2016年5月29日日曜日

「三茶三様」

昨日は鎌倉、今日は都内と久々にがっつり屋外撮影。で、その〆は三軒茶屋。

実は来たる9/3(土)~9/11(日)、三軒茶屋にあるギャラリー世田谷233で「三茶三様」という三人展をやります。内容はタイトルの通りで、三茶を3人で自由に撮るわけですが、そのうちの1人は写真の人物…あ、右のオヤジさんではありませんよ。

かれこれ約20年前、まだ新玉川線と呼ばれていた頃の田園都市線で僕はタマなんちゃら大学に通っていたわけですが、時々三茶で降りて写真を撮っていました。当然キャロットタワーはなく、世田谷線の三軒茶屋駅は今よりも246寄り。車両もまだ緑で、モノクロで撮るとプリントに苦労しましたっけ。三角地帯以外はあの頃の下町風情がだいぶなくなってしまったけれど、どこか懐かしさを表現できたら…と思い、今回は50~60年前に作られた国産のオールドレンズを使っています。…という口実でレンズを集めている今日この頃。9/17からは早川町での写真展もありますが、こちらもひとつよろしくどうぞ。


■a7II+Mamiya-Sekor35mmF2.8

2016年5月27日金曜日

いよいよ早川町の写真集

今日は9月に出す、早川町の写真集の打ち合わせ。編集の山本ドビーさんと、デザインの三村漢くんの事務所へ伺いました。

漢くんと知り合ったのは僕が音羽あたりの出版社で書籍の編集者、彼は大学を出たばかりの新人アシスタント君だったときだから、もう15年くらい前かな。程なくして彼は味のある事務所を構えたのですが、今も定期的に仕事をしているのに、どういうわけか今日が初訪問。入口でマフィンを売っているのは知っていましたが、上に人が住んでいるというのは知らなかった(笑)。

しかし初めて出した身延山五重塔や、その次の七面山の写真集は撮影段階からゴールが見えていましたが、今回は企画そのものは早くから決まっていながら、なかなか先が見えず…。正確には今日打ち合わせに向かう地下鉄の中でも見えていませんでしたが、ドビーさんと漢くんと2時間ほど打ち合わせをして、半年くらい悩んでいたタイトルや表紙の写真もすんなり決定。やはり組むべきは仕事ができる人たちだなと。ただ今回はちょっと写っているように、揮発性のある液体が必要ではありますが…。


■OLYMPUS OM-D E-M1+M.ZUIKO12-40mmF2.8PRO

2016年5月25日水曜日

北千住

さっきTwitterにも書いたんですが、打ち合わせの帰り道、行列のできる惣菜屋さんに遭遇。ああ、晩ごはんと明日のお昼でも買って帰るか…と、並んだうえでとんかつとコロッケ、肉じゃが、餃子を注文。そして財布を開くと…なんと札が1枚もない! 小銭が400円ちょっと。これはヤバい…。

でもインドパキスタン系の店員さんに言われたのが「360エンデス」。聞き返したけど「360エンデス」。恐るべし北千住。

そんな北千住にて、昨日偶然見つけてしまったレンズを試し撮り。約30年前の安いズームレンズだけど、なんとなくよく写りそうだな…と思ったら、想像以上によく写るではないか。むしろよく写りすぎてなんかつまらん。でもまあ小さいし寄れるから仕事用に使うべ。


■D750+Ai Zoom-Nikkor28-50mmF3.5S

2016年5月23日月曜日

ラルティーグ

昨日は埼玉県立近代美術館へ、ラルティーグ展の最終日に滑り込みセーフ。ラルティーグの作品はもう何度も見ているというか、正直あまり好きではなかったんだけど、今回は1/3が日本初公開のカラー作品。その50~60年代に撮られたカラー作品がとてもよかったです。ラルティーグが写真を撮り始めた時代はカラーはおろかフィルムすら存在しなかったんだから、本人も好んでモノクロで撮っていたわけじゃないんだろうな、なんてことを考えたり。


■a7II+Mamiya-Sekor35mmF2.8

写真はそんな美術館のロッカーにて。まさか時限爆弾?

