山梨では一昨年も年3回ある審査会の審査をやらせていただきましたが、今回は今年度の審査会で選ばれた作品+新作の約220点から、来年の全国大会や関東大会へ進む作品を選ぶ作業。前回にも増して責任重大です。
すでに3回の審査を通過してきた作品が多いので、全国行きの5作品と関東行きの20作品はわりとすんなり決定。直感でいいなと思った作品と、惜しいけど次に期待したい作品を、なんとなく自分の中のバランスで選んでみました。
何人かの先生に「シカノ先生の審査の基準は何ですか?」と聞かれたのですが、僕の場合は着眼点やタイミングももちろんあるんですが、構図と光もかなり基準にしています。この2つで損をしている作品が多く、逆にいえばほとんどの高校生はこの2つを意識すれば劇的に写真がうまくなるんじゃないかと思います。いきなりかっこいい構図を決めるのは難しくても、ファインダーの四隅を確認することはできるはずです。
授賞式は書道部門や美術部門とともに屋外のステージで。天気に恵まれ、紅葉もきれいでした。しかしなぜみんな行儀よくこちらを向いているかというと、演壇からしゃべりながら撮っているから。そしてこれは客席の一部。あまりの人数でさすがにちょっと緊張しました。
表彰式の後は写真部門の展示室に戻って、受賞作品を作者本人に持ってもらい、ひとりひとりに講評&インタビュー。シャイな生徒が多くて僕が勝手にしゃべり倒してしまいましたが、少しでも参考にしていただければ、山梨に縁のある人間としてはうれしい限りです。