2009年9月21日月曜日

鉄の道は遠い

夕焼けがきれいだったので、ちょっくら近所の公園へ。



「1日1鉄!」の中井精也さんが先日“都電はやっぱり被写体の宝庫”と書かれていたので、都電沿線の住民としては黙っちゃいられぬ。これは鉄らなければ。



というわけで以前からひそかに目をつけていた近所の撮影ポイントに行ったのですが……。線路にカメラを向けてタイミングを待っていると、後ろから話し声が。
なんだろうと思って振り返ったら、ジャージを着た散策中とおぼしきおじさんが立っていました。どうも僕に話しかけていたらしい。「あ、どうも」と挨拶すると、その後もおじさんは



「夕焼けと都電を撮ってるんだねえ」
「ここは春になるとカメラマンいっぱい来るよねえ」
「色がきれいに写るんだねえ」
「これはいまコマーシャルやってるオリンパスのやつだよねえ」
「設定がいろいろあるんだねえ」
「ああ、そうやって電車が通る瞬間を狙っているんだねえ」
「それだけいじるところがあると、やっぱり難しいのかねえ」
「しかし空がきれいだねえ」
「こないだディズニーランドに行ったんだけど、夜景モードってのを使うと夜景がきれいに撮れるもんだねえ」
「画面のこのあたりに電車の先頭がくるといいよねえ」
「ああ、ちょっとタイミングが遅かったねえ」
「そういう一瞬を狙うときっていうのは画面を見てシャッターを押せばいいのかねえ」
「撮った写真はうちに帰ってパソコンに入れるのかねえ」
「やっぱりパソコンでいろいろ色をいじったりするのかねえ」
「我々は撮ったら撮りっぱなしだからねえ」
「そんなAなんて使わないからねえ。ぜんぶPだからねえ」
「それはズームってあるのかねえ」
「宮崎あおいはガチャってレンズ替えてるよねえ。他にレンズってあるのかねえ」
「え、レンズは2本しかないの? それで足りるのかねえ」
「しかしいろいろ難しそうだねえ」
「そういう使い方っていうのは本を読まないとわからないよねえ」



などなど、画面をのぞきこみながら怒濤の如く話しかけてきました。僕はひたすら「ええ」か「いやー」としか返事をしていないのですが……。まあ下町のおじさんはよくしゃべりますね。



おかげで全然撮影に集中できなくて、結局狙ったカットは撮れませんでした。でもブログのネタができたから、まいっか。






090920_3920 ■オリンパス・ペンE-P1+17mm



都電はまた今度。