2016年5月21日土曜日

写り過ぎ

今週は移動と撮影続きでハードな一週間。来週は反対に打ち合わせとデスクワークだらけになりそうで、再来週はまた移動と撮影ばかり。このメリハリのあり過ぎはなんとかならんのかな。

9月に出す早川町の写真集に向けて、いよいよネガとプリントの整理も開始。「なぜフィルムで撮ってるんですか?」ともう300回くらい聞かれているけど、自分でもわかりません(笑)。4年前に撮り始めた頃はここまで撮り続けるとも思っていなかったし。ほんと、なぜデジタルで撮り始めなかったんだろう。せめてフィルムでもポジとか。

もっともデジタルだったら撮れ過ぎちゃうとか、写り過ぎちゃうという壁にぶち当たっていたかも。ここ1年くらいは念のためデジタルでも撮っているけど、やはり写り過ぎてしまいます。これはなかなか他人にわかってもらえない感覚かもしれませんが。



■EOS 5D MarkIII+SIGMA50mmF1.4DG

というわけで写真は今週、町内有数の茶処・雨畑で撮影した紅茶作りの様子。製茶工場の工場長・澤村さん(普段は硯の里キャンプ場の頼れるボス)が、研究を重ねて一昨年から商品化。ベースの雨畑茶もおいしいんですが、紅茶も香りが強いのに渋みがなくて、何杯でもいける味です。

しかしこの場面、フィルムでも撮ったのですが、かなり暗かったので果たしてちゃんと写っているかどうか…。その写るか写らないかギリギリな感じを求めているんですけどね。ってすみませんわかりにくい自己満足な話で。

2016年5月17日火曜日

まだまだこれから…

午前中は早川町役場で写真集の打ち合わせ。写真集についてはまだお伝えできることがないというか、別に隠しているんじゃなくて本当に決まっていないんですが…()9月中旬に発行ということだけは決まっていますが、ギリギリまで撮影になりそうです。

あとお知らせできるのは、写真集発行に合わせて、昨年も展示をさせていただいたCOCOROTOで写真展を行うこと。会期は9/17()10/23()とちょっと長めです。昨年は町内や県内はもとより、遠方からも多くの方々にお越しいただきました。そこで今回は展示とともに七面山や早川町もご案内するイベントができたらなぁと思っています。

そんなわけで今日も打ち合わせが終わった後、町内を車でうろうろ。雨が降ったり止んだり、そして夕焼けがきたりという、最高の風景撮影日和でした。明日は朝から診療所とお茶摘みを撮った後、七面山に登って、夜は本殿の落慶法要。長い一日になりますな。



EOS 5D MarkIII+EF16-35mmF4L IS

2016年5月16日月曜日

先人に敬意を

ペルー大使館でのマルティン・チャンビ写真展に、最終日の閉館間際に滑り込みセーフ…と思ったら23日まで会期延長だそうで(Twitterで誰かが書いていたけど本当かな)。

アンデス先住民の写真家が、1930~40年代にガラス乾板で撮った同胞のポートレートやスナップに、ある種の執念のようなものを感じました。しかもマチュピチュのてっぺんまでガラス乾板を運んで、撮った写真がまさかの自撮りとは。時代を先取りしすぎ。

今の時代に彼が生きていたら、あるいは1930年代にデジタルカメラがあったら、何を撮っていたんでしょうか。まあとくに変わらないか。僕も先人から草葉の陰で笑われないようにしないとね。


■EOS 5D MarkIII+EF16-35mmF4L IS

2016年5月15日日曜日

201万人!

