2014年12月31日水曜日

大晦日

大晦日になってようやく年賀状の宛名書きに着手。そして例年のごとく紅白が始まる頃には東京を発ち、年越し~年明けは身延山で撮影。誰よりも仕事納めが遅く、仕事始めが早いというのは、ありがたい限りです。


■EOS 7D MarkII+EF-S24mmF2.8STM

しかし今年は結局一度も海外へ行かず(行けず)。あれだけ往復していた中国もすっかり遠い国になってしまいました。来年はどんな年になるんでしょう。たまには遠くへ行こうかな。

今年はいろいろと人の温かさに救われた一年でもありました。来年もよろしくお願いいたします。

2014年12月29日月曜日

生きるか死ぬか

鹿は犬に食われるほど不自由…というか何というか。

早川町での鹿狩り取材も、4回目にしてやっと“その瞬間”を間近で撮ることができました。山の上から甲斐犬を放ち、猟師さんたちが待つ谷底へ鹿を追い込むのですが、広範囲での連携プレーなのでどの猟師さんに付くかで撮れる撮れないが決まってしまうのです。もちろん可能性が高そうな猟師さんに付くわけですが、犬があらぬ方向に追い込んだり、上にいる猟師さんが先に撃ってしまったりして、今まで僕が付いた猟師さんが弾を撃ったことはありませんでした。


■EOS 5D MarkIII+SIGMA50mmF1.4 DG

なので今日は僕も獲物を仕留めた気分。もっとも“その瞬間”はフィルムで撮ったので、何が写っているのかわかるのは年明け。これで年を越す楽しみがひとつできました。

しかし猟師さんたちの「撃ったら我々の勝ち。逃したら鹿の勝ち」という言葉に、いろいろ考えさせられ…。今日の戦績は2勝1敗。戦利品はありがたくいただきました。鹿の脳味噌がうまかった。

そしてお土産にまたモモをいただき…。今日は骨が付いたままなのでうちの冷凍庫に入らず、クタクタだけどこれから解体作業です。

2014年12月27日土曜日

超師走

日経トレンディネットの年末恒例企画「2014年ベストデジカメ」に、今年も写真とコメントを寄稿。昨年は何も買わなかったので欲しいものを3つ選びましたが、今年は自分が実際に使っているEOS 7D MarkII、シグマdp2 Quattro、フジX30を選びました。

今年もこれで仕事納め…だったらよかったんですが、恒例の年越し身延山以外にも年明け7日までびっしりとお仕事。とっくに印刷があがっている年賀状もそのままです。かなりマズい感じですが、年末年始は割り込んでくる仕事もないので何とかなるかなと。



■FUJIFILM X30

2014年12月25日木曜日

近くて遠い国

「B&Wモノクロ写真を楽しもう5日間チャレンジ」最終日。

そういえばモノクロフィルムって最後に使ったのいつだっけ?と思って振り返ったら、昨年の12月に上海へ行ったときでした。中国に行ったのもあれっきり。

今年はこの仕事をするようになってからたぶん初めて、一度も海外へ行かない年でした。つまり海外の仕事がなかったということなんだけど、プライベートでもちょっと行く余裕はなかったな…。東京と山梨を行ったり来たりだったので、落ち着かない一年でもありました。

「もう中国は行かないんですか?」と聞かれることも多くて、行きたいのはやまやまなんですが…。中国って近くて遠い国なんですよ。だからおもしろいんですけど。


■HASSELBLAD 500C/M+CF80mmF2.8+T-MAX400

2014年12月24日水曜日

141224

「B&Wモノクロ写真を楽しもう5日間チャレンジ」4日目…は昨日だったんですが、昨日は朝からロケ、そのまま夜は忘年会で、帰宅するなりソファで寝てしまいました…。

先程もFBにアップしましたが、今日仕事で丸の内に行ったら、CMで有名なあのバンをサンタのおじさんが運転していました。そして助手席や後部座席にはサンタのおねえさんたち。うちにも何か持ってきてくれんだろうか。仏教徒だし、三菱地所じゃないからダメか。


