2015年11月18日水曜日

「ヴィヴィアン・マイヤーを探して」

今日は高校での授業の後、青山のイメージフォーラムへ。映画「ヴィヴィアン・マイヤーを探して」を見てきました。

ざっくり言うと、古物バイヤーの青年が中身も見ずにネガの束を競り落としたら、とんでもない名作の山で、でも作者の名前をググっても何も出ず。実はその時点ではヴィヴィアンはまだ生きていたのですが、それもわからずに青年はネガや未現像のフィルムが詰まった遺品を集めていきます。

さらにヴィヴィアンと関係のあった人にインタビューして回るというドキュメンタリー…なのですが。ヴィヴィアンは貧しくて天涯孤独の変人で、写真を人に見せることを一切しなかったので、果たして内容はどこまでが真実なのかわからず。追いかけきれなくて消化不良の部分もあるせいか、ノンフィクションなのにフィクションのような不思議な映画でした。

そういえばうちにも戦前からカメラが趣味だった祖父が、約20年前亡くなったときに遺品から寄せ集めたネガがあります。すべてベタ焼きをとったら昭和初期に今の実家を建てている風景や、幼少期の父親が写っていましたが、ヴィヴィアンと違ってとても死後評価される類のものではなく…。でも今度時間があったら押入れの奥から引っ張り出してみようかな。

っていうか押入れには自分の膨大なネガも眠りっぱなしでした。これも整理しないと…。いま一番上の箱を開けて、ざっと選んでみた1枚をスキャンしてみました。ネガシートによると2003年5月10日撮影。コニカミノルタプラザでの初個展がこの年の9月で、それに向けて必死に撮ったのを覚えています。あのときのようにもう一度頑張らないとな。


■Mamiya6MF+50mmF4