2014年10月31日金曜日

神さま仏さま

都心はハロゲンだかヘロインだか何だかで盛り上がっているようですが、日本に昔からいる神さまや仏さまはあの騒ぎをどう思われているのでしょうか。うちの祭りもなぜあんなふうに若い衆が参加しないんだ!とか、俺も仲間に入れろ!とか思っているのかもしれませんが。

しかしハロウィンって一体なんなんでしょう?



■PowerShot G7X

2014年10月30日木曜日

7D MarkII

不惑の年なのにカメラの操作から人生に至るまで惑いっぱなしの今日この頃ですが、本日発売のEOS 7D MarkII、買うべきかどうか惑いまくってようやく決断。某カメラ店に予約を入れました。11月中旬か、遅くても下旬にはお渡しできますとのこと。

実際のところカメラもレンズもフルサイズで揃えていると、APS-Cフォーマットのカメラって扱いが微妙になってくるんですが、レンズのレビュー仕事をしていると必要なんですよね…。それに11/30の「修行走」とか12月の佐渡とか、7D MarkIIの機動力が役に立ちそうな撮影がすでにいくつかあるので買ってもいいかなと。

ちなみに本日発売とはいえ、学研の「キヤノン EOS 7D Mark II スーパーブック」の仕事で実機は体験済。新しくて便利な機能もいろいろあるし、サクサク撮れていいカメラです。ボケか超広角が求められない仕事なら、フルサイズじゃなくてこっちを使うかも。もっとも最近は大きなボケを要求される仕事が多いんですけどね…。



■EOS 7D MarkII+EF16-35mmF4L IS

というわけで仕事の没カット。真夏の尾道で撮りました。

2014年10月29日水曜日

遠くへ行きたい

最近人に会うと「忙しそうですね」「今日は東京にいるんですか?」「いつも山梨にいるんですよね?」と言われることが多いというか、ほとんどそれしか言われないのですが、シカノは皆さんが思うほど忙しくもないですし、いつも東京にいます。

といっても手帳を見たら8週連続で山梨へ行っていました。週に2回行ったり、泊まりがけで行ったときもあるので、いつもいると思われても仕方ないか。そして来週も再来週も再々来週も行くんだった。


■PowerShot G7X

東京もめっきり寒くなったし、まあ山梨はとっくに寒いんですが、今年はこのまま東京と山梨の往復で終わるんだろうなぁ。年末までずっと飛び飛びで予定が入っているので、とても久しぶりに海外へ行かない年になりそうです。海外とはいわなくても、たまには仕事抜きで(山梨ではない)遠くに行ってみたいですが。

…っていうのはたぶん昨日こういう展覧会を見た影響かも。70年代の国鉄のポスターがいっぱい展示されていて、その頃に比べたら交通手段も随分発達したわけですが、でも遠くはやっぱり遠いんだよな。

2014年10月27日月曜日

紅葉

一昨日~昨日の土日は身延山の門前有志の皆さんほか総勢12名で七面山へ、いち参拝客として登ってきました。門前の方々は身延山を未明に出発しての山越しでしたが、僕は途中の七面山登山口で合流。本当は久々に山越しをしたかったんですが、日曜の午前中は早川町ソフトボール大会が。登山口に車を置いておかないとそちらの撮影に行けないので山越しは断念。しかし身延の皆さんとの登詣はとても楽しい体験でした。また来年も参加したいですな。


■SIGMA dp1 Quattro

七面山は紅葉が見頃。標高約1700mの敬慎院はたぶんピーク、写真の中腹も赤く染まっていました。こないだの農鳥岳も人生で見た中で最高レベルにきれいな紅葉だったけど、どうやら今年は当たり年のようです。

そんな七面山から下りた後はソフトボール大会をやっているグラウンドへ。さらに大会が終わった後は、町内で子供たちがツリーハウスと筏を作っているのでそちらを撮影。というわけで慌ただしい一日でありました。

次の山梨は11/3。早川町町民文化祭に、町民じゃないけど特別枠(?)で参加します。これまで撮った町民の皆さんの写真をすべて(たぶん540人くらい)展示。さらに11/9の日曜には、早川町の一大イベント「第20回・紅葉とそばまつり」が行われ、移動写真館をオープンする予定です。お近くの方はぜひ遊びに来てくりょーし。

2014年10月22日水曜日

変わるんです

■FUJIFILM X30

自分の殻を破ることが大切、みたいなことを最近よく耳にするけど、それを痛感することもまた多く…。街角を飾る笑顔もまた破られ、次は何が貼られるんでしょうか。貼るといえば請求書に貼る切手は80円じゃなくて82円だということを、いい加減忘れないようにしたい今日この頃です。

