2008年7月8日火曜日

たかはしじゅんいちさんの写真展

今日は打合せやカメラの点検など、たまっていた用事をばばばーっとこなしてから銀座へ。たかはしじゅんいちさんの写真展「Afterimage〜NYの気配」(7/7~12、exhibit Live & Moris Gallery)に行ってきました。



18時からは僕の中国仲間である土屋さんとのトークショー。実は昨年秋、その土屋さんの紹介により、僕はたかはしさんの北京ロケのお手伝いをさせていただいたのでした。

たかはしさんと土屋さんは同じ大学の1学年違い。たかはしさんは立木義浩さんの助手、土屋さんは篠山紀信さんの助手として、同じ頃に写真家修業。その頃のもう時効?なマル秘エピソード(もちろん失敗談……)や、来年で渡米20周年になるたかはしさんがなぜニューヨークに渡ったのか、ニューヨークに何があるのか、さらには写真とは、写真家とは……と2時間濃密トーク。



しかしニューヨーカーのたかはしさんと、築地っ子の土屋さんの掛け合いは傑作でした。



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「やっぱり自分の居場所はニューヨークなんだよね。日本から飛行機で戻ってきてもさ、空港からタクシーに乗って、ウィリアムズバーグブリッジを渡ると摩天楼が見えてくるのよ。すると“帰ってきたぞ!”って気分になるんだよ」
「わかるわかる。オレも銀座四丁目の和光が見えると“帰ってきたぞ!”って気分になる……」




漫談?




終わってからは近くの居酒屋で終電間際までトークショー第二弾。いやー、楽しかったです。



おっと肝心な写真展の話。たかはしさんは9.11テロの後「ニューヨークの景色がとてもモノクロームに見えた」ことから、街を中判カメラ+モノクロで撮影。それらを美しく、でもどこか土臭いトーンで再現した力作が並んでいます。人物がまったく登場せず(正確には男性の足だけの写真が1枚)、僕が撮る“街角の写真”とはまったく異なるのですが、自分が撮らない(撮れない)写真だけに興味深く、また参考になりました。



また14日からは同じギャラリーで引き続きたかはしさんの写真展「伽羅人形~人形見-ヒトガタミ-」が行われます。こちらも写真集の見本刷りを見せていただきましたが、ニューヨークとはまた違った魅力のある作品です。



「Afterimage〜NYの気配」と「伽羅人形~人形見-ヒトガタミ-」の詳細はこちら



しかしながら大先輩の作品を拝見し、さらにお話を拝聴するにつけ、自分ももっと人を魅了できる写真を撮らねば……と思うザギンの夜でありました。