2015年1月27日火曜日

肉の芸術

出張で上京した食友に誘われ、10年以上ぶりに大井町の丸八とんかつ本店へ。レトロな店の佇まいも、メニューも、漬物も豚汁も、そして肝心なとんかつの味もまったく変わっていませんでした。が、僕の記憶が正しければ値段が…。


■FUJIFILM X30

でもこれが定食で1650円なのは許容範囲か。

そして今週末は食友を頼って“本物の焼き肉”を食べに行く予定。楽しみにしてまっせ。

2015年1月25日日曜日

築地市場

昨日は朝早くから築地へ買い出し&食べ歩き。朝食は場内某店のアジフライと決めていましたが、長蛇の列で断念。代わりに入った鶏専門店のシャモ親子丼はなかなかのお味でした。アジフライは平日に再度挑戦ですな。


■EOS 5D MarkIII+SIGMA35mmF1.4 DG

午後はそのまま市場周辺で、7名の生徒さんを相手にスナップ撮影道場。場内を見ていると、この風景がもうすぐなくなるのは残念だけど、数年経ったら「そういえば築地に市場があったよね」ってことになりそうな…。場外は残るそうですが、逆にいえば場外だけの築地ってどうなんだろう。しかしまあ人の多い土曜の築地でした。

2015年1月22日木曜日

ああ旅情

来月のちょっとしたイベント…ええ、ちょっとしたイベントですが、まあそれにちょっと使うために大分の写真を整理中。イベントに関しては正式に発表されたらまたお知らせしますが。


■EOS 5D MarkIII+SIGMA50mmF1.4 DG

というわけで写真は朝の鉄輪温泉。鉄輪と書いて「かんなわ」。大分は難読地名の宝庫ですが、よく考えたら「大分」と書いて「おおいた」っていうのも難読ですわな。

そんな大分はローライフレックス+モノクロフィルムでも撮影したんですが、久しぶりに自分で現像とプリントもしようかなと。暗室道具もぜんぶ残しているし、何より相次ぐフィルムの値上げを見ていると、今のうちにあちこちへ行ってフィルムで撮ろう…というのが、今年の目標「月一の旅」のきっかけでもあります。2月はもう高速バスを予約したので、3月はどこにしようか思案中。暖かいところがいいなぁ。

2015年1月21日水曜日

今月の仕事

昨日はカメラ雑誌の一斉発売日。今月(2月号)は「CAPA」で、第二特集「人気ミラーレス一眼を大口径レンズで愉しもう」にて6ページほど作品や解説などを。さらに姉妹誌「デジキャパ!」では、巻頭特集「1週間でマスター! デジタル一眼スキルアップ術」で、1日目・5日目・6日目の計16ページを担当しておりまして、これだけページやれば、そりゃ年末年始もまったく休みなしってなわけです。


■EOS 5D MarkIII+SIGMA50mmF1.4 DG

写真は昨日の大分。レンタカーで長者原の一本道を走っていると、自転車と徒歩の老夫婦…と思いきや、下りて会話を聞くとただのご近所さんのよう。見渡す限り人家の類はなく、この2人がどこに向かっていたのかは不明です。

2015年1月20日火曜日

帰ってきたよ

1泊2日大分の旅より帰京。早起きして鉄輪温泉に行ったんですが、湯けむりが立ち上る風景をちょこっと撮るだけのつもりが、朝飯も食べずに昼まで路地裏探索。鉄輪で1日使ってもいいくらいでした。そして午後は母の故郷・九重町へ。


■EOS 5D MarkIII+SIGMA35mmF1.4 DG

木造の駅舎は観光客を意識したのか茅葺き屋根に変貌。前の方が素朴で味があったんだけどなぁ。思えば浪人中の19歳のとき、いろいろあってひとりで帰省したのですが、帰るときこの駅まで見送りに来てくれたのが、僕が見たじいちゃんばあちゃんの最後の姿でした。