2014年10月20日月曜日

北の池さん

最近は早川町へ行ったときくらいしかブログを更新しないシカノですが、そういうわけで昨日も早川町へ行ってきました。前夜はたいちゃん三村漢くんのトークショー→飲み会、もとい勉強会で終電までアルコール成分の勉強に励みましたが、日頃の行いのおかげか寝坊せずに朝7時出発。

昨日の目的は、北の池七面宮の大祭。僕のライフワークである七面山の大祭は毎年9月19日。北の池はその分社で、ちょうど1か月遅れで大祭が行われるというわけです。地元集落のおかあさんたちから以前「いいお祭りだから撮りに来てよ~!」とお誘いいただき、これは行かねばと馳せ参じた次第。


■EOS 5D MarkIII+SIGMA24-105mmF4 DG

いやー、いいお祭りでした。北の池自体も初めてだったのですが、町内にこんな神秘的な風景があったとは。

しかし集まった人たちはなぜか全員大きな紙袋を持参。おかあさんたちから「あらシカノさんはないの? あげようか?」と言われたのですが、途中でその理由がわかりました。餅まきで餅や餅じゃないものを拾うためでした。餅まきがあるとは聞いていたけど、餅じゃないものまでまかれるとは…という様子はフィルムで撮影したので現像してのお楽しみ。“あれ”が写っていればいいんだけどな。

また昨日は山梨日日新聞で僕の撮影の様子が紹介されました(ウェブ版。有料会員しか全部読めませんが…)。1週間前の移動写真館で取材をしていただき、「社会面で紹介します」とは聞いていたのですが…。行きのサービスエリアで1部買い、ベンチで広げたものの、見た瞬間に思わずページを閉じてしまいました。まさかのトップ記事なんだもん。

お祭りでも皆さんから「見たよ」「見たわよ」「見たずら」と冷やかされ、挨拶に来た町長さんからもイジられ…。でもこれで今後の撮影は一層やりやすくなるかなと。そして今度の日曜もソフトボール大会で撮影です。代打でお声が掛かる可能性もあるので、明日はバッティングセンターで特訓です。

2014年10月17日金曜日

「ナウル日和」

昨日からはキヤノンギャラリー銀座で小澤太一写真展「ナウル日和」がスタート。というわけで行ってきました。タイトルは「ナウルビワ」かと思ったら、普通に「ナウルびより」だそうです。



■FUJIFILM X30

珍しくスーツ姿のたいちゃん。全身を写すと七五三みたいでかわいそうなので、アップで撮りました。

会場ではもうすぐ発売される同名の写真集も先行発売。この写真集がなかなかいい感じなのですが、なんでこのカットが展示されてないの?…と思ったら、来月もうひとつ写真展あるんだっけ。まあそれもあるんだろうけど、展示と写真集ではだいぶ印象が違いますね。それを比べてみるのもおもしろいかと思います。

明日18日(土)はその写真集をデザインした三村漢くんと、たいちゃんのトークショーが会場で17時からあります。三村くんとは僕も編集者時代からの付き合い。今は身延山の仕事を一緒にやってもらっています。というわけで僕も明日は乱入…いえ冷やかしに、いえいえ拝聴に伺います。夜露死苦哀愁。

2014年10月14日火曜日

移動写真館ずら

昨日土砂降りのなか山梨から帰京。途中何度も「川」に乗ってコントロール不能になったりしたのですが、うちに着いた途端雨がやんで、大量の荷物を濡れずに運び込めました。でも終わった途端にまた土砂降り。あの一瞬はなんだったんだろう。

一昨日は早川町の「はやかわとらネコ市」で移動写真館を開設。山梨へ向かう直前にカウントをしたら、これまで撮影した人数が499人。今回31人撮影し、累計は530人に達しました。再来年の写真集のテーマである「全町民を撮影」まであと600人くらい? まだまだ道のりは遠いですが、500人を越えて少し手応えを感じつつあります。


■EOS 5D MarkIII+SIGMA50mmF1.4 DG

この笑顔! …は残念ながら町民ではなく、この日たまたま会場の「湯島の湯」に泊まっていたペルーからの留学生です。東大で土木工学を勉強しているそうで、「すごいね。優秀なんだね」と言ったら「日本人は入るの大変だけど、留学生なら結構チョロいんすよ」。そんなナイスガイだけど、写真集に使えないのが残念。なのでブログに使いました。

そして一昨日はNHKと山梨日日新聞に取材していただき、NHKは当日夜の県内ニュースで放送されました。昨日はNHKのホームページでも見られたのですが、もう期限が切れてしまったようで…恥ずかしい場面もあったりしたので、まあ少し安心ですが(笑)。山日さんはさらに取材して、後日大きく掲載したいとのことでした。いやはやありがたい限りです。


