2008年4月14日月曜日

奥林匹克体育中心と天安門

実は昨晩、自転車でライトアップされた天安門の前を疾走していると……真横で同じように女の子(たぶん仕事帰りのOL)が疾走中。その姿を見てシカノはひらめいたのです。6/26~7/2の「2008中国」写真展に出展する作品の“決めカット”はこれしかない!と。それから消灯の22時まで約2時間、右手でカメラを操作しながら天安門の前を行ったり来たり。画角やシャッタースピードを調整しながら、自転車で走っている人々をノーファインダーで撮りまくりました。でもまだまだ改善の余地あり。



というわけで今日もリトライ。ところが警備が厳しく、天安門前の自転車レーンは逆走はおろか停車も厳禁! そのため一発撮っては西側の交差点まで走って、日本の原付式にいえば“三段階左折”で反対側レーンへ。天安門広場前を突っ切って東側の交差点まで爆走。同じく“三段階左折”で再び天安門前のレーンに戻ります。
ちなみに西側の交差点と東側の交差点の距離は約1km。つまり一発撮るたびに2km走るわけです……。昼は10回ほど往復。20km走った計算です。



昼過ぎからは奥林匹克体育中心(オリンピックセンター)へ。自転車で行こうかと思いましたが、やや遠いので途中で地下鉄に乗車。ところが最寄り駅からセンターまでがとんでもない距離で……何のおもしろみもない場所を延々30分以上歩きました。自転車で行けばよかったかも。



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奥林匹克体育中心前の歩道橋にて。メインスタジアム・鳥巣(バードネスト)と水泳会場・水立方(ウォーターキューブ)が一望できるとあって人・人・人……。





夕方に自転車へ戻って、あちこちの胡同を回りながら天安門へ。到着したのは18時30分頃で、ちょうど国旗降揚式の準備中。物々しい警備と大勢の観客の中、昼間と同じく自転車で往復2kmのルートを行ったり来たり……。
国旗降揚式は日没とともに天安門広場に掲げた国旗を降ろし、大通りを挟んだ向こうにある故宮へと運ぶ儀式。大通りが封鎖され、そこを国旗を持った衛兵たちが横切っていくんですが、すごいのは封鎖を解除するタイミング。
衛兵が渡りきらないうちに信号は青に変わるんですが、列の最後尾にいる衛兵が車道に上がって0コンマ数秒後、先頭の車が衛兵の通っていたラインを通過します。初めて見るとヒヤッとしますが、絶妙なタイミングで信号を操作しているのでしょう。
ちなみに降揚式を見るのは今日で3回目。ただし日の出の掲揚式はさすがに見たことがありません。降揚式よりも見応えがあるそうですが……。



降揚式の後も1時間半ほど粘り、夜の部も10回以上往復。酔狂な日本人に私服警官も最後は呆れ顔。さすがにもういいかな、でももう1回だけ撮ってみるか……と思ってトライしたカットが、狙い通りのパーフェクトショット! やはり粘ってみるもんです。
シカノが天安門前を延々40km以上走った成果は、東京国際フォーラムでぜひご覧ください。






080413b_a_985 ここ、工事中のオーバーパスの上なんですけど……どうやらいいらしい■EOS-1D MarkIII+28-300mm






080413b_b_9880 あとは8/8に間に合うことを祈るだけ■EOS-1D MarkIII+16-35mm






080413b_c_0134 今日は一日中快晴。顔がすっかり日焼けしました■EOS-1D MarkIII+16-35mm






080413b_d_0414 最後は夜の天安門で再見!■EOS-1D MarkIII+16-35mm






明日の午後便で帰国します。翌日から仕事がいっぱい……。