2008年12月17日水曜日

「空」で思い出す

昨日今日はうちで缶詰状態。夕方ひと仕事終わって外……といっても仕事部屋は西日が差すのでロールカーテンを下ろしていたんですが、そのロールカーテンに沈む太陽のシルエットが。
「どれどれ……」とカーテンを上げると、夕焼け空がきれいでした。






081216_0664 ベランダより■EOS 5D MarkII+24-105mm






というわけでネタがないと空でゴマかすという噂がなきにしもあらず。






空といえばだいぶ前にも書いたような気がするし、書いていないような気もする話ですが、大学のときの教授(ムービーと写真の両方を撮る映像作家)は自宅の窓に8mmカメラを据え付け、丸々1年間コマ撮りを続けたそうです。たしか装置を使って数十秒に1コマずつ自動撮影するようにしたという話でした。
その間に元号が昭和から平成に変わり、向かいの空き地には家が建ったそうです。「……そうです」「……そうです」ということからおわかりの通り、僕は見たことがありません。なにせ上映時間が420分=7時間。
7時間同じアングルを見続けるというのはどんなもんなんでしょうか……。



そういえば僕が大学生のとき、「BLUE」という映画が学内でよく話題になっていました。はじまりから終わりまで、1時間以上延々と真っ青な画面が続くのだとか……。
もちろん僕は見たことがありません。



僕にとって映画といえば……「寅さん」です。実は僕もあの近くで生まれ育ち、出演したこともあります。といってもチョイ役もチョイ役、自分で自分を認識できない程度のチョロ役ですが。
大学時代、映画関連の講義で先生が「寅さんを見たことがある人は手を挙げて」と挙手を促しました。すると手を挙げたのは……100人近くいる教室で僕だけ。
先生は誰も手を挙げないという前提で講義を進めるつもりだったらしく、驚いた表情で僕に「なんで見たことあるの?」とたずねました。僕からすれば100人近くいるのに、自分以外は誰も寅さんを見たことがないことの方がよほどビックリだと思うんですけどね。



というわけでもともと映画の勉強をしたくて入った大学ですが、まったくついていけそうな雰囲気になく、仕方なく2年次の選択でそれまでやってきた写真を選びましたが、映画が主体の学科だったので写真の授業は新たに学ぶようなこともなく……。それでひたすら好き勝手に東京の町を撮っていました。ブローニーで年間300本は撮っていたかな。
そこで撮影したのが2002年に初めて行った個展の作品たちです。