2010年11月18日木曜日

帰国、そして明後日からまた写真展

午前発・夕方着の便で北京から戻ってまいりました。


北京も寒かったのですが、東京も寒い! 12日に出発したときはシャツ1枚でうちを出たのに、今日はダウンジャケットでうちまで帰ってきました。あまりにも寒いので、夜は銭湯に行って骨まで暖まってきました。


北京を題材にした写真展が終わって、その翌日から北京に行くなんて、シカノはどんだけ北京が好きなんだ……と思われているようですが。待ってもらっていた仕事があって、このタイミングで行くしかなかったのです。少し休ませてくれ~というのが本音。
でも自分の展示や皆さんからの意見が脳裏にしっかりと残っているうちに再訪できたのは、いま考えると非常にラッキーでした。まあいろいろ書きたいことはあるのですが、キリがなくなりそうなのでまたの機会に。


 



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■CX4/Miniaturize


とりあえず今朝撮った北京首都空港。やっぱり赤……。



明後日からは東京・銀座の高松建設さんで写真展「甦る五重塔 身延山久遠寺」です。昨年7月にキヤノンギャラリー銀座で展示したものと同じですが、見られなかったという方も、もう見たよという方も。


11/19(金)~11/27(土)
10:00~17:00・会期中無休・入場無料
高松建設ビル(東京都中央区銀座7-12-7)1Fショールーム
※19日と27日には宮大工さんの実演があり、僕も会場にいる予定です。




明日は朝からその設営、そして夕方は打合せ、さらに夜はお通夜……。


今日の午後、知人でノンフィクション作家の黒岩比佐子さんが亡くなられました
だいぶ前から末期ガンと闘われていて、先週北京に行く日も共通の知人からあまり体調がよくないという話を聞いて気がかりだったのですが。


4月に僕が写真集を出したときも、病床からお祝いのメールをくださったのですが、結局写真集も渡せずじまいでした。
黒岩さんとは珍道中まがいの地方取材でご一緒したり、サントリー学芸賞を授賞されたとき「二度となさそうな晴れ舞台だから……」と授賞式の撮影をお願いされたり……。


僕も仕事柄いろいろな作家さんを知っていますが、黒岩さんほど丁寧に取材を重ね、一文字一文字を積み重ねていく方はなかなかいません。でも僕が「黒岩さんは永遠の文学少女ですね」というと、照れながら、でもまんざらでもない様子で「やだぁ~」と笑うお茶目な方でした。


遺作は先月講談社から発売された「パンとペン」で、早くも重版だそうです。うーん、もっといろいろ書いてほしかったです。合掌……。