。町内で結婚式が行われるのは超超超久しぶりとあって、NHKや地元紙も取材に来る中、町民の皆さんが多数集結。おじさんたちは開始早々からでき上がっていて、ああ昔の田舎の結婚式ってこうだったんだなと。


■a7II+Vario-Tessar T*FE24-70mmF4ZA

長丁場の式は早川ならではの出し物や料理がてんこ盛りで、最後はみんなで輪になって奈良田おどり。新郎が手本を見せてくれるのは想定内だけど、新婦がウェディングドレスで三味線を弾くのは想定外でした。健利さん春日さん、末永くお幸せに! そしてお願いだから幸せを分けて!(笑)

2016年11月3日木曜日

在庫ありました

いよいよ来週火曜から新宿ニコンサロンでの写真展。今回も2週間フルで在廊の予定です。というわけで芳名帳を買ったり、始まっちゃうと行けない写真展やラボを回ったり。

その途中、下北沢の路地裏で品揃えこだわりまくり系のブックカフェを発見。何の気なしにのぞいてみると…書棚に我が新刊「日本一小さな町の写真館」が! 書店で買ったという話はいろいろな方から聞いているのですが、どこの書店にも置かれるような本ではないし、最近は大型書店をのぞく余裕もなかったので、実際に売られている様子は初めて見ました。1冊目の身延山や2冊目の七面山のときもそうでしたが、これでようやく写真集を出したという実感が。なので店員さんに許可をいただいて書棚を記念撮影。


昨日AKBのまゆゆの写真集が1週間で3刷という話を聞き、たぶんまばたきか呼吸をするくらいのリズムで売れているんだと思いますが、拙著もせめてトイレへ行くくらいのペースで売れてくれれば…。平凡社の担当者さんによると、出だしは上々とのことですが。

写真集は写真展会場でももちろん販売します。すでに買ったという方は、その旨おっしゃっていただければ、もれなく保存用や旅行用、交換用もいかがですか?とおすすめさせていただきます。よろしくどうぞ。

2016年11月1日火曜日

カボチャ祭り

昨日は茨城県高文連の審査でつくばへ。県内の高校から集められた写真部員の作品から、関東大会と全国大会へ行く作品を選んできました。高校生のキラキラした写真を見過ぎたせいか、つくばエクスプレスからの夕陽がちょっと青春の色に見えたとですよ。

その後は所要で都内を回った後、渋谷へ…。



■EOS 5D MarkIII+SIGMA20mmF1.4DG

「北の国から」で、菅原文太に「誠意って何かね」と聞かれた田中邦衛が、カボチャを差し出して土下座するシーンがありました。あれって富良野流のハロウィンを描いていたのか。渋谷流はこんな感じでした。初めて生で見たけれど、日本は平和だなと。そしてカボチャは一個も見かけませんでした。誠意って何かね。

2016年10月31日月曜日

御杖村大撮影会

昨夜未明に奈良より帰還。寄り道が長かったですが、昨日は本来の目的である御杖村(おつえむら、じゃなくてみつえむら)でのワークショップを行いました。地元の方とか、出身の方とか、そうじゃないけど写真が好きな方とか、さまざまな方々が集まって楽しい会に。コンデジしかないけれど参加したい人がいるということで、急遽ソニーさんからα7のデモ機を5台送っていただきましたが、借りた人たちは「これ買い取れないですか?」とお気に入りのご様子でした。でもそれ買い取ると沼が待ってますよ(笑)。


■a7II+Vario-Tessar T*FE24-70mmF4ZA

8月に村を下見をしたときは正直「1日持つかなぁ」と思っていたものの、天気がよかったことや、地元の参加者&スタッフのおかげで町の人たちを撮影できたりして時間もおしまくり。写真は田んぼで藁を集めていた御杖美人。一輪車のタイヤが黄色いのが謎で、聞いたら「これパンクしないの」。まさか農家の一輪車にもベンツBMW並みのランフラットタイヤが導入されていたとは…。恐るべし御杖村。

ともあれ参加者の皆さん、そして主催してくださったみつえアウトドアクラブの皆さん、ありがとうございました。また御杖村で楽しいことをやりましょう。

2016年10月28日金曜日

奈良の春日野青芝に…

忙中閑あり。いや閑はないんだけど、かわいい子には旅をさせろ…それも違うか。ともかく昨晩東京を出て、天理の健康ランドで一泊しながら奈良へきました。奈良市街は8年振りくらいですが、時代の流れにのってオサレな店と中国人観光客が増えてはいるものの、空の広さと夜の早さと鹿の多さは相変わらず。


■a7II+Vario-Tessar T*FE24-70mmF4ZA



奈良旅の目的のひとつは講談社時代の同僚・カオル姉さんに会うことでしたが、運よく今日はお休みで、ランチ→散策→居酒屋と付き合ってもらいました。姉さんの年齢不詳な外見とテンションの高さは、向かいに座っていた10ン年前と変わらず。むしろ日本語はますます怪しくなっていて、ふと見たらiPhoneの言語設定が英語でした。流浪の姉さんは次はいったいどこへ行くんでしょうか。というか僕も明日はどこへ行くんでしょうか。とりあえず早起きして鹿の群れでも撮りに行くか。

2016年10月26日水曜日

秋の道草

昨日の日大芸術学部に続いて、週1の芸術総合高校と2日連続の所沢通い。今日は電車で来たのですが、授業が終わって校門を出ようとしたところで、教え子の女子2名に遭遇。一緒にバス停まで歩こうと思ったら「先生はランニングとか好きですよね?」などと聞いてくるので、何なのかと思ったら駅まで歩いていくとのこと。

たしかに小手指駅までのバスはなかなか来ないし、ものすごい数の生徒が乗り込むので、できれば乗りたくない(でも乗るしかない)わけですが…。歩くと1時間以上かかるよ?と言ったら、隣の小さな駅だったら走って20分、早足でも30分で行けますよと。というわけで秋の夕日を背に、ちょっと道草。気が付いたらもうすぐ11月なんだよなぁ…。


■a7II+Vario-Tessar T*FE24-70mmF4ZA

2016年10月25日火曜日

しくじり先生?