それが終わって休む間もなく、隣の身延町へ移動。夕方から夜遅くまで身延山御会式の万灯行列を、そして昨日も御会式の大法要を撮影。これは来年の御会式のポスターのため。

そんな身延山久遠寺のポスターをここ5年ほど僕と一緒にやってくれているデザイナーの三村漢くんが、このたび僕の友人である小澤太一先生ことたいちゃんのファースト写真集「ナウル日和」を手掛けました。発売はまだ先のようですが、今週木曜からキヤノンギャラリー銀座で開かれる写真展で先行発売するそうです。

18日(土)の17時からは、そんな三村くんとたいちゃんのトークショーが写真展会場で行われます。僕も冷やかし…いえ拝聴しにいきますので、よろしければ是非。

2014年10月11日土曜日

台風にお待ちいただき…

明日は早川町の「はやかわとらネコ市」(町の名産を集めた大きな朝市です)で、シカノも移動写真館を行います。午前9時から午後1時まで西山自然農園・湯島の湯にてお待ちしております…って、多くの方々にはなかなか遠い場所ではありますが。

7月の前回とらネコ市は雨でスタジオセットが組めなかったのですが、今回は台風が時間稼ぎをしてくれているようで、なんとか組めそうです。なおとらネコ市で500円以上の買い物をすると、くじを1回引くことができます。町内の温泉旅館の宿泊券などが当たりますが、シカノ賞も(小さなサイズですが)額入りのプリントを3点用意しています。



■FUJIFILM X30

絵柄は迷ったのですが、早川町内で撮った風景の中からこれにしました。先日白峰三山に登ったときに撮った、西農鳥岳からの御来光です。

明日はさらには隣の身延町へ移動して、夜は身延山の御会式を撮影。なんとか夜まで天気が持ってくれないかと願いつつ、準備準備…。

2014年10月8日水曜日

ただの写真

■EOS 5D MarkIII+TAMRON150-600mmF5-6.3VC

ハイ、皆既月食撮りました。

本当は撮るつもりなんてなかったんだけど、うちで仕事をしながらニュースを見ていたら気になってしまい…。マンションの廊下に出て、カメラ+1超望遠レンズを三脚を立てて撮影していると、同じ階の住民の皆さんが次々と廊下へ。皆さん「見えない」「撮れない」と四苦八苦されていたようなので、「アップで見られますよー!」と叫ぶと…同じ階だけでなく、上の階や下の階からも住民がわらわら。

代わる代わる僕のカメラのライブビュー映像を見て、ご満足いただけたようでした。もう6年か7年ここに住んでいるけど、最上階に住んでいるオーナーさん以外のご近所さんとこんなに会話をしたのは初めてです。しかし小学生の子供たちがみんなスマホを持っていて、「この画面を撮ってFacebookにアップしていいですか?」と聞いてきたのには驚きました。スマホを持っているのは珍しくもないんだろうけど、Facebookまでやってるんですね…。

そんなFacebookやTwitterでは「なんでみんな上手くもない月の写真をアップするんだ」とか「月とスカイツリーなんて芸がない」といった同業者さんの書き込みがちらほら。まあそう言いたい気持ちもわからなくはないけど、写真なんて所詮そんなもんでしょ。本当に上手く撮れて芸のある写真なら、Facebookなんかにアップしないでamanaとかgettyに預けた方がいいしね。

というわけで上の写真もさほど上手くないし芸がないというか、多重露出つまり合成です。ちゃんちゃん。

2014年10月7日火曜日

超超晴れ男

こないだの土日は早川町で運動会撮影。土曜は南小学校で、時にはリレーに参加してこんな顔になりながら撮影。日曜日は6つの地区それぞれで行われ、駆け足でなんとか4地区回ることができました。

撮影は再来年に出す早川町の写真集に向けてなわけですが、その写真集には(前も書いたような気がするけど)町民全員に登場してもらいたいと思っています。というわけで運動会でも競技風景はそこそこに、ひとりひとりのポートレート撮影を優先。まだ数えていませんが、2日間で250人くらい撮影できたはず。戸籍上の人口が約1200人だから、単純にいえば1/5。まずまずの数字です。

しかし日曜は台風の接近で大雨。運動会もすべて体育館での実施でした。晴れていればいろいろ撮れたのになぁ…とちょっと残念。気が早いですが来年に期待。


そして昨日は上智大学へ。先月七面山で出会った、メキシコ人考古学者ガルシア博士の講演会を聴きに行きました。午前中は東京も台風直撃で大荒れでしたが、講演会が行われる夕方は台風一過でいい天気。

会場に着いて博士と再会すると、挨拶もそこそこにカーテンがかかっていた教室の窓を指して「フヒ!フヒ!」。なんだろうと思ったら、西の空に富士山がくっきり。そうそう、七面山でも博士はフヒフヒ言ってましたっけ。



