2010年11月1日月曜日

フィルム有ります

今日は仕事の撮影で浅草へ。天気が良ければ鎌倉のはずだったんですが……。


 


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■PowerShot G12


仲見世のカメラ屋さんではまだフィルムを売っていました。デジカメはショーウィンドウの隅っこで、フィルムが店頭の一等地。
確かに観光地のカメラ屋さんでカメラを買う人は少ないけど、フィルムはふつうに出先で買いますからね。でも今は浅草でもフィルムカメラで記念撮影している人はほとんど見ない気がします。どうなっていくんでしょう。


そういえば写真展の会場で一昨日・昨日といろいろ質問を受けたのですが、時たまあるのが「撮影はフィルムですか?デジタルですか?」。答えはすべてデジタルです、なんですが、質問をされる方は決まって意外といった表情をされます。
僕には質問もその反応も意外なんですが、たしかに見方によっては大判カメラで撮った写真に見えなくもない。大判カメラだったら、少なくとも僕の技術ではここまで撮れなかったでしょうが。


ちなみに僕は中国にフィルム自体持っていったことがありません。フィルムで撮らない理由はX線検査が厳しいとか、残り枚数やフィルム交換のタイミングに気を取られたくないとか、デジタルの方が後でツブシが効くとか、挙げるとキリがないんですが、結論とすれば「デジタルがこれだけ便利でこれだけ写る今、あえてフィルムで撮る理由がない」ってことでしょうか。


ハッセルかローライにモノクロを詰めて撮りたいと思うこともなくはないのですが、モノクロで撮ると「ステレオタイプな中国のスナップ」になる気がして、実際にはやらないでしょう。北京というか中国は被写体の宝庫ですが、人々の“中国ってこんな感じ”というイメージも強いので、それをどこまで裏切るか、あるいは取り入れるかのバランスが非常に難しいと思います。


それでいえば昨日一昨日と「こんな中国のスナップは見たことがない」といったニュアンスの感想をおっしゃる方が多く(こちらのブログが非常によくまとめておられます)自分の意図はとりあえず伝わっているのかなと思います。


さて明日から土曜までまた店番です。