2010年3月4日木曜日

ここは東京ですよ

打合せが終わって都内某所を歩いていたら、同行の編集者氏が……


「タバコが吸いてえなあ」


ちょうどその場所は以前僕が住んでいた町の駅前。なのでハイハイ、その向こうにマクドナルドがありますよというと……


「え? マックって全面禁煙だろ?」


いえいえ、あれは神奈川県だけです。


「なんだ、そっか」


というわけで無事一服。


そういえば中国のマックは全面禁煙です……いや北京だけかな? いや上海もたしかそうだった。他の町では行ったことがないのでわかりませんが……。


喫煙大国の中国で意外な気もしますが、予想できる理由は「後片づけが大変」。中国は客がトレーを下げる習慣がないので(客がトレーを片付ける箱は一応ありますが)、テーブルに残った灰皿は店員さんが片付けることに。すると灰が舞って、近くで飲食中のお客さんに迷惑がかかるから……かなと。


ちなみに中国で初めてマックに行ったとき、トレーを片付けようとしたら一緒だった通訳さんに怒られました。曰く「あなたがそれをやったら、あのおばさん(片付けている店員さん)の仕事がなくなる」と。13億5000万人もいる国は、社会のシステムも随分違うのだなぁと実感したものです。
でもマックは中国に上陸したときからそうだったのだろうか?



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■EOS 5D MarkII+EF50mmF1.2L


というわけで王府井にあるマックの中国1号店です。


チャイマックが全面禁煙の理由は客に長居させないためとか、分煙にしてもなし崩しに全席喫煙になりそうだとか、どうせ路上でもスパスパ吸えるからいいだろとか、いろいろ考えつくのですが……。
ちなみに北京ではスタバはもちろん、吉野家やココイチも全面禁煙。そういう店では客層も富裕層になるので、さすがにいきなりタバコに火を点けるような人もいません。それはそれでいいんだけど、中国らしくなくて味気ないような……。


そうやって文化というのは変わっていくんでしょうか。