2014年9月24日水曜日

此岸から彼岸

昨日は年に2回のお彼岸の中日。太陽が真東からあがって、昼と夜の長さがイコールになるこの日は、七面山でダイヤモンド富士が拝める日でもあります。

というわけで今回も「七面山を登る会」を主催。秋のお彼岸はなかなか晴れず、僕も登り始めてから4年連続で雲を拝んできましたが、今年は見事なダイヤモンド富士でした(こんな感じ)。秋で晴れたのは7年振りだか8年振りだか、ともかく久しぶりだそうです。


■EOS 5D MarkIII+SIGMA35mmF1.4 DG

ダイヤモンド富士もきれいですが、その光が敬慎院の随身門から本堂に向かう光景も神秘的。この光が本堂に安置された本尊・七面山大明神を照らし、さらに西へ抜けて琵琶湖、出雲大社、そして海を越えて悟りの世界である彼岸へと向かいます。

というわけで我々のいる此岸と彼岸がもっとも通じる日が、お彼岸の中日なのです。まるでお坊さんの説法のようですが(汗)。僕も先日が祖母の一周忌で、全然お墓参りに行けていないので、敬慎院で御回向を上げていただきました。


それはともかく、秋のお彼岸は一昨年・昨年と十数名の大所帯でわいわい登ってきましたが、今年は平日と重なったこともあって、僕を含めて6名と少なめ。でもなかなか濃いメンバーで、楽しく登ることができました。

何より楽しませてくれたのが、登り始めてすぐに遭遇したメキシコの考古学者・ガルシア博士。メキシコシティの繁華街ですれ違ったら、失礼ながら絶対に避けたくなる巨漢でコワモテの風貌ですが、実際は人懐っこくてお茶目なおじさん。最初はあまりに苦しそうな姿に心配しましたが、我々一行とほぼ同じペース(登山口から山頂敬慎院まで4時間半)で登ってきて、途中ですっかり仲良しに。夜は助手さんたちも交えて一緒にお神酒を飲んだり、翌朝一緒に御来光を撮影したり、さらに夕方には下部温泉駅で再遭遇したり…。


■iPhone5s+Instagram

右端がガルシア博士。マヤ遺跡の研究の第一人者で、今回は支倉常長のメキシコを訪れて400年にちなんだ交流で来日中。太陽信仰について調べていたら七面山の存在に行き当たり、ぜひ行ってみたいと思っていたそうです。来月は上智大学で講演をするそうで、僕もお招きいただいたので伺う予定。でもスペイン語で翻訳なしって…これからスペイン語の特訓だな(笑)。

七面山は来年3月のお彼岸もまた登る会をやるつもりです。それ以外のタイミングでも希望者がいれば調整しますので、お気軽にメールください。