ついにソニーのVAIOにもネットブックが出ました! ……いや、正確にはネットブックのようなかたちの小さなパソコン、みたいですが。
typePというそうです。PortableのP、PersonalのP、PerfumeのP……よくわからないけど、まあPなのだそうです。
最近はヨドバシカメラやビックカメラへ行くと、1Fの一等地はネットブックが並んでいます。5万円でインターネットやメールや文書作成がひと通りできるわけですから、気にならないわけがない。
でも出張先で画像を扱うことの多い僕には、どうもスペックが足りないような……というか実用的ビジネスマシーン然としたものばかりで「欲しい」という気がまったく起きず常に売り場素通りだったのですが。
typePはやばい。欲しい。欲しすぎる。欲しすぎるって日本語おかしいけどとにかく欲しい……。
スペックも他のネットブックより高いそうだし、ってそのぶん値段も高いんですが、それでもベースモデルが直販のSony Styleで79800円。プロセッサーを松竹梅の竹にして、60GBのHDDを64GBのSSDに替えても99800円。安い……んですよね? うん安い。安いはずだ。
しかもこのtypeP、僕が以前使っていたVAIOのC1に姿形おまけに大きさもうりふたつなんです。
このC1はずいぶん活躍してくれました。まだ会社勤めをしていた2001年、会社から支給されていたモバイル用VAIOを「社員が増えてパソコンが足りないから」と総務部に没収され、その日のうちに貯金をおろして秋葉原で購入。翌年会社を辞めてなんとなくフリーになってからは、これが大事な大事な商売道具でした。
超省電力型マシンのため元々動きはのろかったのですが、やがてそれが加速度的に(いや減速度的に?)のろくなり、さらには自慢のバッテリーも全然もたなくなって2006年に退役。
代わって購入したVAIOのtypeTが、今のモバイルアイテムです。
これも今年の夏で3歳。さすがに動きは鈍い気がしますが、まだ不自由はしていないし、バッテリーもそこそこ持つし、何よりカスタマイズで10万円以上かかっているので、あと2年くらいは頑張ってもらおうかな……と思っていた矢先のtypeP発表。ソニーさんよ、軍備計画が狂うではないか。
しかしそんなことを書いていたら、押し入れの奥に眠っていた我がファーストマシンのことを思いだし……。
PowerBook G3、押し入れから引っ張り出しました。もう動かない大きなのっぽの古時計じゃなくて古Macなんですけどね。今のMacとはまったく共通点の見いだせないデザインですが、この頃のMacは美しかったな……。そして、高かった……。
こいつは3kg以上あるヘビー級ですが、全国津々浦々をお供させました。まだ家庭でもインターネットはダイヤルアップの時代ですから、地方に出掛けるときはアクセスポイントの一覧表を持参。モデムでピーヒャラしたり、ケータイとつないで気長にメールを受信したり……。
まあそれはC1を買ってしばらくも同じでしたが。ニューヨークの安ホテルでうまく接続に成功して、日本からのメールを受信できたときは「海底ケーブルバンザーイ!」と狂喜乱舞しましたっけ。
あれからまだ6年か7年しか経っていないんですが、ずいぶん時代は進んだものです。もう戻れないけど、なんとなく楽しい時代でした。