地震の後、しばらくヒマをぶっこいていたのですが……気が付いたら超ハードスケジュールになっていました(汗)。まあ仕事があるのはありがたいことです。
■EOS 5D MarkII+EF24-105mmF4L IS
夕焼けがきれいだったのに、仕事が終わって築地で某侍とのんびりデニっていたら、帰りは夕立にやられました。寄り道するなってことですね(笑)。
五反田で打合せを終えて、駅まで歩いていたら……。
路地裏で作業服を着た男性2人が何やらごそごそ。作業着の腕には「TEPCO」のワッペン……そう、いろいろな意味で今大変ホットな東京電力さんです。
すると片方の男性が、何かの計測器を空に向けて……そ、そ、それってガイガーカウンターですよねぇ? あのう……五反田は何デシベルですか? って単位が違うか。
23%「も」なのか、23%「しか」なのか……。
今の超節電モードが続くのはちょっとしんどいですが、それなりに無駄を省けば路上でガイガーカウンターを使わなくてもいい社会になりそうですけどね。
最近都心へ出るたびに思うのは……夜の町の暗さ。夜じゃなくても地下鉄の駅は一日中暗いです。っていうか暗すぎて休みかと思っちゃうこともしばしば。
もっともニューヨーク、ベルリン、フランクフルト、北京、上海、天津、シンガポールなどいろいろな地下鉄に乗りましたが、たいてい駅は暗いものです。
しかし地下鉄はともかく、町は(仕方ないとはいえ)ちょっと暗過ぎるよなぁ……。夜になったら暗くなるというライフスタイルが定着すれば、それはそれでいいと思いますが。
これ、今日(すなわち土曜)夜7時前の表参道です。
こんな薄暗い東京を歩いていると、半年ほどご無沙汰している北京を思い出します。なにせ北京の夜もかなり暗黒。街灯などはそれなりにありますが、街のスケールがバカでかいせいで“明かり密度”が低いんです。さらに大通りから胡同へ入ると、街灯もほとんどなくてリアルに真っ暗……。
そんなに暗いのに、ほとんどの自転車にはライトが付いていません。でも夜道を平然と走っていますし、歩行者もうまく自転車を避けています。老北京(北京っ子)には暗視力が身に付いているのだろうか?
江戸っ子も節電で暗視力が身に付くかも。
僕が山登りをしている間に、東京スカイツリーも空へぐんぐん登っていたようで……。気が付いたら634mのゴールに到達していました。
しかし先日の大地震でもダメージがなかったようで何より。
スカイツリーの内部には日本古来の免震技術「心柱」が使われています。僕も“五重塔ができるまで”を撮っているのでよくわかるのですが、中心を貫く心柱は極端にいえば宙ぶらりんの状態で、振り子の役割をしています。そのへんは僕の写真集「甦る五重塔」をご覧ください……というのは冗談ではなくて本当に買っていただきたいのですが(笑)、それはともかく地震で五重塔が倒れたことはないので、スカイツリーも無事面目を保ったようでよかったよかった。
というわけでうちの廊下から撮った今宵のスカイツリー。
今朝早くの高速バスで新宿から身延山へ。ロープウェイで山頂に登って、そこから宿のある七面山登山口まで約4時間かけて下りてきました。
山道は地震の影響で土砂崩れが激しく、重たい機材を背負っているせいもあって時間がかかってしまいました。まあ近隣で大きな被害はないそうで、それだけが救いですが。
明日は七面山を登りますが、いつも以上に気を付けないと…。
今日は自宅作業がたまっていたのですが、計画停電の間に(結局停電はしなかったみたいですが)今日からリニューアルオープンという「バー・チビッコ」をのぞいてみました。
新しい展示はなかなかよかった。個人的には前の展示よりも好きです。
コザワオーナー。田中さんへのアピール……だそうです。何のアピールかは不明ですが。
停電だ放射能だで大変な今日この頃ですが、僕は明日から3泊4日で山梨の七面山へ行ってきます。身延線が全面運休なので、明日早朝に新宿を出る高速バスで身延へ。徒歩で身延山を越えて、七面山の登山口で一泊。明後日の朝から登り始める予定です。
現地も計画停電の対象エリアなので、ちょっと心配ですが……でもまあたいした問題じゃないでしょう。そんなことよりも問題なのは、これから徹夜で荷造りということです。とてつもなく眠いんですが。
いつもは一晩中明るい銀座も節電モード中。月がひときわ明るく、でもちょっと寂しそうに空に浮かんでいました。
もともと夜は暗いんだから、これくらいがちょうどいいんだよ。
……なーんて書くとカッコいいけど、実際はこんな感じ(笑)。
まあこんなときもそうじゃないときも、今は今しか撮れないものを撮るだけです。
インドを撮り続けてン十年、石川武志さんの写真展「ガンガー巡礼」が銀座ニコンサロンで今日から……のはずでしたが、こんな状態で開催されるのか?
