今朝はまずホテル近くにある成都料理の店へ。軒先で鍋を煮たりせいろを蒸していて、実に絵になるのです。こちらに来てからちょこちょこ撮っていたのですが、タダで撮らせてもらってばかりじゃ悪いなということでここで早点(朝食)。
非常に込み合う店内では、みんなワンタンを食べています。超うまそう。店内にメニューが見当たらないので、そうか朝はこれだけなのねと判断。軒先で忙しく料理をしているオバサンに「イーガー(1個)」と頼むと……。
鍋からすくって渡されたのは真っ黒いおかゆ。鍋はふたつあって、僕が「イーガー」と言ったときオバサンはちょうどおかゆの鍋をかき混ぜていたのです。
仕方ないので食べると……うーん。マズくないというか、そもそも味がない。黒い源が何なのかはわからずじまいでしたが、このところマックや吉野家ばかりなので、たまには健康的なものを食えという天の声でしょうか。あのおかゆが健康的なのかどうかも不明ですが。
その後は地下鉄で市街の外れにある白雲観へ。北京最大の道教寺院で、中国道教の総本山なのだそうです。寺を撮っている者としては、異国の宗教にも敬意を払わないと……なんて気持ちもなくはないんですが、人民の初詣(廟会)を撮りたかっただけです。
その期待通りなかなか趣きのある北京の初詣風景でした。とれどれネタになりそうなものはたくさんあったんですが、なかでもおもしろかったのが中国式のお賽銭(?)。銅のメダル50枚を5元で買い、それを的(寛永通宝みたいなかたちで、穴の部分に鐘がある)に向かって投げます。ってお賽銭じゃなくてそれはストラックアウトですね。
こんな感じ。僕もチャレンジしました。意外と的に当たるもんです。
白雲観の前には内モンゴル自治区の関係施設があって、モンゴル料理の屋台が出ていました。廟会に入る前に僕も寄って、ところてんのようなものを茹でて、ナッツとネギと香草を入れた辛いスープ(5元=約70円)を食べました。舌がしびれましたが激旨でした。
そのスープを作ってくれたのが……
北京の宮崎あおいちゃん。笑顔がかわいくて、愛想のいい子でした。僕のお釣りを間違えたのですが「足りないよ」というと、照れながら「不好意思!(すみません)」。いやいや没関係アルヨ。
というわけで例によって無駄にF1.2でボカしてみました。いやかわいい子に対しては無駄じゃないですね。ただピント合わせが大変。AFでは追えないので中国得意の人力で合わせましたが、結構外しました(笑)。
無駄にF1.2でボカしたのはこっちでしょうか。
獅子の石像に1角コインを立てる警備員2名。コインを立てるのは何か意味があるみたいです。彼らは参拝客たちから「すごいね」と褒められていました。っていうかおまえら仕事しろよ。
そんな白雲観を出て駅まで歩いていると、ちょっと小腹が空いてくるわけで。すると遠くに湯気がもうもうと立っているガレージのような建物が。近寄ると「杭州小龍包」の看板。中をのぞくと狭い店内が大混雑です。これはうまいに違いない。っていうか軒先で蒸している小龍包を見たら、挑戦せずにはいられませんでした。本日3つめのローカルフードです。
でこれが大正解。小龍包が10個に、玉子と岩海苔のスープ(これも絶品)も頼んで、お会計は7.5元だから100円くらい。日本の感覚ではありえない安さアルネ。
これもF1.2でボカしてみました。手前でボケているのは相席になった家族の子供。こちらにもピントを合わせて撮ってあげたら、若い両親から「謝謝!謝謝!」とやたら感謝されました。ただ撮っただけなのですが、こちらではいつもそんな感じです。不客気(どういたしまして)です。
夜はマックで例のあずきパイを食べました。なかなかうまかったんですが、残念ながらボカした写真はございません。EF50mmF1.2Lはそこまで寄れないので、全部ボケてしまいます。あしからず。
こんなときクローズアップレンズがあれば……と少し前「デジキャパ!」の記事に書いたことを思い出しました。人に勧めておいて無責任もいいところです。