赤沢宿は身延山から七面山へと巡礼するための宿場町として栄え、つまりはお客さんも個人や家族ではなく、白衣姿の「講」と呼ばれる集団がほとんどでした。なので大勢が一斉に足袋を脱げるよう、どの旅館もL字型に長い土間を設けています。その土間に町内の小中学校から借りた美術用のイーゼルを置き、プリントを展示。身延町・山十製紙さんが漉いた西嶋和紙にプリントしていますが、周囲の雰囲気にもよく合っています。と自画自賛。
今日は開会式もあり、僕もお招きいただいたのですが…スピーチなどはないということで悠然と写真を撮っていたら、突然司会の方が「ではここで書道家の先生と写真家の先生よりお言葉を…」。聞いてないよ!というわけで、焦りながらご挨拶。
その後、僕も審査をやらせていただいた記念フォトコンテストの表彰式もあり、賑やかに1週間にわたるイベントが始まりました。
なお僕の展示は元旅館だった大阪屋さん・萬屋さん・大黒屋さん・えびす屋さんの4軒で行われています。大黒屋さんは中の広間も上がって見学していただけます。
それぞれどこにあるか、というのは集落で唯一のお寺・妙福寺の隣にある喜久屋さんが、イベント期間中のみ「CAFE KIKUYA」として営業中。いつもお世話になっている上流研さんが運営されていて、いろいろご案内していただけるはずです(っていうか萬屋さんと大黒屋さんがちょうど目の前)。
■FUJIFILM X-M1+CarlZeiss Touit12mmF2.8
写真上は大阪屋さん。こちらも元旅館で、赤沢でもとりわけ立派な建物です。下はCAFE KIKUYA。2階からは赤沢宿と七面山を眺めることができます。左下の軒下にちょっと見えるのが、萬屋さんの展示です。
そして前に書いた通り、最終日の9/1(日)には早川町内のCOCOROTOでも写真展「早川町の人々」が始まるということで、2つを巡るギャラリートークを行います。参加される方は12:30にフォトコンテストの受賞作品展を行っている赤沢公民館へお越しください。
1時間ほど写真をご覧いただきつつ集落をご案内し、その後各自COCOROTOへ移動して3時から「早川町の人々」をご覧いただきます。
なお8/31~9/1の土日は、早川町乗合バス「七面山登山口・角瀬」バス停から、赤沢宿までの送迎バスが随時運行します。JR下部温泉駅を11:36、高速バスの飯富バス停を11:45に出るバスに乗れば、12:30に赤沢宿へ辿り着くことができます。角瀬からCOCOROTO、さらにCOCOROTOから飯富バス停や下部温泉駅も、乗合バスで移動していただくことができます。
また車でお越しの場合は、県道の角瀬トンネルを抜けた直後を左折しますが、そこから先はカーナビがナビをしない可能性が大です(なにせそこから先はGoogleマップにも載っておらず…)。また対向車とのすれ違いが難しいので、車が大きかったり運転が不安な場合は、バス停周辺に車を停めて送迎バスを利用することをおすすめします。
不明な点がありましたら何なりとメールにてお問い合わせください。