と思ったのですが。
なんとか開催されました。というわけで夜はオープニングパーティーに。
展示作品がモノクロなので、僕もモノクロで。手前が石川さん……見りゃわかるか。このとき手前の小さなおじさんが撮った写真はこちら。
石川さんとは中国が縁で知り合いました。かのユージン・スミスのアシスタントというスゴい人なんですが、とってもフレンドリーで明るいおじさんです。会場には「だいたいお昼くらいからいるよ~♪」とおっしゃっていたので、インドのスゴい話を聞きたい人はぜひどうぞ。
こんなときだからこそ見てほしい、生きるとは何かを考えさせられる写真展です。
今日の計画停電。昼のニュースでは「第1G見送り」「第2G見送り」……でも昼過ぎに防災無線で「本日停電します」のお知らせが。
これはとにかく退避しようと駅に向かうと、店という店は軒並みシャッターを閉め……っていうか駅までシャッター閉めてるじゃん。そうだここは日中運休だったんだ。
かろうじて動いている地下鉄(といってもホームで30分待ち)でとりあえず向かったのは湯島の「バー・チビッコ」。いやバーじゃなくて写真展ですどね。
たいちマスターと僕もよく知っているお客さんがひとりだけいましたが、そのお客さんが今日1人目だったそうな。さらに僕がいる間にもう1人お客さんが来て、本日の入場者は3人。まあこんな日ですからね。
ちなみに1人目のお客さんは会社から「早く帰れ」といわれたのに、自宅と反対方向で飲み歩いているという不良社員。3人目のお客さんも会社が急きょ休みになってしまったのだとか。
まあ僕のようなフリーは休んでいいよなんていわれることはないのですが、代わりに仕事そのものがごっそりなくなったり……。実際たいちゃんもかなりの仕事がキャンセルになったとか。僕はまだ目立って影響はありませんが、たぶんじわじわと来るんだろうなぁ。
その1人目のお客さんと、一部で有名なアメ横の“怒られ居酒屋”に行ってみたのですが……。
怒られなかった(笑)。
ここは入るとまず「お酒ですか食事ですか」と尋ねられるのですが、どうやら「食事です」と答えると怒られてしまうらしい。今日はいたってふつうの昭和40年代な居酒屋でした。演出ナシのガチで昭和40年代って全然ふつうじゃないですが。
しかしかなり酔っぱらってしまい、帰ったらそのまま椅子で爆睡。目が覚めたら日付が変わってました……。
ちなみに停電を避けるために出掛けたのに、結局うちのあたりは停電せず。一方で同じグループにいる茨城とか千葉の海っぺりは停電したそうな。よりによって避難生活をしている人たちがいる場所……茨城県知事がお怒りだそうですが、ごもっともですわな。送電の都合があるんだろうけどね。
明日はうちのあたりはお昼から停まるみたいです。荒川区は停めていいから海っぺりに電気回してあげてくださいな。
それから一昨日のブログに書いた宮城のヤマシタ先生は、やっと今日ケータイが復旧したそうで連絡がとれました。「まったく平和」だそうですが「ガソリン欲しい、リッター300円でも買う」そうです。それって平和じゃないじゃん。でもよかった。
明日はついに計画停電だそうです。
東京23区は最初「首都機能を維持するため、荒川区の一部以外は停電なし」と発表され……うちのあたりは一応首都だと思っていましたが、どうやら違ったようです。
ってなわけで荒川区のホームページによると「被災地の方々の窮状に鑑み、協力を惜しみませんが、東京電力株式会社から事前の説明が無かったことから、同社の関係者を呼び」「荒川区内の一部地域のみを特定した、継続的で期限不明の計画停電は、区民の理解が得られるものではなく受け入れられないとして、計画の変更を求めた」結果、他の区も停電することになったようです。真ん中のあたりはやっぱり停めないみたいですが。
まあこんなときだからそりゃ協力はしますよ。協力はしますけどね。約900万人が住んでいる都市で、10万人ちょっとだけにガマンしなさいって、そりゃ対象になった人は「バカにしてんのか!」と怒りたくもなりますよ。うちのあたりは最近こそタワーマンションが増えていますが、どちらかといえば電気を使わなさそうな町だし。
近所のコンビニでようやくカップラーメンを買い、かろうじて開いている松屋で2日連続お世話になった帰り道。明日はこの電灯も消えるんだなぁ。
そう考えると、明日は電気のありがたさがよくわかる一日になりそう。もっとも停電は夜なので、電気のあるところでつぶすと思います。慣れない状況じゃロクなことが起きないし。
今日は朝からぼちぼち「大丈夫でしたか?」という電話が……。
