2009年2月9日月曜日

フィルムからデジタルへCHANGE

オバマ大統領の公式プロフィール写真が5D MarkIIで撮影されていた、という話題を先週ネット上のあちこちで見かけました。



オバマ政権のホームページにいくと写真が見られるのですが、「click here to download a copy.」という文言をクリックすると大きなダウンロード用画像が開きます。っていうか僕のリンクをクリックしても開きます。
太っ腹といえば太っ腹ですが、ダウンロードして何に使えっていうんでしょうか。プリントして部屋に飾るとか、新装開店のチラシに使うとか(もちろんキャッチコピーは「CHANGE」)、まあそれはよくわからんが。



でこのダウンロード画像には各種情報が残っており(デジタル画像にはExifというデータが隠されており、読めるソフトで開くとカメラの情報なんぞがわかるんです)、それが話題の種となっています。



作者・Pete Souza
撮影日時・2009年1月13日17:38
カメラ・Canon EOS 5D MarkII
ソフト・Adobe Photoshop CS3 Macintosh
シャッタースピード・1/125秒
絞り・F10
露出プログラム・マニュアル
ISO感度・100
測光方式・分割測光
レンズ焦点距離・105mm



いくらなんでも公式プロフィール用写真くらいはフィルム、あるいはデジタルでもPhase Oneとか使うんだろうなと思ったら、意外に身近なカメラで撮られていました。なんでも大統領の公式プロフィール写真がデジタルで撮影されたのは初めてなんだとか。
ネット上では「レンズは何なんだ?」という話になっているようですが、キヤノンで105mmということはEF24-105mmF4L ISの望遠側ってことでしょう。なんだオレと同じ組み合わせじゃないか。



これを撮影したPete Souza氏はオバマ大統領を選挙中から密着していたシカゴ・トリビューン紙のカメラマン。就任とともにホワイトハウス専属カメラマンになり、最近「The Rise of Barack Obama」という写真集も出版しています(ホームページに写真あり)。
就任式の中継映像にもそれらしき姿が映っていて、持っていたカメラがEOS-1Nに見えたので「今どきフィルム? 公式写真はやはりフィルムでないといけなのか?」と思ったのですが、なんとなく1Nに似ている5D MarkIIだったようです。
しかしアメリカは大統領が替わると政府の主要スタッフもごっそり入れ替わる(大統領が指名する)そうですが、専属カメラマンも大統領が連れてくるんですね。Souza氏は4年、再選されれば8年大統領を撮り続けるわけで、なんともうらやましい仕事です。



ちなみに日本の首相官邸にも官邸写真室というものがあり、専属カメラマンがいらっしゃるそうです。2000年からデジタルカメラも使っているというから、その点ではホワイトハウスを先取りしているのかも。
ただし首相が替わってもカメラマンは替わらないようです。っていうか首相が替わるたびに交代していたら、カメラマンの確保が大変ですね(笑)。





090208 ■Mamiya6MF+50mm



ホワイトハウスの写真を……と思ったけど、そもそも行ったことがないんだった。なので代わりに日本の国会議事堂。しかも10年くらい前の写真でどうもすいません。