今日は都内某所のスタジオへ。勤労感謝の日だから感謝しながらお仕事……といいたいのですが。
人ひとりを撮るにはもったいないくらい広い白ホリ(いわゆる白い壁のスタジオです)の中で、「親子の日」などでおなじみのブルース・オズボーンさんに撮っていただきました。ハイ、シカノを撮っていただいたのです。
ブルースさんについては、デジカメWatchでHARUKIおじさんが書いたインタビューが良記事なのでどうぞ。
20年前、ブルースさんはボストンのチルドレンズミュージアムという博物館の企画で「Teen Tokyo」という撮影を行いました。東京のさまざまな10代を撮影+インタビューして、それを博物館で展示するというもの。
そのモデルというか取材対象になった10代の中に、高校3年生のシカノ少年もいたのです。それが僕とブルースさんの出会い。だからもう20年のお付き合いなのです。
そして20年を機に「Teen Tokyo」で撮影した“元10代”たちを再び撮ろうということで昨年からコツコツ準備を開始。連絡がついたり、Facebookなどで見つかった人などを撮ることになりました。で今日がその1回目の撮影だったわけです。
まさにシカノを撮影中の図。つまり撮られながら撮った写真です。20年前もカメラを持っているところを撮ってもらったので、今回もカメラを持ってみたわけですが。20年前はフィルムの入っていないカメラでしたが、今回はフィルム……もといメディアを入れて僕も撮ってみました。
しかし20年後はフィルムを使わなくなるなんて、高校生のシカノ少年は想像もしなかったですよ。ブルースさんも想像しなかったそうですけど。
僕は撮られるのはもちろんですが、データをMacに取り込んだり、カメラのセッティングをしたり、撮影のサポートもさせていただきました。これも20年前には想像もしなかったことです。
今日は6人の“元10代”を撮影しましたが、スタジオはなんとなく同窓会の雰囲気に。20年前の撮影で面識があったわけではないのですが、同じ世代で同じ体験をした者どうし、なんとなく話が盛り上がり……。
そしてブルースさんはスキャンした20年前の写真と、今日撮った写真をその場で組み合わせていました。いわば定点観測的な企画なので、20年の歳月を隔てた2枚を揃えるわけです。
シカノの写真を合成中……いや、20年間の変化にいろいろな意味でびっくりです。びっくりなのでモザイクをかけています(笑)。まあこの結果は来年どこかでお目にかかることでしょう。
というわけで20年前にタイムスリップしたような一日でした。20年って振り返るとあっという間だけど、でも長いよなぁ……。