昨日は早川へ行ってお休みしましたが、今日は再び三社祭へ。年を追うごとに人が増えたなぁと思いますが、昨年は3日間で185万人だった人出が今年は201万人だったそうな。単に混雑しているのも写真家的には厄介ですが、規制が厳しくなって以前は自由に撮れた宮出しや宮入りが、バリケードの向こう側の出来事になってしまったり…。

そんなこんなで来年はもう行かないぞと毎年思うんですが、三社は習慣と定点観測のようなものなので結局行かずにはおれず。そういえば今日、顔なじみの担ぎ手さんたちから「いい加減自分で担ぎたくならないの? その気になったら半纏貸すよ?」と言われましたが、幼稚園の頃から人の輪に入らない傍観者タイプだったので、残念ながらまったくその気にはなりません。だから飽きもせず写真を撮ってるんだろうね。


■EOS 5D MarkIII+EF70-300mmF4-5.6L IS

2016年5月14日土曜日

先人の知恵

今日は夜中のうちに東京を出て早川町へ。夏に出す写真集にぜひ載せてほしい、と町議の恒さんに言われていたものを撮りに行きました。それは恒さん曰く「田んぼのせぎ」で、今日の今日まで僕はそれを田植えだと思っていたんですが、「せぎ」とは「堰」、すなわち取水だったわけです。

でもこれが驚きの連続。早川の端を重機で堰き止めて、江戸時代に手掘りでできたというトンネルに水を通し、山の向こう側の農地へ水を送ります。広大な農地では隅々まで水が回り、その水が最後は再び早川に戻ります。早川がいい具合に蛇行している場所とはいえ、重機もGPSもない時代によくこんな水路を作ったなと。昔は台風が来るたびに村人総出で堰を作り直していたそうですが。


■a7II+Vario-Tessar T*FE24-70mmF4ZA

写真の鉄の扉の向こうに手掘りのトンネル(2本あるうちの長い方)がありますが、水を流したらコウモリが飛び出してきました。毎年の「せぎ」のお約束だそうな。

2016年5月13日金曜日

三社祭!

■EOS 5D MarkIII+SIGMA35mmF1.4DG

「神輿だけ狙うんじゃなくて、背景も考えて狙えとしつこく教えてくれた男 2016」

…と浅草の某巨匠のようなキャプションを付けてみましたが、僕がなんとなく神輿を眺めていたら、「こっちから撮るとね、後ろに提灯が写るでしょ? そうすると祭の雰囲気がさぁ…」と手招きまでして教えてくれたおじさん…いえ、おねえさん?です。三社祭も高校生の頃から撮り始めてもう25年。そういうわかりやすい写真はもう撮り飽きちゃったので、実はおねえさんみたいな人を探していたんですよ。

といいつつ、このおねえさんももう何度もお会いしているんですが。そんなわけで浅草に夏を告げる三社祭が、サミットで例年より1週早くスタート。明日は早川に田植えとお茶摘みを撮りに行きますが、明後日はまた三社へ行きます。

2016年5月12日木曜日

もう夏

街を歩いていると全面鏡張りの建物が。反射して映る人混みの中に、浅黒い男がいました。

自分でした。

そんなに焼けている実感はないんですが、日本人が白くなりつつあるのだろうか。

※ちなみに当方、地黒なわけではなく、ロシア人のオッサンに「ワタシヨリシロイネ!」と褒められたこともある地白です。



■EOS 80D+EF-S18-135mmF3.5-5.6IS

2016年5月10日火曜日

雨の日は

いっぱいになったハードディスクを整理。

つい中身の写真に見入ってしまうので、進まないこと進まないこと…。


■EOS 5D MarkIII+SIGMA24-105mmF4DG

2016年5月8日日曜日

幸せ太り

今年2月のCP+でのこと。自分のステージ登壇を控え、会場をウロウロしていると、ニコニコした小太りの男に声を掛けられました。「この後でしょ? 見るよ!」。誰だかわかりませんが、こちらも客商売なので「それはどうも」とお辞儀をして失礼しようとすると…。ひたすら僕を追いかけてきて、馴れ馴れしく話し続けてくるじゃありませんか。