■EOS 7D MarkII+TAMRON16-300mmF3.5-6.3VC

2014年12月22日月曜日

来年の目標

「B&Wモノクロ写真を楽しもう5日間チャレンジ」3日目。

今日は思い出せないくらい久々(たぶん20年くらい)に生身の人間と将棋を指しました。生身の…というのは、コンピュータ相手なら最近よく指しているから。対局相手は眠っていた僕の将棋魂に火を着けた将棋女子のライター・いしもとさんです。ライターさんが火を着けた、なんつって。

3局指して、結果はシカノ全敗。1局目はいいところまで攻めたんだけどなぁ。いしもとさんは将棋歴こそ短いのですが、道場に通われているだけあって攻め方が鮮やかでした。というわけで来年の目標は「将棋で人間に勝つこと」…というか守りを固める、みたいな。


■SIGMA dp1 Quattro

2014年12月21日日曜日

嗚呼ローライ

「B&Wモノクロ写真を楽しもう5日間チャレンジ」2日目。仕事で湾岸の方へ撮影に出掛けたので、モノクロに強いシグマのQuattroを持っていったんですが…。仕事中は眼がカラーになっているので、全然納得のいく絵が撮れないですね。というわけで今日もローライで撮った思い出の一枚(モノは言いようで、ただの旧作)を。

これを撮ったローライ、1964年生まれだけどかなり程度がよくて、編集者時代は地方出張のお供でした。でもカメラマンになると地方出張も増える一方、持っていく荷物も増えてしまい…。今6×6で撮っている早川町の作品はハッセルとマミヤ6を使っていますが、いつも手放したローライのことを思い出してしまいます。

というわけでローライを眠らせている友人と売買交渉中の今日この頃。そういえば毎日誰かを指名するルールだそうですが、指名しようと思っていた方とたまたま先程電話で話したら…「私はイヤ!」。せっかくモノクロしか撮れないすばらしいカメラをお持ちなのに…。というわけで指名する方が今日も浮かばないので、やりたい方はご自由にどうぞ。



■Rolleiflex 2.8F+TMAX400

2014年12月20日土曜日

‪#‎bwchallenge

いまFacebookでよく回ってくる「B&Wモノクロ写真を楽しもう5日間チャレンジ」、5日連続でモノクロ写真をアップしつつ、毎日誰かを指名せよというものです。誰がどんな目的で始めたのか謎ですが、大御所や僕の友人も結構参加していますね。というわけで俺にも回ってきそうだな…と思っていたら案の定Keiji Satoさんからバトンが。

高校生から20代後半の10年ちょっとは、とにかく何かに取り憑かれたようにモノクロフィルムであらゆるものを撮っていました。ほんの一部は29歳で開いた初写真展で展示しましたが、それが終わると「俺は一体何のために写真を撮っていたんだ?」と今までの自分を疑問に思うようになり、旅行や出張のときしか写真を撮らなくなりました。

やがて30歳を過ぎてから不思議な縁で写真を生業にするわけですが、あの頃猛烈にフィルムを回したことが糧…になっていたら今こんなに苦労してないよな。ほんと、なんであんなに写真撮ってたんだろう。

でもずっとモノクロで撮っては焼いていたことで、陰影と形には人一倍敏感な気もします。今日はCapture Oneのセミナーで講師をさせてもらって、まさにRAWデータからのモノクロ処理の話もしました。捨てることで見えてくるものがあるのは人生と一緒ですな。でも後から捨てるというのは、最初に捨てるよりも難しいというのも、また人生と一緒…。


■Rolleiflex 2.8F+TMAX400

これは10年くらい前、出張で倉敷に行ったときに撮ったもの。まだ写真家になる前の写真です。押入れからこの写真のネガを引っ張り出したのですが、2000本近いネガの山を見ていろいろなことを考えてしまいました。

というわけで1日目終了。1人目のバトンは誰に回そうか考えたのですが、思いつかないのでやりたい方はコメントで立候補してください。とりあえず先着1名様ということで。ルールはタグ ‪#‎bwchallenge‬ を付けて、共有範囲を公開で投稿するだけです。あ、モノクロ写真も一緒にね。

