今日は那覇から空路で石垣島へ。同じく東京から来た、今回の仕事を依頼してきた広告代理店の担当者氏と合流。
すると担当者氏は「さあ、西表島へ行こうか」。
イ、イ、イリオモテジマ?? それって船で行くんですよね?
「当たり前じゃん」
あのう、聞いてないんですけど……。
「だって船に乗るって話したら、この仕事断っちゃうでしょ?」
さすがシカノを知り尽くした担当者氏。そう、僕は漁師の子孫なのに船がまったくダメなのです。船旅にまつわる悪夢は数知れず。
そんなシカノに南の島でビックなサプライズとは。別にサプライズいらないんだけど。
それでも泣きながら西表島、そして久々に竹富島も行ってきました。
明日も再度竹富島と、さらに「ちゅらさん」の小浜島にも行く予定です。船に乗らないで行く方法ないかな。泳ぐか?
担当者氏は明日那覇で打合せがあるので、夕方の便で石垣島を一旦サヨナラ。
夜はひとりぼっちになったので、郷土料理の店をネットで検索しながら市街を歩き回るも、目当ての店が軒並み休業。
そんななか、ひときわ光り輝く謎の看板が。そこに書いてある文字は
「ヤギ汁」
それだけ。
中に入ると、壁一面に貼られた古いスターの写真が……なんだこの店は!
でもよく見ると、スターに混じって色黒のオヤジが。アルコールが午後6時までっていうのも果てしなく謎ですが。
スターが赤木圭一郎だというのは説明を聞いてわかったのですが(なにせ赤木圭一郎って名前しか知らないので……)その説明をしてくれたのが、スターに紛れ込んでいる色黒のオヤジ、つまり店のご主人。
看板メニューが「トニーそば」というので、てっきりご主人がトニーさんなのかと思ったら、それは赤木圭一郎のあだ名だそうです。
トニーそばの特徴は、そば自体よりもご主人が「これ入れるとうまいヨ~」といって持ってきた謎のスパイス。たしかに振りかけるとうまい! でも、も、も、もしかして怪しいクスリなのでは……?
「違うヨ~。島コショウのピパチさ~」
なんでも自分で粉末にしているのだとか。ご主人に勧められるまま、ピパチを混ぜたチャイを飲んだのですがこれもうまい。っていうかそばよりこっちの方がうまい。っていうか要はピパチがうまい(笑)。
そんなピパチなご主人です。
他のお客さんがいなかったのでいろいろな話をしたのですが、かいつまんで紹介すると
「うちの店はロンリープラネットに2度載った」
「ピパチを売れば儲かりそうだが、店で使う分を作るので精一杯」
「Dr.コトーのロケ帰りに泉谷しげるがいつも寄ってくれた」
「こないだは椎名誠も来た」
「うちの店はロンリープラネットに2度載った(再)」
「テレビのロケもよく来る」
「昔は南アフリカでマグロ漁をしていた」
「小浜島は牛がいる」
「今年は寒い」
「東京は雪がいっぱい積もって大変そう」
「大阪から向こうは俺にとって北国」
「うちの店はロンリープラネットに2度載った(再々)」
といったところです。ロンリープラネットの話を強調していたので、ご主人をロンリープラネットな感じに撮ってあげました。
あ、そういえば「ヤギ汁」と「トニー」のインパクトが強く過ぎて店の名前を忘れました(笑)。っていうか結局ヤギ汁食べてないし。