2008年6月13日金曜日

三軒長屋

落語に「三軒長屋」という噺がありますが、都内にもところどころ文字通りの三軒長屋が残っています。でもここまで味のある三軒長屋は珍しいんじゃないかな。



080612_1233 よくぞ残っていました■EOS-1D MarkIII+16-35mm



足を止めてじーっと眺めていたら、右下に写っているおばあさんが「すごいでしょ? 関東大震災の直後に建てられたのよ。お隣さんが壁をきれいに塗っちゃったから、少し味がなくなっちゃったんだけどね。まあ仕方ないわね。そうそう、あそこにもトタンの家があるでしょ? あれも大正。やっぱり震災の後よね。それでね、そこの角を左に曲がって、次の角を右に曲がって左側の2軒目のおうち、そこはもっと古いの。震災の前。小津安二郎の映画に出てくるような家よ。見ていった方がいいわよ。あ、写真? ほらほら、撮りなさいよ。珍しいんだから」



どちらかというと、長屋よりもおばあさんの方が貴重な存在かも。