↑以上Facebookよりコピペ

2014年12月19日金曜日

今月の仕事

今日はカメラ雑誌の一斉発売日。各誌とも“2015年1月号”です。もう誌面の上では新年なんですね…。そしてシカノは今月いつにも増して仕事をしています。

「CAPA」では、ソニーα7IIのレビューをじっくり4ページ。
「デジキャパ!」では、ピント合わせのテクニック企画を。
「フォトテクニックデジタル」では、コダックPIXPRO S-1のレビュー。注目のKodachromeモードを試しています。
そして「日本カメラ」では、新春特集「究極のカメラ選択2015」で「キヤノンのカメラ買うならどれにする?」という文章を寄稿しております。

4誌すべて買うと3720円&かなりの重量になりますが、よろしくどうぞ。



■α7II+SonnarT*FE55mmF1.8ZA

2014年12月18日木曜日

撮って食べて見て飲んで

今日は早朝に東京を出て身延山へ。身延山久遠寺の境内にはちょっと前まで日本で一番小さかった(今は2位)身延山大学があります。その仏教学科文化コースでは仏像の調査修復を学ぶことができ、学生は実際に国内外のさまざまな仏像を修復しています。キャンパスには仏像制作修復室という工房があり、仏師である柳本伊左雄先生のもと、学生や弟子の皆さんが明るく作業に勤しんでいます。どれくらい明るいかというと、Facebookでは賄い食と工房にいる猫2匹の話題が中心というくらい明るいんです。

その工房では今年4月から七面山敬慎院の内々陣修復作業を担当しています。というわけで今日は七面山から下ろした200年以上前の天井や鴨居を撮影してきました。おまけに賄いのミートパスタまでいただき…。

その後は甲府方面へ北上して、富士川町にある萬屋醸造店へ。山梨を代表するお酒、春鶯囀(しゅんのうてん)の蔵元で、酒蔵を使った六斎というギャラリーがあります。七面山の修復事業で彩色を担当している早川町在住の絵師・映水さんが、現在そこで作品展を開催中なのです。


■EOS 5D MarkIII+SIGMA50mmF1.4 DG

連日和服で在廊されている映水さん。しかも会場の一角で公開作業をしておられるそうですが…途切れなく訪れるお客さんのお相手で、どうやら作業は進んでいない様子。展示は今月25日のクリスマスまでですが、大丈夫ですかね。

実は僕が早川町を撮るようになったきっかけをくれた一人が映水さん。一昨年の夏、もし七面山の帰りに映水さんと出会っていなかったら写真集の話なんてなかっただろうな。人の縁って不思議ですね。

六斎には素敵なカフェや試飲・販売コーナーもありますので是非。最近日本酒に目覚めたシカノも早速一本買いましたとさ。


その後は帰京して一旦自宅に戻った後、気の置けない仲間との忘年会へ。先日農鳥小屋のおやじさんからいただいた鹿肉を持参し、店のご主人に柚子風味のタタキや串焼きにしていただきました。冷凍して味が落ちたかな…と思っていましたが、これが絶品。日本酒にも合う合う。やっぱりプロの仕事は違いますな。

来年はプロとして写真も頑張りたいのですが、料理も少し復活しようかと思います。最近全然作らなくなってしまったので…。

2014年12月17日水曜日

羽子板市

撮影の仕事が予定より早く終わったので、一旦帰宅してからハッセル+デジタルバックを持って近所の浅草寺へ。今日から3日間、暮れの風物詩・羽子板市が行われています。

しかし久しぶりの羽子板市でしたが、以前に比べると随分小規模になったような…。最初「あれ?まだ準備中?」と思ってしまいました。同じ浅草でも酉の市は年々込み合っていますが、こんな時代は魔除けよりも現世利益のニーズが高いんだろうか。


■HASSLEBLAD 500C/M+PhaseOne IQ250+CF60mmF3.5

そういえば昼に行った池袋の駅前では、救世軍のトランペットが哀愁の音色を奏でていました。いよいよ暮れも押し迫ってきました。そしてまだ年賀状は発注すらしていません(汗)。

