2010年4月15日木曜日

写真集も手間がかかるのですよ

今日は朝から写真集のプロモーション活動(?)で、品川→大手町→神保町→飯田橋と都内を慌ただしく駆け回りました。東京もすっかり暖かくなって、念のためリュックに入れておいた上着は結局着ないままでした。



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■EOS 5D MarkII+EF24-105mmF4L IS


品川のオフィス街では、外でランチを食べる人の姿が……。


一方僕は品川の隠れた名物(?)コショーそばに初挑戦。こないだ「みなさんのおかげです」でとんねるずのノリさんが絶賛していましたが、確かにうまかったです。でも辛いのなんの。スープの表面がコショーで覆い尽くされているので、まあ当たり前ですが。


たっぷり燃料(というかコショー)を補給した後は……



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この写真集の束は何かというと、サイン本です。誰のサインってもちろん僕のですが。出版後も意外とやることが多いのであります……。


そういえば神保町から飯田橋まで歩きながら、途中アップフィールドギャラリーに寄って野寺治孝さんの写真展「旅写+すべての空の下で」を拝見したのですが。
いま書店の写真集コーナーにいくと、どこでも平積みで売っているのが僕の『甦る五重塔』……ではなく(笑)それより2日早く発売された野寺さんの『旅写』。
会場では壁面をひとつ使って「写真集ができるまで」を紹介していました。ラフやデザイン案、原稿、色校などを貼ってあるのですが、自分も同じような作業をしていたのでとても興味深かったです。


ただ僕の場合は人様にお見せするほどのプロセスはございません。というのも、あっけないほどスムーズに作業が進んだから。
まず僕が100点弱の写真を選んで「こんな感じ」というラフを作り、さらにそれ以外の写真を200点くらい添えてデザイナーの松澤さんへ。それをもとに松澤さんが構成とデザインを組みました。それは僕のラフとだいぶ違っていたのですが、期待を上回る結果でほとんど問題なし。多少順序を入れ替える程度でよかったのです。
僕の場合は「五重塔ができるまで」という明確なストーリーがあるので、それほどズレようがなかったのかもしれませんが、それは同時に松澤さんが素材をちゃんと生かしてくれた証拠かなとも思います。


むしろ苦労したのは最後に16ページあるモノクロ部分。88ページあるカラーの本編と比べて、10倍くらい手間がかかっています(笑)。読んでいただいた方にはわかると思いますが。
でもこのモノクロ部分のおかげで“平凡社らしい写真集”になりました。編集っておもしろいですね。