2016年4月30日土曜日

即身仏巡り

酒田2日目。昨日の山開きに合わせて朝イチで行ってみたものの、雨で待ちきれずに撤退してしまった湯殿山にリベンジ…も、なんと山開きは雪で2日延期して明日とのこと。でも即身仏を3か寺で計4体も拝むことができたので大満足。

即身仏は日本で20数体あるそうですが、7〜8年前に岐阜の谷汲山で拝んで以来。長らくお寺に関わっていながら、即身仏の知識はほとんどなかったのですが、今日は実にいい勉強になりました。というか谷汲山もそうだったけど、お寺の方の案内が趣深いんです。人が自ら土に埋まって仏になるという行為を、ご本人の前で観光客へ説明するというのはなかなかシュールというか非日常的というか。

しかし行く先々で映画「おくりびと」に登場する建物に遭遇する一日でしたが、夜に行った超ローカルな居酒屋の女将も、エキストラで登場したそうな。そういえば早川町某所で撮影している映画ってまだロケ中なのかな。



■EOS 80D+EF24mmF2.8STM

2016年4月29日金曜日

初めての酒田

今日から2泊3日で山形県酒田。天気予報では3日とも雨で、朝はたしかに降っていたんですが、午後からは回復してときどき晴れたり…したけど寒い! とにかく寒い!! 防風ジャケットに加えてダウンも持ってきて大正解。ダウンがなかったら確実に電池切れでした。

酒田は初めてなので、今日はまずクラゲで有名な加茂水族館と、やはり酒田といえば外せない土門拳記念館を訪問。その間に山形を代表するイタリアンの名店、アル・ケッチァーノ…の隣にある弟分、イル・ケッチァーノでランチ。以前ある雑誌で奥田政行シェフを東京で撮影したんですが、そのとき「山形に来られたらぜひお店に来てください。サービスしますから」と言われたのですが、アルの方は庶民にはなかなか…(笑)。でもイルもなかなかのお味。前菜・パスタ・ジェラートを選び、さらにコーヒーが付いて1998円。お世辞抜きで大満足ですよ。93点。



■EOS 80D+EF-S24mmF2.8STM

2016年4月26日火曜日

ああ湯布院

今日朝のワイドショーだったか、昼の情報番組だったかで、湯布院の観光客が激減という話題が。母方の爺さんは湯布院の老舗旅館の生まれなのでとても人ごとに思えず…。もっとも静けさがウリだったはずなのに、昨年墓参りを兼ねて十数年ぶりに行ったら金鱗湖周辺は原宿化(というか中国人観光客を当て込んでいるので上海の南京路化?)していてがっかり。なので行くなら静からしい今がむしろチャンスなのかも。

そういえば湯布院御三家のうち、亀の井別荘と玉の湯は編集者時代に仕事で泊まったことがあるけど、今思えばよく取材費が出たもんだ。あのような夢の世界に仕事抜きで2~3泊できる大人になりたいものです。無理か。


■EOS 5D MarkIII+SIGMA50mmF1.4DG

2016年4月25日月曜日

石の芸術

必要な写真を探していると、必要のない写真に見入ってしまうのはよくあるんですが…。フォルダから出てきたのは、ほぼ1年前に撮影した熊本城の武者返し。重要文化財なので崩れても元の石を積まないといけないそうで、それって途方もないパズルだよな。


■X-T1+XF16-55mmF2.8R

2016年4月23日土曜日

名古屋ぶらぶら節

2泊3日の志摩取材を終えて昨晩帰京…の途中で名古屋に寄り道。FBに志摩のことを書いたら「名古屋には寄らないんですか?」とコメントをくれた中日新聞写真部の野村君と名古屋駅で待ち合わせ。念願の初・赤福氷を堪能した後、先日野村君がすばらしいグラフ記事を書いていた栄の中古カメラ店「イエネコカメラ」へ。記事を読んで行きたくてしょうがなかったんですが、こんなに早く訪問できるとは。

お店があるのはかなり古くて、ちょっと変わったビルの一室。なんとも居心地のいい空間で、主人の(といっても僕よりひと回り以上若い)山中さんに「カフェをやったらいいのに」と言ったら「水回りがないのでできないんです。常連さんは下のファミマで飲み物を買ってきます」。というわけで僕もコーヒーを買ってきて長居。


■EOS 80D+EF-S18-135mmF3.5-5.6IS

カメラやレンズの品数も決して多くはないけど、なかなかの珍品揃い。しかも整備済みなのに相場より安め。M42マウントの35mmレンズが欲しいなぁと思っていた僕は、マミヤ・ペンタックス・西独イスコの3本で迷って、山中さんに「どれを買ったら幸せですかね?」と質問したら、笑いながら「どれを買っても不幸が待っていると思います」と示唆に富む答えが(笑)。結局安さとセールストークに負けて、マミヤとイスコの2本を買ってしまいました。