2014年12月16日火曜日

満員御礼、ですが…

今週20日(土)には、CaptureOneのセミナーをやります。という告知を先週木曜から流したのですが…。すでに申し込みが定員をオーバーしているそうです。まだ若干受け付けるそうなので、ご希望の方は早めにこちらのページをご覧いただき、PhaseOne Japanさんへメールをお送りください。無料ですし、普段なかなか触ることのできない中判デジタルカメラ・PhaseOneも体験できますので是非。

すでに申し込まれている方はCaptureOneが何かをご存知かと思いますが、そうでない方に説明しますとデジカメのRAW現像ソフトです。デジタル画像の編集といえばPhotoshopが定番ですが、CaptureOneは画像になる前のRAWデータを直接編集・加工するため、さまざまな処理がとても簡単かつ無劣化で可能です。もともとはPhaseOneの現像ソフトですが、現在はほとんどのデジカメに対応しており、異なるメーカーで撮っても同じような仕上がりを得ることができます。僕は普段RAW現像は純正ソフトを使うことが多いんですが、七面山の写真集&写真展など、ここぞというときはCaptureOneを使っています。

という話をしながら、編集作業をライブでお見せしようと思っています。自分の写真は何かが足りない…と思っている方は、ちょっとしたレタッチで不満が改善することが多いので、参考にしていただければ。



■HASSLEBLAD 500C/M+PhaseOne IQ250+CF60mmF3.5

せっかくなので↑こんなPhaseOneのデータもお見せしようと思っています。5000万画素の解像力はなかなかですぜ。

2014年12月14日日曜日

よく歩きよく学べ

2泊3日の佐渡取材から帰京。いやー、東京は暖かいですな。というか佐渡が寒すぎました。

昨日は佐渡名物の強風がない代わりに、地元の人も珍しいというドカ雪。そして今日は風も強くなり、晴れたり吹雪いたりという天気。写真を撮るには変化があってよかった2日間ですが、その中を行脚する学生さんや先生たちは大変だっただろうな…。

立正大学仏教学部の寮生さんたちによる行脚を撮るのも、今年で3回目です。一昨年は身延山、昨年は房総で、今年は佐渡。行脚は4年で4か所を巡る仕組みなので、来年の伊豆も同行すれば僕も満行です。


■EOS 5D MarkIII+SIGMA24-105mmF4 DG

行脚を終えた寮生さんたち。こっちを向いているのは、僕へお礼の挨拶をするためです。シャッターチャンスだ!と思ってカメラを向けたら、皆さん挨拶のタイミングに困ってしまったようで…どうもすみません。そしてお世話になりました。

この後、東京からバスで来ている寮生さんたちはフェリーへ。一方僕は地元で人気の寿司屋さんで絶品の寒ブリを堪能した後、昼過ぎのジェットフォイルで帰ろうとしたのですが…荒天欠航。ジェットフォイルもフェリーも夕方までないので、コインロッカーに荷物を入れ、こんなとき用にカバンへ忍ばせていたX30だけを持って両津の町を散策。

軽いカメラ1台で知らない町を歩くのもいいな…と歩き始めたときは思ったものの、この3日間レンタカーでかなり走り回っているし、何より途中から吹雪が激しくなって、結局1時間ほどでターミナルへ帰還。結局ジェットフォイルは全便欠航で、JALやANAのファーストクラス並みにフルフラットなフェリーの二等客室へ。そもそも椅子に座りたくても二等には床しかないんですが、薬のおかげか心配していた船酔いもなく爆睡。新潟駅前で名物の新潟ラーメンで一杯やって、ガラガラの新幹線で帰宅しました。

明日からは仕事もいろいろあるけど忘年会ラッシュ。あっという間に2015年ですなぁ。

2014年12月12日金曜日

佐渡!