誰なんだよこいつ。人違いしてるんじゃないか? あ、でも「シカノはさぁ~」って言ってるよなぁ。誰だ、誰なんだ…。頭の中が?マークのまま10分ほど話していると、何かのキーワードで高校時代からの友人で同業者でもある永井と判明。昔は骨と皮だけのインドの修行僧みたいな体型だった男が、数年ぶりに会ったらあまりにも恰幅がよくなっていたのです。そりゃわからんわ。

しかし恰幅がよくなった理由が、中年太りじゃなくて幸せ太りだったとはね。いやダブルパンチか? 僕は幸せじゃないのに恰幅がよくなる今日この頃です。まったく困ったもんだ。

というわけで今日は結婚パーティーでした。新郎新婦も身を削る激しい余興の数々に、自分もどれだけ恥ずかしい芸を披露すればいいのか、考えただけでも憂鬱です。予定はないけどね。
永井くん、亜矢子さんと末永くお幸せに。そして幸せを分けろコノヤロー!



■a7II+Vario-Tessar T*FE24-70mmF4ZA

2016年5月7日土曜日

名は体を…

太一と細一。細いのに太一という名前の人もいますが。



■EOS 80D+EF24mmF2.8STM

2016年5月6日金曜日

小田原

昨日は小田原を初めてじっくり歩いてみました。初めて小田原城にも登ってみましたが、5/1に新装開城(?)したばかりだったんですね。さらにさらに市街では例大祭が行われているし、夜はプロジェクションマッピングもやっているし、もちろん熊本ラーメンのブッタガヤにも行ったし、お腹いっぱいの一日でした。

でも何がよかったって、清閑亭の2階で市街や海を見下ろしながら飲むビール。気がついたらビールがうまいっていうか、もう夏でやや季節の変化についていけません。ダウンが手放せなかった酒田からまだ1週間経ってないんだもんなぁ。


■EOS 80D+EF-S18-135mmF3.5-5.6IS

2016年5月4日水曜日

迦陵頻伽飛天図

昨日は毎年5/3恒例、早川町の山菜祭りへ。日本一人口が少ない町も、県内外からのお客さんでこの日ばかりは人・人・人。

その後は隣の富士川町にあるギャラリー六斎へ。山梨の銘酒・春鶯囀の酒蔵を使ったギャラリーで、早川町在住の絵師・映水さんの個展を拝見してきました。映水さんは僕が早川町を撮るきっかけになった恩人のひとり。こう見えて空手家でもありまして、町内でさんざん飲んだ翌朝、旅館で二日酔いから覚めると体中に激痛が。原因を調べると、ベロベロに酔っている僕に映水さんが空手の技をかけ、さらに旅館まで担いで運んだとか運ばなかったとか…まあそんなこともあったようななかったような。

それはともかく、僕が2年間記録を撮ってきた七面山敬慎院の本殿修復でも彩色を担当され、今月18日の落慶法要に合わせて写真の「迦陵頻伽飛天図」をお納めするそうです。この大きさを標高1700mの敬慎院までどうやって運び上げるのかが謎ですが…。まさか空手の技?


■EOS 80D+EF-S18-135mmF3.5-5.6IS

2016年5月2日月曜日

湯殿山参り

昨晩遅くに2泊3日・山形の旅から帰宅。初日・2日目と雪で門前払いをくらった出羽三山の湯殿山も、無事御神体を拝むことができました。山開きの日に参拝とはなんとも縁起がいいような。

語るなかれ、聞くなかれ(もちろん撮影厳禁)の世界なので、予備知識もなしに行ってみましたが、いい体験になりました。同じ山岳信仰でも普段登っている七面山とはいろいろ違うけど、でも似ているところもあるな…などと考えながら長い参道を歩きました。

しかし3日間、即身仏巡りに湯殿山となんとも霊言あらたかな旅でしたが、とにかくひたすら寒かった。なのに明日の山形は29度だそうで、あの寒さは何だったんでしょうか。修行でしょうか。


■EOS 80D+EF-S18-135mmF3.5-5.6IS