そんな駅前で酒とタバコを買って2人の墓前へ。10年ちょっと前、仕事で大分に来たときも駆け足で墓参りをしましたが、駅や町をちゃんと見たのはその19歳のとき以来…だから21年振りかな。子供の頃に遊んだ川は、九州電力が立てた柵と防犯カメラに阻まれて河原まで行けず。高速が通ったせいなのか、単に時代が進んだのか、子供の頃は秘境のように見えていた町はごくごく普通の田舎町になっていました。

その後は九重町のスリル満点な新名所・九重夢大吊橋、さらに子供の頃よく行った飯田高原や長者原へ。北欧かカナダのようなスケール感のある風景(ってどっちも行ったことないけど)と、九州の尾根と呼ばれる九重連山を見ていると、やはり登ってみたくなり…。いつか絶対登ってみよう。

さらに夕方は駆け足で湯布院にも。メインストリートは完全に原宿竹下通り状態で、聞こえてくるのは中国語と韓国語ばかり。でも一本逸れると以前と変わらず静けさに包まれ…しかしその静けさを堪能する時間もなく、慌ただしく空港に向かう羽目に。なぜ2泊3日にしなかったのかと後悔しましたが、旅は長くても気分がダレてきたり、帰るのが億劫になるので、後ろ髪を引かれるくらいがいいのかも。

そして帰宅するなり来月の旅を予約。来月といってもすぐやってきますけどね。次はかなり濃いところに行きます。

2015年1月19日月曜日

一月の旅

昨年はまったくといっていいほど仕事以外で東京から出なかったのですが、それは精神的によろしくないということに気付き、今年は月一でどこかを旅することにしました。

というわけでLCCのサイトをチェックして、1月の行き先はJetsterの安いチケットがあった大分に。内陸の九重町が母の故郷で、高校生までは夏休み・冬休みはかなりの頻度で帰省していました。久々に九重町へ行くのが最終目的ですが、今日は県内でもまったく反対側の豊後高田へ。古き良き商店街を「昭和の町」として観光資源にしている町です。10年ちょっと前に取材で行ったのですが、撮るものがいっぱいで再訪して正解でした。


■EOS 5D MarkIII+SIGMA35mmF1.4 DG

駅前(といっても廃線で跡だけですが…)のたばこ屋さんを撮っていたら女将さんが出てきて「ここは築100年なのよ」。さらに町の歴史から台湾・高雄で戦艦の長門や武蔵を見たという体験談まで、とても90歳とは思えないほどはっきりした口調で披露。そのときの西の空は、それはそれはきれいな夕焼けでした。


今日は外国人たちで賑やかな別府の安宿に泊まって、明日はお寺で眠っているじいちゃんばあちゃんのもとへ行ってきます。

2015年1月18日日曜日

ローライフレックス

昨年の暮れに友人から買ったローライフレックス(これ)、ようやく試し撮りの仕上がりを確認。シリアルナンバーから推測するに50代後半のおじさんですが、ピントやシャッターは精度を保っている様子。レンズもとくに問題なし。今までハッセルとマミヤ6で撮ったきた早川町で、3台目の戦力として期待です。ローライは以前2.8Fを使っていましたが、ハッセルと違って肩の力を抜いて撮れるカメラなので、また違った絵が撮れるかなと。


■Rolleiflex 3.5C+FUJICOLOR PRO160NS

明日明後日は母方の田舎である大分へ。久しぶりにじいちゃんばあちゃんの墓参りにも行くので、早速ローライとモノクロフィルムを持っていこうかな。

2015年1月17日土曜日

本当の自分

今日は代官山ヒルサイドテラスにあるアートフロントギャラリーで開催中の、木村崇人さんの個展「テーブルの上/下から」へ。木村さんは「地球と遊ぶ」をテーマにしている現代美術のアーティストで、僕が足繁く通っている早川町在住なのであります。

もっとも早川ではよくお会いするのに、その作品はスケールや設備が規格外のため、写真でしか見たことがなく…。今日初めて拝見して「木村さんって本当に芸術家だったんだ…」と実感。なにせどの作品も見るだけでは何なのかわからないのですが、触れてみると発見の連続なのです。仕掛けはシンプルなんですけどね。