苦手な深夜バスは3列シートのおかげかよく眠れ、ジェットフォイルも最初はやべーなと思いつつ、寝ている間に佐渡の両津港に到着。というわけで初めて佐渡へやってきました。

寒い! それよりも何よりも佐渡広い! そしてカーナビ使っても道がわからない! 迷子になったり、冬期閉鎖だったり、工事で迂回だったり…。なんだかんだで今日はレンタカーで150km以上走りました。ほんと佐渡広すぎ。


■EOS 5D MarkIII+EF16-35mmF4L IS

有名な宿根木にも立ち寄ってみました。JRのポスターなら後ろ姿のおばあさんじゃなくて吉永小百合さんがいるんですが。

明日からは天気が荒れそうですが、荒れた佐渡は絵になるな…とか思ったり。ヒートテック上下にポーラテックのフリース、ノースのダウンにハードシェルとほぼ冬山の装備で来たたので、どんな吹雪でも大丈夫なはずですが…問題は精神ですな。

2014年12月11日木曜日

セミナーのお知らせなど

納品の約束と飲みの約束がたまって、師ではないけど師走な今日この頃いかがお過ごしですか?

12/20(土)13:30より、四谷のスタジオD21でRAW現像ソフト・Capture Oneのセミナーをやります。Capture Oneを使うとこんなにカッコよく写真を仕上げられまっせ…的な話を、シカノ式プロセスを披露しながらお話しします。詳細はここを。参加希望の方はメールでお申込みください(無料)。

そして8日に発売された「カメラ・ライフVol.18」に、シグマ dp Quattro特集ということで作品とコメントが掲載されています。よろしくどうぞ。



■SIGMA dp2 Quattro

そしてシカノはこれから深夜の高速バスで一路新潟へ。明日朝に初めて佐渡へ渡ります。島流しです。っていうのは嘘で、毎年暮れに撮っている立正大学仏教学部の学生さんたちの行脚を撮影します。一昨年は身延、昨年は房総で、今年は佐渡というわけです。

天気が荒れて相当寒いという心配もありますが、それ以前に高速バスと船という苦手な乗り物2連チャンに不安が。でも大人なので泣かずに行ってまいります。

2014年12月9日火曜日

ハシゴ写真

今日は打合せの後、久しぶりに写真展巡り。

というわけで会場で作者の皆さんを…。


コニカミノルタプラザ・ギャラリーB
「Brick Yard」で、吉田亮人さん…は左の写真集を持っている男性ではなくて、右のiPhone持っている方。左はたまたま来ていた写真家の竹田武史さん。今度飲みましょう!
その竹田さんが手にしている写真集、限定200部で会場にて販売しているんですが…必見っていうか必買です。もちろん僕も竹田さんも買いました。


コニカミノルタプラザ・ギャラリーA
「Trip to the Market」で、島村実那さん。


TOTEM POLE PHOTO GALLERY
「外側を流れる」で、大久保恵さん。


エプサイトギャラリー
「à la gare de Paris -パリの駅にて-」で、中井精也さ…ん?


■すべてEOS 7D MarkII+EF-S24mmF2.8

会期とかはそれぞれホームページ見てください。しかしいろいろ拝見して濃い一日でした。自分も頑張らなくては。

2014年12月8日月曜日

冬の装い

土日で七面山へ登ってきました。前回登った10月末は紅葉が見事でしたが、1か月ちょっとで山はすっかり冬景色に。朝の外気温はマイナス12度で、念のためアイゼンを装着して下りました。七面山に登り始めて5年目になりますが、年を越す前にアイゼンを使ったのはたぶん初めて。

下った後は早川町内を北上して突き当たりの奈良田へ。10月に南アルプスの縦走でお世話になった農鳥小屋の主人・タダシさんへ、そのとき撮らせてもらったポートレートを届けに伺いました。先日NHS BSプレミアムで放送された「新日本風土記・南アルプス」では、“南アルプスでいちばん評判の悪い山小屋”の主としておいしいところを持っていったタダシさん。番組の案内には僕が撮ったタダシさんの写真も使われているのですが、「NHKでかっこよく映ってたじゃないですか」と言うと「あれなぁ、実はなぁ…」と意外過ぎる取材裏話が。タダシさんもすごいけど、命懸けで取材したNHKもすごいわ。



