2015年1月17日土曜日

本当の自分

今日は代官山ヒルサイドテラスにあるアートフロントギャラリーで開催中の、木村崇人さんの個展「テーブルの上/下から」へ。木村さんは「地球と遊ぶ」をテーマにしている現代美術のアーティストで、僕が足繁く通っている早川町在住なのであります。

もっとも早川ではよくお会いするのに、その作品はスケールや設備が規格外のため、写真でしか見たことがなく…。今日初めて拝見して「木村さんって本当に芸術家だったんだ…」と実感。なにせどの作品も見るだけでは何なのかわからないのですが、触れてみると発見の連続なのです。仕掛けはシンプルなんですけどね。



■FUJIFILM X30

これは特殊な鏡。手前の像は左右反転の通常の鏡像、そして奥の丸の中に写るのは左右正像です。人間の顔って左右が反転するだけで印象が違うんですよね。そんなわけで自分自身では写真や映像でしか見ることができない、他人から見える姿が見えるというわけです。

たしかに他人から見えている姿って自分ではわからないし、でも自分で見えているものは他人からは見えないし、生きるというのは難しいものですな。展示は月曜休館で2/1(日)までやっていますので、不思議な体験をしたい方は是非どうぞ。