そう、昨日のお昼は湘南の海岸でロケをしていたのだった。
でも地震に遭遇したのは、蒲田駅前でロケバスを降りて30秒後。それから蒲田~築地間を5時間かけて歩き、築地で大事な打合せを済ませて、上野~自宅をまた1時間ほど歩くことに。それくらい歩くのは苦じゃないんですが、早朝からのロケが4日続いた後だったのと、事が事ゆえの精神的な疲労で、電話には出るものの布団から出られたのは夕方近く。
さらに食欲もなくてボーッとテレビを見ていたのですが、夜になってさすがに空腹のサインが。しかしこのところ留守がちで、うちにある食糧はパスタ1食分にカップスープが2箱ほど……。
さすがにそれはマズいので外へ出たのですが、近所のコンビニ2軒はいずれもありとあらゆる食料品の棚が空っぽ。食べものが一切ないコンビニって、初めて見たような……。
さらに大きなスーパーに行ってみるも、すぐ食べられそうなものは軒並み全滅。さらに弁当屋さんも定食屋さんも吉野家さんも臨時休業でした。
そんな中、かろうじて開いていたのが駅前の松屋とマック。松屋で生姜焼定食を食べて、マックで明日の昼飯を買って帰りました。
しかし一日中ニュースを見ていても、町が津波にのみ込まれる様子や、原発の情報ばかり。一番知りたい「どこか無事なのか」が一向にわからず……。
昨年11月、宮城県の高校生たちにワークショップをやらせていただいたのですが、その会場に使ったのが仙台空港近くの名取北高校。
名取市へ津波が押し寄せる様子を、自衛隊がヘリから撮影していましたが、恐らく校舎まであの津波が襲ってきたはず……。参加した生徒のうち、Twitterでフォローしてくれている子は無事なのがわかりましたが、幹事として僕を呼んでくれた柴田農林高校のヤマシタ先生はいまだ状況がわからず。学校は内陸にあるので恐らく無事でしょうが、自宅は海に近いはずなので……。
ヤマシタ先生は毎年夏に写真部の生徒を連れて東京で撮影合宿。僕も彼らのお供をするのが楽しみでした。昨年は一緒に東京スカイツリーを撮りに行きましたが……今年も来てくれるかなぁ。難しいとは思うけど、来てほしいなぁ。
ワークショップの初日に、高校生たちと行った仙台市街のいろは横丁にて。このおやじさんも無事なのだろうか。
今日は夜明けから夜まで海でロケ。
太陽アレルギーなので海の遊びにはまったく縁がないんですが、天気を待つあいだサーファーを眺めていたら、なんだか少しやってみたくなりました。
まあシカノには海の波より、牛丼の並がお似合いですが。
今日は新宿ゴールデン街・風の森で行われてきた柳瀬元樹くん……と、たまにはフルネームで書いてあげないとかわいそうなヤナセくんの写真展「Hope」の最終日。
というわけでクロージングパーティーをやります! とヤナセくんからメールが来ました。ええ、今朝になって(笑)。
明日は早朝からロケだったので、さくっと挨拶だけと思っていたのですが、天気予報のおかげで見事にロケ順延。最後の最後まで飲んで、撤収まで見届けて、ゴールデン街名物の煮干ラーメンも食べて帰ってきました。
【上】風の森の臨時マスター(?)ヤナセくん。
【中】最終日もヤナセガールズがいっぱい……あ、中学39年生のオッサンもいるけど。
【下】ほぼいつもの顔ぶれの二次会。なぜか鶴巻さんカメラ目線……。
しかし今日はカメラにSDカードが入っておらず……記録モードをRAWからJPEGにして、内蔵メモリーで何とかしのぎました。内蔵メモリーってやっぱり必要だね(笑)。
ともあれヤナセくん&本物のマスター一花さん、おつかれさまでした&ありがとうございました。
今日の昼過ぎにTwitterへつぶやいたこと……。
ケータイに0120の番号から着信。契約しているカード会社だというので、何かトラブったか思いきや、保険の勧誘だった。掛けてきたのが関西弁&一本調子&クソマジメなおじさんで、セールストークがおもしろすぎてつい引っ張ってしまった。保険はもちろん入らなかったけど。
これには少々オチがありまして、最後にやや慇懃無礼なこのおじさんが「いまこのお電話でご加入いただけますが、どういたしますか? ご安心いただける内容だと思いますが」と申してきたのです。いきなり掛かってきた電話じゃ安心かどうかわかりゃしないので、案内を郵送してくださいなと答えたら……。
「すでに2週間ほど前にご郵送いたしました。封を開けますと、野球選手がですね、青空を背景にいたしまして、バットの先端を空高く向けている写真が載っているご案内なのでございますが……」
なんちゅう説明やねん!