その後も野村君に付き合ってもらい、初めて台湾ラーメンの名店・味仙へ。たまたま野球の話をしていたら、ドラゴンズのレジェンドに遭遇するという偶然も。さらに野郎2人で夜景のきれいなカフェでお茶をして、ほぼ最終の新幹線で帰ってまいりました。来週は(も)仕事がんばります。

2016年4月19日火曜日

御加護

2泊3日の七面山敬慎院より帰宅。2年間の修復工事を終えて、本殿内陣が230年前の建立時のような黄金+極彩色に甦りました。僕も現場の本殿はもちろん、身延山大学の仏像制作修復室や身延町内の職人さんを訪ねて一部始終を撮ってきたので、なかなか感慨深いものがあります。


■EOS 5D MarkIII+SIGMA50mmF1.4DG

写真は遷座式で御本尊を巻いていた白布に、達筆なお坊さんが御題目を書いているの図。これを式に参列した方へ記念にお配りしていました。僕も1枚いただきましたが、これでレンズを磨いたらいい写真が撮れそうな気が…。

2016年4月15日金曜日

よい本とよい酒を

神楽坂在住の友人氏から「いい店ができた」との情報が。聞けば先週の火曜にオープンしたばかりで、友人氏が早速行ったところマスターは平凡社のOBだと。平凡社といえば僕も写真集や別冊太陽で多大なお世話になっている会社。ちょうど神楽坂で打ち合わせもあったので、うまく予定を合わせて馳せ参じました。

「BOOK&BAR 余白」というその店は、カウンター10席のみなのに蔵書はなんと1200冊。しかも書店や図書館というより、本好きな人の本棚を見ている感じ。もとはマスターの私物なので当然なのですが。

まだ空が暮れる前に行ったので写真には友人氏しか写っていませんが、この後ひとりふたりとお客さんが入ってきて気がついたら満席。それも「気になったので入ってみた」という初めての方が多数。書架の本を眺める方もいましたが、静かでもうるさくもない居心地の良さでした。料理もおいしいし、値段も良心的だし、これは行きつけになりそうです。もっとうちから近ければいいんだけどなぁ。


■EOS 80D+EF-S10-18mmF4.5-5.6IS

「BOOK&BAR 余白」
http://twitter.com/yohaku_kagura
東京都新宿区白銀町1-13
03-5229-7016
11:40~14:00・18:00~23:30
日曜・第1月曜・第3月曜定休、土曜は夜のみ

2016年4月14日木曜日

第二の人生

デジタルから写真を始めたけど、最近フィルムに目覚めかけたような、そうでないような某カメラ女子さんにキヤノンのEOS 5を譲渡。ええデジタル一眼レフの5Dじゃなくてただの5です。発売直後に買った1台目が酷使で臨終して、これは17~18年前に買った2台目。7~8年くらい動かしていなかったのでダメかと思いましたが、電池を入れ替えたらシャキシャキ動いてくれました。

某カメラ女子さんには先日ほぼ手動のオリンパスOM-2Nをお貸ししたのですが、フィルム巻き戻しに難儀され…。そこで自動巻き上げ・自動巻き戻しのカメラを供出した次第。ま、フィルムEOSは使い勝手がデジタルと同じなので、使いやすいけどすぐに36枚撮りきってしまいますのでね。いろいろ慣れたり不満を感じたりして、ニコンやオリンパスあたりの金属製カメラに手を出されることを期待します>ロビさん。カメラ代代わりのイチゴソフト、おいしゅうございました。


■EOS 80D+EF-S24mmF2.8STM

2016年4月12日火曜日

桜前線

昨日は新庁舎もすっかりなじんできた早川町役場へ、夏に出す写真集の打ち合わせ。まだ決まっていないこともいっぱいですが、着実に進んでおりますのでひとつお待ちいただきたく…。

打ち合わせを終えて駐車場へ行くと、近くにお住まいの画家・映水さんに遭遇。僕が早川町を撮るようになったのも、映水さんを通じてCOCOROTOという素敵なギャラリーを知ったのがきっかけ。その大恩人は役場で2頭いるワンちゃんの注射を打ってきたそうですが、なぜかワンちゃんではなく仔猫を抱いていました。化けたのか?

