ついに我が母艦・EOS-1D MarkIIIの後継機、MarkIVが発表されました。マークフォ~! ってあのハードゲイ人は最近見なくなりましたが……。
MarkIIIの実物を最初に見たのはラスベガスのPMA2007。取材の合間に何度も展示ブースに寄っていたというか、展示ブースに行く合間に取材をしていたという状況で、最終日にはキヤノンUSAの説明員(白人のおっちゃん)から「おまえが一番これを触ってるぞ」と笑われる始末。
発売を控えたGWにはベータ機をキヤノンさんからお借りでき、飛騨高山や伊勢志摩を撮影。絵の美しさと高感度の強さに感動……。
その直後から身延山の五重塔復元を撮らせていただけることになり、当時もっとも高感度に強いカメラということで慌てて予約……したものの納期は未定。3月に予約していた友人が「急がないから」と自分の予約分を譲ってくれて、なんとか7月に入手できたのでした。
ちなみに僕の予約分が納品されたのは半年後の11月……。もっとも友人はそれをキャンセルして1Ds MarkIIIを買いましたが。
その後はおびただしい粉塵が舞う五重塔復元の現場で、何のトラブルもなく働いてくれました。また現場ではISO1000以上での撮影が当たり前でしたが、当時としては驚異的なノイズの少なさで「やっぱり買ってよかったなあ」と思ったものです。
キヤノンギャラリーでの写真展でも、展示した作品の大半は1D MarkIIIで撮影したもの。数値上では解像度不足、しかも高感度で撮影したものが多かったのですが(少なくとも作者自身は)まったく不満はありませんでした。
というわけで思い出深い愛機ですが、今日下取りに出して1D MarkIVを予約してきました。
……だったらよかったというか、そうしたい気もやまやまなのですが、財源確保に赤字シカノ債を発行せねばならず、でもそんなもん誰も引き受けてくれんだろうということで、まだしばらく1D MarkIIIで頑張ります。高感度や高画質が必要なら5D MarkIIがありますしね。
といいつつやっぱりMarkIV欲しい。最高感度は常用でISO12800、拡張でデーモン小暮閣下級のISO102400です。画素数も5D MarkIIよりだいぶ少ない1600万画素ですが、A4見開き(つまりA3)の印刷で必要な画素数がちょうどそれくらい。極めて実用的なんです。
うーん、どうしよう。
と迷いつつ、最近気になっているものを1D MarkIIIで撮ってみました。
■EOS-1D MarkIII+70-200mm
うちの玄関から見える建設中の東京スカイツリー。周囲の風景から頭ひとつ抜けだしましたが、今日現在まだ174m。世界一のテレビ塔になるべく、あと3倍以上伸びていくわけです。
ちなみにこの写真、猛烈にトリミングしております。この大きさで写すには600mmくらいの超望遠が必要。完成したら200mmでも撮れそうですが……。
しかし「塔を立てる現場」を撮ってきたシカノとしては、猛烈に現場を撮ってみたいのですが、きっと他の誰かが撮られているでしょうね。撮っていなかったら僕に撮らせてください。って誰に言ってるんだ。
そんなことを思いつつ、今日はいろいろ必要なものがあって秋葉原へ行ってきたんですが、駆け足でヨドバシカメラのカメラ売り場をチェック。
ようやくパナソニックGF1を触ってきました。想像していたよりもずっといい感じですね。内蔵フラッシュにおおーっ!と感動してしまいました。
あとペンタックスK-xも初めて触ってきました。100通りのカラバリが気になって仕方なかったんですが、実際に見たらさらに気になるじゃないか。困ったもんだ。
さらに感動したのがシャッターのフィーリング。あれは撮っていて楽しくなるカメラです。でもうっかり買ってしまうと、DA15mmとかDA21mmとかDA35mmマクロとかLimitedレンズをうっかり揃えてしまいそう。ますます赤字シカノ債を発行しないといけないので自粛……。
悩ましい物欲の秋である。