■EOS 5D MarkIII+SIGMA50mmF1.4DG
ある時、長濱さんが友人のデザイナーに「捨てるネガがこれくらいあるんだよ」と両手を広げたら、それを預けてほしいと言われたそうです。その捨てるはずだったネガから拾われたのが今回の展示作品。すべて長濱さんのライフワークであるアメリカで撮影したものです。
長濱さん「俺だったら絶対こんなセレクトしないし、自分でも初めてプリントを見たのがいっぱいあるんだよ。でも見に来てくれた知り合いは、みんな俺らしい、俺の匂いがするって言うんだよな」
僕「ええ、この写真なんか、めちゃめちゃ長濱さんの匂いがします」
長濱さん「おお、これはバイクでここのハイウェイを走りながら撮ってんだよ。露出は前もって合わせておくんだけどさ、走ってるうちに絞りが動いちゃうんだよな。それでネガが真っ黒でさ…」
これから撮ろうとしているテーマも「デジタルでもいいんだけどよぉ。事務所にワイドローライがあるから、ストロボ一発焚いてモノクロで撮るのもいいかなって思うんだ。どうだ、おもしろそうだろ?」。70歳を過ぎても写真少年の大先輩でした。なかなか真似はできませんが、自分もこんなおじさんになりたいものです。
展示は5/17(土)までです。