■FUJIFILM X30

そういえば博士と一緒だった秋分の日の七面山も、7年か8年ぶりに晴れて見事なダイヤモンド富士でした。さすが太陽信仰の研究者だけあって、博士は最強の晴れ男なのかもしれぬ。

講演はすべてスペイン語で通訳なし。会場でスペイン語がわからないのはたぶん僕だけで、博士のメキシカンジョーク(たぶん)も僕だけ笑えず。でもプレゼンテーションの映像と、時折聞こえる英語に近い単語、そして用意されていた日本語のレジュメで、内容はなんとなく理解できました。

ざっくり言うと、世界遺産にも登録されているマヤ文明のチチェン・イッツァ遺跡が、太陽の通り道を計算して設計されていて、春分の日や秋分の日を基準に暦の調整に使われていたこと。そんな遺構は世界にひとつだと思っていたら、日本にも七面山というお寺が、やはり太陽の通り道を計算して建てられていたこと。そしてなんと今も宗教施設として信者たちが集まっていること…などを話しておられました。

博士は明日メキシコへ帰国するそうですが、大使館の方の通訳で「今度はメキシコでお会いしましょう」と伝えたら「いつ来る? 今年中か? 来年?」。いささか気が早い博士ですが「絶対に来い! 近所には日本人のアミーゴもいるから心配するな!」と…。これはいつか必ずメキシコへ行かねば。

2014年10月3日金曜日

農鳥小屋のタダシさん

2泊3日、南アルプス・白峰三山の縦走より無事帰還しました…というのは昨日の話。一旦東京に戻ったものの、急遽身延町で撮影が入ったため、今日再び山梨へリターン。明日明後日は早川町で写真集用の撮影があるので、明日泊まるはずだった旅館に、一日早くチェックインして、今日自宅で仕上げるはずだった原稿を書いたり。

3000m級の峰々をひたすら歩き通す縦走は、人生で最高に苦しい体験でした。途中で862回くらい「二度とここには来るまい」と思いました。でも時間が経つたびに稜線からの眺めや、日常では味わえないスリルを思い出し、もう一度行ってもいいかな…と思い始める始末。

今回の縦走の目的は、出発前に書いた通り、再来年の早川町写真集の撮影のため。間ノ岳と農鳥岳のそれぞれ山頂から東側が早川町なのです。というわけで縦走2日目、日本で2番目に高い北岳を下って、3番目に高い間ノ岳に辿り着くあたりから本格的に撮影開始。北岳では視界を遮っていた霧がそのあたりから消え、雲海の上に稜線が浮かぶようになりました。おかげで撮影も進み、マミヤ6MFでフィルムを12本か13本くらい。あとはフジのX30でもちょこちょこ。

何より収穫だったのは、一番の目的だった農鳥小屋の名物主人・タダシさんをじっくりたっぷり撮れたこと。登山愛好家なら恐らく知らない人はいないタダシさんですが、ネット上には「おっかない」「怒られた」というエピソードと、「いい人だった」というエピソードがあり、どっちがホントやねんという感じですが、きっとおっかなくていい人なのだろうと思ったら、やはりそんな感じでした。僕が滞在している間は終始ご機嫌でしたが。

今回撮影したフィルムの半分以上は、そんなタダシさんのポートレート。50年以上も標高2800mの山小屋を守ってきた主は、やはり絵になるんです。最初は「フィルムで撮ってるのか。一枚一枚大切に撮らないといけないから大変だな」と感心していたタダシさんも、次第に「おい、そんなに撮ってフィルムがもったいないだろ」と呆れる始末。でもタダシさんを撮るためにここまで来たんで…と言ったら、「そうか。じゃあ俺が死んだら黒枠付きで使わせてくれよ。正面を向いてないやつで頼むぞ」と苦笑い。



■FUJIFILM X30

西農鳥岳を背景に“定位置”で佇むタダシさん。ここから正面の間ノ岳を眺めているのですが…「ほら、あそこに2人いるだろ?」と言われても僕には何も見えず。最初は疑っていたのですが、その後本当に2人連れが。僕が驚いていると「俺には全部見えるんだよ。あのへんで君は初老の男性とすれ違いざまに立ち話をしただろ?」。ハイ、立ち話していました…。視力は4.0で、でもまだまだ足りないそうです。視力検査では0.1の輪もまったく見えない僕には、何とも想像できません。

タダシさん以外にもいろいろな思い出の残った縦走ですが、当然ひとりで行けるはずもなく、同行してくれた上流研(早川町観光協会)の鞍打さんと加藤くんに感謝。そして人を無理矢理誘っておきながら、勝手に白峰三山よりはるかに高い天国へ行ってしまった日本出版ネットワークの藤田さんにも。はいシカノはちゃんと登ってきましたよ。昨日下山したときは脚がただの棒でしたが、今日は全然平気。筋肉痛もほとんどナシです。