2009年6月16日火曜日

案内状をこんな感じで

今日も身延山で開闢会の撮影。その前に門前町にある郵便局へ。7/2からの写真展の案内状を発送するためです。



写真展のタイトルは「甦る五重塔 身延山久遠寺」。そして門前の郵便局は「身延山郵便局」。そこから案内状を発送すれば、消印は「身延山」。これは利用しない手はないだろう……と思ったわけです。
しかも身延山郵便局の風景印は、久遠寺の伽藍をあしらったもの。もはや利用しないわけにはいかんだろう。地元経済にも、ほんのちょっとだけど貢献できるし。



身延山郵便局は窓口ふたつ、3人の局員さんがいる小さな郵便局です……って書いたら写真も載せるのがふつうですが、正面に僕が自分の車を横付けしてしまったので、撮れませんでした。まあそれくらい小さな郵便局ですが、お寺が発送する大量の郵便物から、参拝客が出す絵はがきまで、扱う量は多くてお忙しいようです。



そんなお忙しい郵便局に、大きな紙袋2つを抱えて「これ、風景印で発送したいんですが」なんて、こちらが客とはいえ申し訳ない限り。というか局員さんたち唖然。しかも封筒にある差出人は東京……。
局員さんたちが不思議そうな顔をしているので、上に書いたような事情というか思惑というか、早い話がネタづくりの一環であることをご説明すると……「いやー、それはありがたいです! 頑張って風景印押しますよ!!」。恐縮です……。






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まず切手を購入。ふつうの80円切手じゃつまんないので、山梨県のふるさと切手をチョイス。絵柄は身延山じゃなくて富士山なんですが、まあ身延山から見る富士山はきれいですよってことで。
ちなみに背後に見える封筒の山が、僕の案内状のごくごく一部です……。






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早速封筒に貼って、風景印を押していただきました。ネタづくりに僕も体験させてもらおうとしたんですが、決まりで職員以外は押せないんだそうです。っていうかやめた方がいいですね。だって……






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こんな絶妙な位置に押せないよ! 絵柄に重なる印影は1mm以下!! っていうかまさに“紙一重”。






実は僕、初めて働いておカネをもらったのは郵便局でした。高1の夏休み、同級生たちと都心の郵便局でバイトをしたのです。バイトの目的は人それぞれでしたが、僕は「望遠レンズを買うため」でした。8月の終わりにたしか8万円くらいの給料をもらって、その足でカメラ屋さんへ直行。買ったのはEF70-210mmF4というレンズでした。10年くらい使ったら鏡筒がガタガタになって、天寿を全うしましたっけ。

バイトで任されたのはほとんどが仕分けでしたが、ときどき消印を押すという仕事がありました。本来は局員さんの仕事なんですが、局員さんが忙しいけど郵便物がたまっているときか、反対にヒマなとき局員さんが「兄ちゃん、やってみるかい?」といってやらせてくれました。
局員さんはまるでミシンのような速さで消印を押していきます。しかも印影にムラがなく、位置も切手に5mmかかるくらい。でもそれを僕がやると……。



というようなことを、局員さんの仕事を見ていて思い出しました。どの世界にもプロの仕事があるということです。
かくして僕の案内状は「身延山」の風景印で発送されます。住所がわかる方にはお送りしていますので、しばしお待ちください。






でもって夕方東京に帰ってきまして、山のような仕事と格闘しつつ、ひと段落しつつ……。明日明後日もいろいろ用事が詰まっているんですが、このままですと木曜にシンガポール行きの飛行機に乗れない感じです。無理矢理乗ると思いますが。






090615_d_13702 帰り道■GR DIGITAL II