たぶん2年ぶり、4回目か5回目くらいに日大芸術学部写真学科で講義をしてきました。所沢校舎に通う1~2年が対象で、多くの学生たちが出席してくれました。

猫みたいな名前の母校は写真展や写真集の案内を出してもノーリアクションで、そうこうしているうちに今年度限りで学科がなくなってしまうそうですが、よもや2度も落とされた大学からこうして度々お招きいただくとはね。



落とされた恨み辛みを晴らすべく、演題は「ちっちゃな頃から悪ガキで15で不良と呼ばれて夜の校舎窓ガラス壊して回って盗んだバイクで走り出してからの写真家宣言」とかにしようかなと思いましたが、ふつうに作品をお見せしながらふつうに講義をしてきました。ひとりで90分しゃべり続けましたが、脱線というか暴走というか、言いたかったことを結構飛ばしちゃいました。落ち着いて自分のことをしゃべるのって難しいですね。でもまあ少しでも参考や刺激になってくれたらいいなと、元しくじり受験生は思います。

2016年10月22日土曜日

明日が最終日!

早川町COCOROTOにて、9/17から開催してきた「はやかわ移動写真館・再び」ですが、いよいよ明日が最終日です。早川は紅葉も始まっているようですし、明日の9~13時には「湯島の湯」で年に2回のはやかわ大トラねこ市も行われます。ぜひお越しくださいませ。

僕も今日はベストシーズンの七面山へ登って、明日は下山して在廊…というつもりで準備までしていたんですが、仕事がまったく終わらず自主軟禁状態です。でも明日の午後は会場におります。

なお作品の一部は、11/3~12/18に行われる「早川町町制施行60周年記念芸術展」で展示されます。そして11/8~21はいよいよ新宿ニコンサロン。というわけで今だけはさすがに猫の手が欲しい状態です。人間の手でもいいんですが。



■HASSELBLAD 500C/M+CF80mmF2.8+FUJICOLOR PRO160NS

2016年10月20日木曜日

64歳のニッコール

昨日ライカから、1955年発売のレンズ・ズマロン28mmF5.6を復刻発売するという発表があったそうで。それを知らずに同時代で同じ焦点距離のSマウント用ニッコール2.8cmをたまたま持ち出していました。シリアルナンバーによると290本目に製造された初期ロットなので1952年製です。


■a7II+W-Nikkor C2.8cmF3.5

久しぶりに使ったけれど、60年以上前のレンズと思えないほど写りも良好。28mmという焦点距離が自分にはしっくりこないんだけど、もうちょっと使ってあげようかしら。

2016年10月19日水曜日

極限淀橋

週一で教えている学校はメトロ・JR・西武・バスを乗り継いで通っていますが、乗り換え乗り換えでいつも疲れてしまうので、今日は珍しく車で通勤。でも所沢市内の渋滞が本当ひどくて、疲れるのは一緒でした。時間も倍かかるし。来週はどうしようかな。

帰り道の都内では「ヨドバシエクストリーム」のバンに初めて遭遇。高校生のときにポイントカードを作ってから、これまでヨドバシさんへ払ってきた金額だけで田舎に家が一軒買えそうですが(アプリで累積購入金額がわかるんですよ)このサービスはまだ使ったことがなかった。24時間受け取れるアキバが近いのと、急に必要なものは大抵対象外なので、結局お店に行っちゃうんですが、そのうち米や味噌やトイレットペーパーもヨドバシで買う時代が来るんだろうか。


■a7II+Vario-Tessar T*FE24-70mmF4ZA

2016年10月18日火曜日

昨日の続き

昨晩は解放感から飲みかけの青酎をボトル半分ほど一気に飲んでしまい、気がついたら床に転がったまま朝でした。おかげで夕方まで頭がガンガン痛かったのですが、心優しい方が餃子とビールなどをご馳走してくださり、一気に二日酔いがさめました。なんのこっちゃ。


しかし昨晩酔った勢いで書いた文章、よく読むと結局何がいいたいのか自分でもわからない。でも好意的なコメントが多いので、皆さん広い心と巧みな読解力で読んでくださったのだと思います(嫌味じゃなくて)。

お金の話は本当どうでもいい酔った愚痴のようなもので、言いたかったことは、見せるということは見ることだということです。写真というのはある部分の断片でしかないので、他人は僕の酔筆のように想像を膨らませてくれますが、自分はその周囲や前後をわかっています。それを誰しも言い訳にしたくなりますが(そりゃ完璧な写真なんてそうそう撮れませんからね)、写真は…いや絵画や彫刻や音楽もそうだと思うけど、ひとり歩きするものであり、フレームの外にそれ以上の現実はないのです。

と、こんなことを毎週教えている高校では、生徒にしつこく言い続けています。どんどん作品を見せてくれる生徒はどんどんうまくなるし、見せてくれない生徒も、何か気が変わって見せてくれると、悩んでいたことが解決したりするんです。

…と、教えることは教わることであるわけで、明日も元気に学校です。なので今日はそんなに飲んでいませんよ。こんな写真載っけて言うことじゃねえか。