■FUJIFILM X30

これは特殊な鏡。手前の像は左右反転の通常の鏡像、そして奥の丸の中に写るのは左右正像です。人間の顔って左右が反転するだけで印象が違うんですよね。そんなわけで自分自身では写真や映像でしか見ることができない、他人から見える姿が見えるというわけです。

たしかに他人から見えている姿って自分ではわからないし、でも自分で見えているものは他人からは見えないし、生きるというのは難しいものですな。展示は月曜休館で2/1(日)までやっていますので、不思議な体験をしたい方は是非どうぞ。

2015年1月14日水曜日

小さな小さな成人式

3泊4日の山梨より帰宅。早川町であれを撮ったりこれを撮ったり、合間に極寒の七面山に登ったり、身延山の御年頭会を撮ったり、いろいろなことがあり過ぎて2週間くらい経ったような感覚です。


■EOS 5D MarkIII+SIGMA50mmF1.4 DG

一昨日は早川町の成人式で、集合写真と新成人ひとりひとりのポートレートを撮影しました。日本で一番人口が少ない町の今年の新成人は9人で、うち8人が式に出席。町には中学がひとつしかないので、当然ながら全員同級生です。

21年前の自分の成人式は大きなホールに何千人も集まって、まだケータイもない時代なのでウロウロしながら友達を探したものですが、こんなアットホームな成人式はある意味うらやましいなぁ。っていうか若いというのが単純にうらやましいです(笑)。

2015年1月10日土曜日

小正月

今日は夜中に東京を出発して早川町へ。かなり奥の方にある下湯島という集落で、朝から小正月の柳立てを撮ってきました。

柳立ては早川町・身延町・南部町という山梨県南部でみられる道祖神さんの行事ですが、同じ早川でも集落によって立てる日にちも違えば、作る柳のかたちもバラバラ。今では車で数分の隣の集落も、終戦直後くらいまでは人の行き来もなかったわけで、その名残りが今も残っているわけです。



■EOS 5D MarkIII+SIGMA24-105mmF4 DG


そして今晩はこちらに宿泊。明日はまた早川でお神楽と成人式を撮って、午後はそのまま七面山へ。明後日下山して、さらにもう一泊して火曜は身延山でお仕事です。山梨で3泊4日というのも珍しいかも。本当はこうやって撮影や用事はまとめたいんですけどねぇ。

2015年1月9日金曜日

「LAND×FACE」

昨日まで仕事の上では2014年が続いていたのですが、ようやく片付いて新年を迎えることができました。あけましておめでとうございます。なんのこっちゃ。

というわけで銀座のキヤノンギャラリーへ、GOTO AKIさんの写真展「LAND×FACE」を見に行きました。AKIさんは我が家の居間にも飾ってある、今年のキヤノンのカレンダーの撮影を担当しております。



■FUJIFILM X30

入口でゆらゆらしているのがAKIさんですが、なんかわかりにくい写真ですみません。こういうところに人間って疲れが現れるんですね(僕も、そしてAKIさんも…笑)。

展示されている作品は、いろいろな意味でスケール感のある風景ですが、僕には懐かしい風景でもありました。作品の撮影地は僕の母方の田舎である大分の九重や、その隣の阿蘇など、九州の中の九州、キングオブ九州なのです。ガキの頃、夏休みに見た九重の景色を思い出しました。

というわけで会場で売られていた500部限定の新作写真集を購入。人が写っていない写真集ってあまり買わないんだけど、これはいいです。ついついじっと見ちゃう。あー、九州行きてえな。

2015年1月5日月曜日

仕事始め

シカノは元旦から休みなく働いていますが、世間は今日が仕事始めのようで。というわけで今日は早川町役場の仕事始めを撮ってきました。

早川町では今年秋に新庁舎が完成し、味のある昭和32年築の庁舎はお役御免に。来年になった早川町の写真集にも当然この庁舎を入れようと、何度か内部を撮っているのですが、仕事始めを迎えるのはもう最後です。その仕事始めでは毎年町長と全職員がセルフタイマーで集合写真を撮っているそうで、それならばと僕が撮影係を申し出た次第です。