でもって仔猫にこっちを向いて欲しいのに、後ろで騒いでいる邪魔者が…。まるで売れないお笑い芸人のようですが、七面山に仕えるお坊さんの高野君、通称チャッピーです。七面山のお坊さんは一度山へ登ると1~2週間お勤めをしますが、その間は肉魚が食べられない精進潔斎の修行生活を送るので、下りるとこのようにテンション高め。いや、それは頭の中の9割がラーメンで占められているチャッピーだけか。

その後はようやく桜が咲いた町の北部へ。南部はもうほとんど散ってしまいましたが、北部はまさにベストタイミング。でもまだこれから咲く集落もあるみたいで、来週もまた行ってきます。


■EOS 80D+EF-S24mmF2.8STM/EF-S18-135mmF3.5-5.6IS

2016年4月9日土曜日

お伊勢さん

5日間の長旅より帰還。海外で5日間だとあっという間だけど、自宅から車を運転して、毎晩泊まる場所はバラバラ、さらに途中2回も山に登ったりすると、日数以上に長く感じますね。

最終日の今日は伊勢神宮へお参りして、国家安穏と五穀豊穣をお祈り申し上げ…つつ、赤福氷を楽しみにしていたんですが。なんと今年の販売開始は来週。がっかりして伊勢を後にしたものの、よく考えたら再来週もまた仕事で伊勢に行くんだった。赤福氷を思って再来週まで頑張ります。


■EOS 80D+EF-S24mmF2.8STM

2016年4月8日金曜日

熊野

今日は那智勝浦から熊野へ。絶景を見るために山へ登ったり(想像以上の難所でしたが、想像以上の絶景でした)、まだ残っている桜を撮ったり、桜じゃないものを撮ったり。熊野は久しぶりですが何度来ても心が和みますな。もっとアクセスがよかったらいいのに…と思ってしまうけど、不便だから熊野はいつまでも熊野なんだろうな。


■EOS 80D+EF-S10-18mmF4.5-5.6IS

2016年4月7日木曜日

那智勝浦町色川

昨日七面山での仕事の後、高速をひた走って松阪で一泊。そして今日は和歌山県の那智勝浦町までやってきました。

町の山あいにある色川という集落(かつての色川村)は、400人近い人口の半数近くが都会からの移住者という、全国でも珍しい地区です。そこにたまたま親戚がいて、東京から移り住んで半農半撮(?)をやっている畠中悠子さんが、町内の元幼稚園で写真展をやっているというので伺ってきました。以前から撮っている色川に加えて、紀州備長炭の炭焼きも撮っていて、見応えのあるドキュメンタリーに。

しかし以前畠中さんの写真展で色川の様子を拝見したときは、自分が撮っている早川町に似てるなぁと思っていましたが…。実際に行ってみると色川の方が断然田舎。いやこれ褒め言葉ですよ。とにかく超田舎。

その超田舎感を存分に味わえる、農家のご夫妻が営む民宿が今宵の宿。先月開業したばかりで、なんと1日1組限定。僕が2人目の客だそうですが…いやロケーションも風呂も料理も、何もかもが感動モノ。東京から那智勝浦までは600kmくらいあるけど、ここに泊まるために車を飛ばして来る価値はあるな。主人からも「俺は宣伝が下手だからさ、どんどん頼むよ」と言われたんですが…あれ、ここ名前なんだっけ? ま、詳しくはまた。お土産に持ってきた青酎を主人と畠中さんと3人で空け、今夜はよく眠れそうです。



■EOS 80D+EF-S24mmF2.8 STM

2016年4月4日月曜日

マミヤセコール

今日は原稿3本(長編1本と短編2本)、画像処理細かいのを入れると3件、さらにメールとか事務処理とか借用機材の発送とかをしつつ、明日からの長旅の準備。終わったら午前3時。明日は6時出発の予定なんだけどな…。

写真は昼飯に出掛けたついでに撮った近所の桜を。先週末2000円で買ったレンズを初めて使ってみましたが、予想以上にいい買い物でした。ふつうに使える感じ。絞るとふつう過ぎてつまんない感じですが。


■a7II+Auto Mamiya-Sekor50mmF2

2016年4月3日日曜日

山里の春

朝6時にうちを出て、日帰りで早川町へ行ってきました。目的は町内の各集落で行われる春祭りで、今回は本村という集落の方からお誘いいただいたのでそちらを撮影。その後は町内を回って桜を撮って回りましたが…川沿いの県道はとにかく桜・桜・桜、山を見上げても桜・桜・桜。今年の早川は桜の当たり年らしく、町の南部はなかなかの光景が続いています(北部はまだちょっと先)。

それなのに撮影に来ている人は、僕が今日一日出会った限り4人だけ。近くに身延山久遠寺や大法師公園といった有名な桜スポットがあるので、がっつり撮りたい人はそちらへ行ってしまうんでしょうね。実にもったいない。でも静かに桜が咲き誇っている感じも、また早川らしくてよかったり。


■D750+Ai Zoom-Nikkor35-70mmF3.5S

2016年4月1日金曜日

四月馬鹿

せっかく嘘をついても泥棒の始まりにならない日ですが、自分は毎年のことながら気の利いた嘘が思いつかず。結婚しましたとかポルシェ買いましたとか社長になりましたとか、何を言っても中途半端過ぎるんだよな。というか最近嘘よりも嘘みたいな本当のことがありすぎて少々疲れております。なあ、こっちを向いてよハニー。


■a7II+Topcor4.4cmF2