でも野球選手が青空を背景にバットを何かしてる姿がすごく気になったので、慌ててDMを探したのですが、見当たりませんでした。残念。
すると、すぐにまたケータイに電話が。
「保険入りませんかぁ~。掛け金が3万円で……」
いらんわい!
でも荒川の土手で待っているというので、行ってあげましたよ。
保険屋のオッサン(関西弁じゃなくて3万円のほう)。
キヤノンの新しい望遠レンズはいいよ、というのを僕に伝えたかったんだそうです。まあいらん情報ではないが……。
■OLYMPUS XZ-1
僕はガキの頃、このあたりでふつうに遊んでいたのですが……まさかここから世界一高い塔が見えるようになるとは。
今日は日帰りで北海道某所へ。羽田空港へ向かうモノレールできれいな朝焼けを見て、羽田空港を出るモノレールできれいな夕焼けを見るという慌ただしい一日でした。
しかし北海道はこの冬一番の大雪。現地での移動などはとくに問題なかったのですが、帰りの飛行機が危なかった。
朝は問題なく着陸できたけど、仕事を終えて新千歳空港に行くと……遅延・遅延・欠航・遅延。中国の切符売り場と化したカウンターに1時間ほど並び、うまく予約のひとつ前の便に乗って、なんとか予定通りの時刻に羽田へ着きました。そのまま大事な打合せへ滑り込みセーフ。危なかった。
そんなこんなで昼を食べる時間がなく、機内でいわゆる「空弁」の豚丼を食べたのですが、これがうまい……けど匂いが一切しない! 焼いた豚肉を濃厚なタレで味付けしていましたが、どんな技術で脱臭してるんだろう?
しかし無臭だから気兼ねなく食べられたものの、なんだか食べた気がしませんでした。やっぱり匂いというのは重要なんだな。
昨日ついに600m越えの601m!で広州タワーを抜いてついに世界一の塔になった、うちの近所の東京スカイツリー。今日もちょっとだけ伸びて、現在604mだそうです。
世界一の塔(しかも本物)をミニチュアライズモードで撮ってみましたが……。エフェクトを90度回転させるとミニチュアどころか余計に大きく見えるような。
今日は打合せへ行く途中、たいちゃんが絶賛店番中というので「チビッコカメラ世界紀行」へ。
ちょうどたいちゃんの取材に来ていた「日本カメラ」の吉野副編集長と上野修さん、さらに“時代写真家”の吉岡一紀さん、オーストラリアから来たという謎の美女がいらっしゃって、シカノとコザワはくだらない話で盛り上がり……。
それを聞いていた吉野副編集長と上野さんが「そういう話をUSTREAMで流せばいいのに」。いえいえ流せませんって。
打合せの後、夜はちょっとした飲み会。
首謀者……いえ幹事のSOニー・NA良さん。ってそのまんまか。
NA良さんとは最近よく飲みの席で遭遇するのですが、根っからのカメラ&写真好き。こんな情熱を持ったエンジニアがいると、ユーザーも心強いです。ね、NA良さん。早くNEXの新しいレンズ出してよ。
っていうかNA良さんにはたくさん飲んでいただき、ナイショの開発情報をうっかりしゃべってもらおうという姑息な作戦だったのですが……(笑)。NA良さんは勧めるまでもなく勝手にたくさん飲んで、そしてシラフとほぼ変わりませんでした。そう彼は酒豪だったのだ。
糖類王としては、こうなったら次はケーキバイキングか。でも甘いもの食っても口は滑らねえか。まあおとなしく寝ながら果報を待ちますか。
開発情報はさておき、ひとつわかったことは「バンクーバーにはコチュジャンという通りがある」ということです。いや違った、電車だっけ?
夕方、打合せに出掛ける用意をしていたら、ラジオから「雪が……」。おいこのDJ何言ってんだと思ったら、本当に雪が降っていました。打合せに向かう途中で雨に変わってしまいましたけどね。
来週の撮影で必要なものが出てきたので、帰りにアキバのヨドバシカメラへ……いや、必要なものがなくても寄ったと思うけど。
カメラ売り場に行くと、背丈の小さな、でも身体能力はとても高そうな黒人のお兄さんたちがぞろぞろ。みんな揃ってスポーツウェア……たぶん東京マラソンでアフリカから来日した選手たちですね。ファイトマネーならぬランニングマネーでお買い物でしょうか。
打合せに行く途中にて。山手線が来るのを待っていたら、新幹線が来てびっくり。