2016年9月15日木曜日

写真集できました

来週23日発売の写真集「山梨県早川町 日本一小さな町の写真館」、ひと足早く見本刷が届きました。見本といっても売り物と一緒で、この状態で見るのは僕も初めて。生まれてきた我が子と対面…ってこんな感じなんでしょうか。



実は今回の写真集は2パターンを制作しました。左は平凡社より販売するタイプ。右は早川町60周年で町内の全戸に無料配布されるもの。カバーはデザインだけでなく、質感も変えています。

スクエア+フィルムで撮影したスナップ(113点)は両方とも共通で収録していますが、町民777名のポートレートは町内配布版のみに収録されています。ですので町内配布版はちょっと厚いです。残念ながら非売品ですが、17日からの早川町COCOROTOでの写真展や、11/8~21の新宿ニコンサロンでの写真展でご覧いただけます。

代わりに市販版には僕の撮影ノートというかエッセイというか、ちょっと長いあとがきのようなものが収録されています。

今回は被写体になってくださった早川町の皆さんと、そのパイプ役になってくださった早川町役場総務課と日本上流文化圏研究所の皆さん、平凡社の関口秀紀さんと蟹沢格さん、編集の山本ドビー晃市さん、装丁の三村漢さん、製版の高柳昇さん、さらにはそして1冊目から僕のプロデュースをしてくれたものの今回の企画書を持ったまま天国へ行ってしまった藤田順三さんなどなど、本当に多くの方々の力をお借りして(見方を変えれば巻き込んで…)この一冊が生まれました。感謝をしてもし尽くせませんが、写真を通して日本一小さな町、あるいはご覧になった方に少しでも幸せが届けば、写真家冥利に尽きる次第です。