今日は北京で、というよりも中国で、というか海外で初めて、髪を切りました。ホテルの近くで味のある床屋さんを発見して「ここだ!」と飛び込んでしまったのです。
北京には青空理髪店こそかなり珍しくなりましたが、路地には味のある床屋さんがいっぱりあります。なので一度挑戦したかったのですが、なぜか北京に来るときは決まって短髪状態。今日もやはり短かったのですが、床屋さんへ行ってもおかしくはないくらいは伸びていたので、やっとこさ挑戦してみました。床屋さんの夫妻は「えっ、そんなに短いのに切るの?」という反応でしたが。
その結果、久々に鋏でカットされるのを期待していたのに、普段自分でやっているように、ほとんどバリカンでカットされました。なので髪型も変わらず。ちょっと人民っぽくなるのを密かに期待していたんですが……。でもまあ自分でやるより格段にいい仕上がりで、お値段はシャンプーもしてもらって20元(約250円)。
ところがこのシャンプー、というか濡れた髪や顔を拭くのに使ったタオルが曲者だった。それ雑巾じゃねえの?というくらい汚く、床屋さんを出ると自分の頭が気持ち悪いくらい臭いのです。
幸い所要(後述のシャングリ・ラホテルにドレスコードがあるため着替え)で一旦ホテルへ戻る途中での出来事だったので、洗い直して事なきを得ましたが、タオルとは盲点だった。
■OLYMPUS OM-D+M.ZUIKO 12mmF2.0
というのが上の写真。そして下の写真はCBD(セントラル・ビジネス・ディストリクト…まあ要はビジネス街)にある国貿大酒店(シャングリ・ラホテル)のラウンジから。
CBDに残っていた古い建物群が一気に取り壊されたと聞いて、それを俯瞰で撮れる場所を必死に捜索。ようやく見つけたのが、北京でもっとも高いビルのほぼ最上階にあるここだったのでした。値段にちょっとビクビクしましたが、100元札でお釣りがきました。この眺めとピアノの生演奏、そして日本人には日本語で対応するサービスを考えると超お得です。
もっとも窓が柱と柱に挟まれていて狭く、唯一まともに写真が撮れそうなのが角の席だけ。開業時は展望台だったのに、すぐラウンジとレストランになったというのも納得です。なんとか角の席をゲットした結果、更地の1/3くらい(写真の右下の部分)しか見えませんでしたが、一応撮れたのでよかったよかった。更地は間もなくオサレなショッピングモールになるようです。
なお中央にそびえ立っているのが有名なCCTV(中央電視台=国営テレビ)の新社屋。そのすぐ左にあるいびつなかたちのビルが、以前花火で丸焼けになってしまった別館です。
火災の後しばらく放置されていましたが、昨年工事を始めたので解体するのかと思っていました。でも外側の骨格を残して外装と中を作り直しているようです。高層ビルが花火で丸焼けというのも前代未聞なら、全焼したビルを再利用というのも聞いたことがありません。さすが中国。そりゃ床屋さんのタオルも臭うわ。
というわけで楽しかった北京とも明日でお別れ。夕方の飛行機で成田へ帰ります。再見!