昨晩、激辛担々麺で身も心もしびれされてくれたホテル近くの「重慶川菜館」に、予告通りまた行ってきました。
というわけでランチは昨日気になって仕方なかった「麻婆豆腐飯」。やっぱり期待通り旨かったです。ボリュームも満点。でも担々麺に比べると何か物足りない。っていうかあまり辛くない……。
四川料理は花椒と唐辛子のしびれるような辛さが、そのまま旨さの源になっています。だから食べやすいんだけど、少し物足りないのです。もっともふつうに考えれば十分辛いし旨いんですが。
それだけに、隣の女の子が食べていた揚州炒飯が気になって仕方ありませんでした。
夕方は市街にある佳能快修中心(キヤノンサービスセンター)へ行ってきました。
実は一昨日の夜、ホテルで5D MarkIIのバッテリー室のフタを折ってしまったのです。うっかりフタが空いたままカメラを椅子の上に置き、うっかりその上に座ってしまうという、うっかり八兵衛もびっくりなくらいうっかりの結果です。
といってもプラスチックの皮一枚でつながっており、さらにいえば完全に折れても、テープで留めれば撮影は可能です。ただ肝心なときに折れてしまうのはイヤだし、テープで留めるのも面倒だし、そこから水が侵入する恐れもあるし……と考えていたら、ふと思い出したのが北京のサービスセンター。
初めて北京に来たとき以来、キヤノン中国さんには幾度となくお世話になっているのですが、その本社にサービスセンターが併設されていたのです。まあこれくらいのトラブルで社員さんをお呼び立てしては申し訳ないので、そうだサービスセンターに行ってみようと思った次第。
すでに春節休暇の可能性もあったのですが、運のいいことに今日まで営業とのこと。日本と同じように機械で番号札をとって、さらに番号を呼ばれて窓口へ……。
そして対応してくれた蒼井優ちゃん似の女の子に、片言の中国語と身振り手振りで「このフタを売ってくれ」と伝えたのですが。
なぜか彼女は「カメラを貸してください」。僕のカメラはシリアルナンバーがこすれて消えてしまっているので、それを確認するとのこと。ああ、確認しないと部品が売れないんだなと思い、カメラを渡してしばし待ったものの……。
メモ用紙を渡され「あなたの名前と電話番号を書いてください」。え、部品買うのに電話番号? 教えるのはやぶさかではないというか、むしろあなたへ個人的に教えたいくらいですが、それって取り寄せで入荷次第連絡、つまり春節休暇明けになるということ。そもそもサービスセンターに在庫がないのもおかしな話です。
そこで再度「ほらフタが壊れました。だからこれが欲しいのです。在庫はないのですか?」と丁寧に伝えると……「明白了明白了! 有庫存!(そういうことね! 在庫あるわよ!)」と。
どうも彼女は僕のカメラを預かろうとしていた様子。やれやれですが、一体何をどうしようとしたのでしょうか……。
別のスタッフが品物を持ってくるのを待つ間、彼女に「小澤老板ハオマー(小澤社長は元気)?」と聞くと、あなたは老板を知っているの?!と驚いた様子。うん知ってるよと答えると、興奮気味に別の女の子を慌てて連れてきました。
そして「ニホンノカタデスカ? ナニカ、オコマリデハ、ナイデスカ?」。日本語のできるスタッフでした。さっきまですごく困っていたんですけどね、もう解決しちゃいました……。最初から老板の名前を出せばよかったのでしょうか(笑)。
まあ2人とも一生懸命対応してくれて、ちょっと心が和みました。カメラの方も心配なくなったし。でも蒼井優ちゃん似の彼女に手机号マ(ケータイの番号)を伝えるのは忘れました……(笑)。
伝票と壊れたフタ。ちなみにお代は74元(1000円くらい)でした。安くてひと安心、というか拍子抜け。
その後はすぐ近くの王府井へ。C級中国土産を高値で売りつけてくるバッタ市で、くだらないものを値切りまくってきました。最初の言い値が5D MarkIIのフタよりも高い85元(1000円ちょっと)だったあるものは、最終的に8元までディスカウント。まあそれでも高いような気がするんですが……(笑)。
■EOS 5D MarkII+EF50mmF1.2L
別のあるものを商談中の図。電卓の「25」は店のオッチャンが打ち込んだ数字ですが、最初の言い値は「120」でした。そして24、23ときて、最終的には「20」まで落ちました。これも15元くらいまで落としたかったんですけどね。
ちなみに中国でショッピングするときの合い言葉は「太貴了(タイグイラ=高すぎる)!」です。
そんなこんなで気分がよくなって、夜はまたまた「重慶川菜館」へ……。そう昼に気になった揚州炒飯を食べたくなったのです。
揚州炒飯とは日本でいう五目炒飯ですが、こちらは麻婆豆腐の100倍くらいガッカリな味でした。まあ衛生ランクがC(ギリギリ合格)の店が出す6元のメシですから、過度な期待をしてもしょうがないんですが。
ただここの担々麺は絶品でした。たぶんまた食べに行くでしょう。明日……?