■EOS 5D MarkIII+SIGMA50mmF1.4DG

上はすっかり真冬の装いな七面山。そして下はタダシさん。写真を差し上げたお礼に、「これ持ってけ」と前日仕留めた鹿肉の塊を…。その迫力に圧倒されてしまい、もはやフレーミングはぐだぐだ。

僕が「そんなのさばけないですよ!」と言うと、タダシさんは「さばける!」。やはりこのおじさん、只者ではないです。普通の人は絶対さばけないって。そんなわけで早川町や七面山へ行くと必ず立ち寄る食堂のやませみさんへ持ち込んで、肉をお分けしますんでということでバラしていただいたんですが、逆に果物を袋いっぱいにいただいてしまい…。

帰るなり中断していた仕事で徹夜という状態で、鹿肉は冷蔵庫に入れたままですが、煮るか焼くか悩み中。Facebookでさまざまなレシピを提案していただき、ちょっと悩み中です。赤ワイン煮とカツがうまそうではありますが。

2014年12月4日木曜日

奥之院

昨日は前夜から泊まりで身延山へ。再来年が山頂・奥之院思親閣に祀られている日蓮聖人のお母さまの750遠忌ということで、ロープウェイで山頂へ登ってそのポスターを撮影してきました。


■EOS 5D MarkIII+SIGMA24-105mmF4 DG

はるか遠く、山並みの向こうには駿河湾が。左手の富士山もすっかり雪を被り、生クリームたっぷりのケーキのようでした。

そういえば身延山の仕事で、例年ここから初日の出を撮影していますが、いつからなのかと思ったら2008年からでした。7年連続で年越しは自宅にいないわけか。そして今度の年越しももちろん身延山です。

しかし不思議なのは7年連続で初日の出が撮れたこと。来年の元旦も晴れるといいですな。

2014年12月2日火曜日

ただいま…

今日は朝から撮影→戻って納品→もひとつ納品→某編集部で撮影しつつ納品、でそのまま身延山へ。ええ、昨日身延山から帰ってきたばかりですが…僕のおうちは一体どこなのでしょうか。

明日は朝早くから身延山の山頂でお仕事の撮影。そのために前泊しているのですが、一昨日の「修行走」とはうって変わって非常に寒いです。ダウンは持ってきたけどヒートテックを忘れてしまいました。最近厚みを増したといわれるミートテックで頑張ります。


■FUJIFILM X30

2014年12月1日月曜日

「修行走」満行す

昨日は僕がポスターを撮影したトレイルランニングレース「身延山七面山修行走」。昨年は初めて撮る被写体に悪戦苦闘しましたが、今年は2度目なのでほぼ狙い通りにレースを追いかけることができました。


■EOS 7D MarkII+TAMRON16-300mmF3.5-6.3VC

修行走にホンモノの修行僧が!

僕も撮影でお世話になっている東京・谷中学寮(立正大学仏教学部の寮)から4年生の矢島選手が参加。ショートコースとはいえ、この“正装”で1時間42分は立派です。っていうかロングコースを追いかけていたので、走っているところが撮れなくて残念。

来週はその学寮の皆さんの行脚を撮りに佐渡へ行きます。しかも矢島選手は行脚の先頭だそうです。よろしくお願いいたします。


しかしあの登って下りてまた登って、累積標高差2700m(つまり2700m登って、2700m下る)の36kmを、今年のトップ3は4時間を切ってゴール。僕なら七面山を登るだけで4時間かかるので…やっぱり意味がわかりません。

今回僕と一緒に現地へ向かったロングコース出場の馬場選手をはじめ、顔見知りの方が何人もリタイアしていて残念ではありますが、来年のレースに向けて修行を重ねていただければと思います。

しかしこのレースを撮るために買ったような7D MarkII、やっぱり大活躍でした。レンズ交換をしている暇はないという昨年の教訓から、ほとんどタムロンの16-300mmで撮りましたがそれも大正解。一本で25mmから480mmまでカバーできるんだから便利なのは当たり前ですが、慣れない撮影は身軽で臨むに限りますな。