2015年4月26日日曜日

「正楽三代 寄席紙切り百年」

先週は二泊三日で佐渡へ。そして帰京すると上野松坂屋で「正楽三代展」が始まっていました。寄席紙切り芸の名跡、林家正楽師匠の三代にわたる貴重な作品が展示されています。そして会場では書籍『正楽三代 寄席紙切り百年』を先行発売中。僕に三代目師匠を撮るきっかけをくださった初代の菩提寺・善立寺の新倉典生住職が、資料やインタビューをもとに100年間にわたる紙切り芸の歴史をまとめた一冊です。

この本には三代目師匠の寄席や楽屋での様子のほか、初代・二代目・三代目の作品や鋏など、僕の写真も多数掲載されています。ちなみにカバーの作品(初代が切り抜いた勧進帳)もわかりにくいですが僕の複写でございます。

しかし初代は僕が生まれるはるか前に亡くなられていますが、二代目は僕も学校寄席で見たことがあり、リクエストして鹿を切ってもらいました。その鹿は引っ越しでどこかへ逃げてしまいましたが、よもや大人になって遺作やお弟子さんを撮影することになるとは。



■FUJIFILM X-T1+XF16-55mmF2.8

というわけで先週金曜と今日は僕も会場で三代目の芸を堪能。寄席ではいつも客席の後ろから500mmや600mmで撮影していたので、近くで拝見したことがあまりないんですよね。イベントは明日27日で終了ですが、入れ違いで書籍の方が書店に並びますのでよろしくどうぞ。