このたびの北京にはジッツォのカーボン三脚を持っていったのですが、昨日コザワ巨匠と話していて「シカノさんが海外へ三脚を持っていくなんて……偉いですね」と褒められました。いや褒めるべきことではなくて、普段持っていかない方がどうかしている気もしますが。
僕も時と場合によっては持っていくのですが、北京に関していえば仕事上必要でない限り持っていきません。理由は簡単で、夜景がきれいじゃないから。
もちろん夜でも絵になる場所はあるのですが、そこに行くかもわからないのに、朝から三脚を持ち歩くのも大変です。かといってわざわざ狙って撮るほどでもないし、そもそも夕方にホテルへ三脚に行くのも時間がもったいない話です。
ではきれいな夜景に遭遇したときはどうするか。そのときは手すりとか壁とか、そこらへんにあるものを使います(笑)。北京は都会なのでそのあたりは不自由しません。もちろん三脚があった方が便利だし、アングルも自由が利くのは確かなのですが……。
ただ今回は年越しの街の風景を撮りたかったので三脚は必須。というわけで年明けにジッツォを買った次第です。13日夜から14日未明はカメラを三脚に乗せたまま市街を走り回ったのですが、その軽さに随分助けられました。
でも今回の北京で、僕は己がいかに甘っちょろいかを思い知ることとなりました。三脚にはこんな使い方もあったのです。
街灯のハレーションを防ぐのに必死で、ピンぼけ+手ブレ+構図もいい加減ですが、カメラをセルフタイマーにして、三脚の脚2本を両手で掲げて撮っていたおじさんです。ちなみにフレームアウトしている左の脚は、宙に浮いています。こんなやり方でハイアングルを撮影するとは……。
これを撮ったのは先日「北京の横浜中華街っぽい表参道」と書いた前門なのですが、このやり方は中国でスタンダードらしく、いろいろなカメラマンが同じように前門を撮っていました。
恐るべし人民的撮影技法。
僕は三脚をホテルに置いてきていたので、ふつうに撮りましたとさ。
ところで昨晩、PMA(アメリカのカメラ見本市)取材のためフロリダ・オーランドに滞在中の桃井一至さんから、Skypeで電話がかかってきました。リーマンショックの影響でとても寂しいPMAだそうですが、「そういえばモモ~イさんが取材したのって、どこに載るんですか?」と尋ねると……。
「ん? 自分のブログ」
ええーっ! 取材費はいったいどこから……。
「あ、寄付募ってるから」
というわけでモモブロには動画レポートfrom USAがアップされていますんでぜひご覧ください。というわけで寄付はできない代わりに宣伝。
PMAは僕も2007年と2008年の2度行きましたが、プレスルームで味も素っ気もないドーナツが食べ放題だったのが一番の思い出です。って食べ物かい。
※追記
またモモ~イさんからSkypeが。会場はオーランドではなくアナハイムでした。以前はオーランドだったので「今年はラスベガスではない」「ネズミさんがいる」という時点で勘違いしていたのですが……。同じネズミの国でも大違いですね。
モモ~イさんから「現地集合だったらアウトだったぞ」と笑われてしまいましたとさ。
※追記2
ソニーからついにミラーレス一眼が! ほ、ほ、ほっすぃ~!!
吉村Aさん、撮影オツです。