■EOS 5D MarkIII+SIGMA50mmF1.4 DG

町役場の後は、なめこ工場や町営温泉、小学校などを回って撮影。その小学校の玄関には町内をくぐるリニア新幹線の採掘現場から採れた石が。早川町は日本一人口の少ない町ですが、町長も年頭の挨拶でリニアが開通する12年後も元気な町であるよう頑張ろう、というようなことをおっしゃっていました。

僕は12年後どころか来年出さなきゃいけない写真集の構成すら見えていないけれど、町の人が写真を見て少しでも笑ってくれれば…と思いながら、今年も東京と早川町を往復する日々が続きそうです。ええ、町の方々は僕の写真を見ると笑うんです。いろいろ勉強になります。

2015年1月3日土曜日

霊験あらたか…

今日は仕事の合間を縫って、上野の摩利支天さんへ行ってきました。山手線からアメ横を見ると、ちょっと小高い場所に立っているあのお寺です。

以前七面山に務めていて、僕の写真集になぜかもっとも顔が写っている佐渡厚心上人こと、さわちゃん…いや逆か。とにかくそのさわちゃんが助っ人でご祈祷をしているというので、後厄のシカノは厄除をお願いしてまいりました。摩利支天さんは力を授けてくれるとされ、開運や厄除に御利益があるんだそうです。



■Panasonic GH4+NOKTON25mmF0.95

4~5日も10時・12時・14時・16時の4回、ご祈祷をしていただけます。上野へお越しの折はぜひさわちゃん…じゃなくて摩利支天さんへどうぞ。

2015年1月2日金曜日

初夢

初夢というのは元日~1/2に見る夢だそうです。昔は大晦日~元日は寝ない風習があったからだと思いますが(今もお坊さんたちはそう)、今朝方みたのはロクでもない夢でした。暦の上でいえば、昨日初日の出を撮った後も身延山でちょっと仮眠したのですが、やはりロクでもない夢をみました。いずれにせよ初夢はロクでもなかったということで、今年はどんな一年になるんでしょうか。後厄もなかなか見通しは暗いです…。



■EOS 5D MarkIII+SIGMA24-105mmF4 DG

昨日登った身延山の菩提梯。287段の急な石段を登ると、上には涅槃があるそうです。涅槃…夢でうなされる身としては、なんとしても辿り着きたいものです。

実際のところ上にあるのは五重塔で、8年前に復元作業を撮っているときは大工さんたちの休憩中、トレーニング兼ひまつぶしで機材を担いだままここを下りて、再び登って現場へ戻っていました。10年くらい前、身延山に初めて来たときは15分くらいかかった記憶があるんですが、そのときは機材10kg+安全靴を履いて最速で3分ちょっと。一昨年暮れの修行走で、撮影のために駆け上がって4分弱でした。

何か月かぶりに登った昨日は、測っていませんがゆっくり登ってたぶん5分くらい。おかげさまで足腰は年々強くなっているような気がします。今年は七面山だけでなく、いろいろな山に登るつもり。人生も上へ登りたいところですがな。

2015年1月1日木曜日

年の始めの

年越し撮影の身延山から帰還。23時からの歳末読誦会、その後の除夜の鐘、4時からの新年祝祷会、そして初日の出と初詣の風景を撮って、最後は自分の車の車両祈祷をしていただいて終了。長い1日…いや2日間でした。


■EOS 5D MarkIII+SIGMA24-105mmF4 DG

五重塔にある蟇股(かえるまた)から今年の干支・未です。蟇股は初層各面の梁に3個ずつ乗っていて、それぞれ十二支があしらわれています。塔を時計回りに一周すると干支がひと回り。僕の五重塔の写真集には大阪・天下茶屋の小さな工房で一枚板を彫るところから、京都で彩色をするところ、さらに完成後まで一部始終が載っています。撮影に時間をかけただけに思い入れもあって、新年の撮影時にはいつもその年の干支を撮って帰ります。

ちなみに五重塔が落慶したのが2009年。ということは正月を迎えるのは今年で5回目。最初はピカピカで違和感のあった外観も、すっかり境内に溶けこんできました。そしてあっという間に干支は一周するんでしょうな。今年があと364日もあると思うと、来年のことすら想像できませんが。