2010年2月15日月曜日

中華包丁の正しい使い方

春節である今日は昼にのんびり起きて、天安門の南にある前門のあたりに行ってきました。日本のガイドブックには必ず「北京の浅草」と書かれているところです。誰が言い始めたのかわかりませんが、まあ浅草に見えないこともないな(笑)。
ただオリンピックを機に再開発され、表通りは海外ブランドや高級店が並ぶ「北京の横浜中華街っぽい表参道」になっています。なんのこっちゃ。
新たにユニクロの大型店ができていましたが、やはり外観は横浜中華街でした。




今回の滞在中、山本おじさんはじめ、いろいろな方からメール等々で「何食べてるの?」と質問というか心配をいただいております。普段からも「中国ではいつも何食べてるの?」と聞かれることが多いんですが。


北京では北京ダック、上海では上海ガニをいつも食べています。




……嘘です。


仕事で行ったときは関係者の方もいるのでそれなりの店に行く(というよりも連れていっていただく)のですが、個人で動くときは吉野家とマック、あとは最近できたCoCo壱番屋をローテーションします。上海にはてんやがあるのですが、北京にも早く進出してほしいところです。
なんで中国に来てまで……と思われそうですが、それは中国だから(笑)。これらの店ではお腹を壊すリスクが低減できます(もっとも最近はかなり胃腸が丈夫ですが)。あと予想と違うものが出てきたとか、正しく注文が伝えられなかったとか、そもそもメニューが訳わからんということもありません。
余計なことに神経を使うのが嫌いで、お腹いっぱいになれば何でもいいという性格なので、これで十分なのです。まあ単に貧乏だという噂もありますが。


というわけで昨日は昼・前海の吉野家、夜・前海のマック、深夜・前海のマック(2度目)。今日は昼・ホテル近くの麺の店、そして夜・ホテル近くのマックでした。
もっとも今回は事情がちょっと特殊。実はちょっとローカルフードに目覚めつつあったのですが、春節で日に日に休みの店が増え、ついにあの重慶川菜館も、そして2度行っているホテル近くの刀削麺の店(ここも絶品)も「春節放暇」。開いているのはファストフードか観光客相手の高級店くらい。今日の昼に行った店は24時間年中無休だそうですが、昨晩から今朝にかけてはさすがに休んだようです。


ちなみに中国のマックでは辛いチキンバーガーがなかなか美味なんですが、昨日の深夜食べたばかりなので、今日はこんなローカルメニューに挑戦しました。




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足尊牛堡……訳すと「リッチすぎるハンバーガー」でしょうか。貧乏な僕も、マックではセレブ気分です。セットで23元だから、300円くらいの安いセレブですが。
これクォーターパウンダーの大陸版のようですが、ピクルス(というかキュウリ)がたっぷりです。中国人なんでキュウリこんなに使うんでしょう。昼に食べたジャージャー麺も具はたっぷりのキュウリでした。嫌いじゃないんだけど、多すぎるとキュウリ臭くなるのでうんざりです。


ちなみに箱じゃなくて中身を撮るべきだったのでしょうが「マックの仕事は300個作って1個撮る」山本おじさんに敬意を表してみました。まあグチャグチャで撮れなかったんですが(笑)。


他にローカルメニューでは「あずきパイ」が気になって仕方ありません。たぶん滞在中に食べることでしょう。




食といえば昨日の大晦日、古い胡同が残る一角を撮っていたら、外を歩いていた村上春樹に異様にそっくりなオッチャンから「オレの家を見るか?」と誘われました。
中では同じ四合院の人たちがみんなで夕飯の支度をしていたのですが、すごかったのは肉の骨を切る斧が壊れたとき。柄から刃がとれてしまったのですが、なんと柄を中華包丁で削って再び刃をはめこんだのです。中華包丁にそういう使い方もあったとは……。恐るべし中国5000年の歴史(最近4000年から一気に増えたらしい)。



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■EOS 5D MarkII+EF17-40mmF4L


上は斧を直すところ。下は肉鍋を煮込む村上春樹。
村上から「一緒に食べるか?」といわれたのですが、夕暮れを撮りたかったのでお断りしました。鍋はとてもおいしそうだったんですが……。