今日は朝から学研のCAPA編集部(またの名をメンズライフ編集部)へ。他の編集部は人でいっぱいでしたが、CAPA&デジキャパ!チームはガラガラ……。
すると編集部の作業台にこんなものが……。
k-xコレジャナイロボモデルの箱! っていうか箱にもこんな落書き……もといお遊びがあったとは!!
っていうか、なんで箱が? と思ったら……。
中身も。しかも無造作に置いてあるし。いいのかCAPA編集部!
というよりストロボをポップアップしたら、隠れていた部分にも手書きで「コレジャナイ」の文字が。どんだけ自己主張の強いカメラなんだ。
しかしこれ、販売開始10分で限定100台が売り切れた超プレミアモデルです。でも中身はふつーのk-xと一緒。ということはk-xのテストならコレジャナイでいいし、売り切れたモデルをブツ撮りする意味も不明。ってことはなんであるの?
たぶん誰かの私物なのでしょう。なにせCAPA編集部には○○さんや○○さんや○○さんなど、無類のカメラ好きがゴロゴロいますから……。
ちなみに無造作に置いてあるからといって、盗みに入ろうってったってムダ。なにせ用があって訪ねても、部外者は入館手続きが大変なほどセキュリティが厳重なのです。だからこんな感じなんだろうけど。
そんなこんなで僕が待っていたのはCAPAの石田編集長。以前CAPAで僕が取材した高知在住の写真家・川村公志さんが、東京にも事務所を構えたというので石田編集長をご紹介したのです。
川村さんは中古のワンボックスカーにカメラ・プリンター・生活用具一式を積み、1年半かけて47都道府県を走破。車中生活をしながら写真を撮り、さらに車体をギャラリーにしてその写真を展示するという偉業を成し遂げました。
しかもそれで十分だろうに、程なくして「再会編」と称して2巡目の旅に出たというクレイジーで素敵な写真家なのです。
1巡目は『移動式個展日本一周の旅』、2巡目は『移動式個展日本二周目の旅 再会』という写真集にそれぞれまとめられています。
その写真集を眺める石田編集長と川村さん。なんかピリピリした雰囲気に見えますが、単に石田編集長が写真に見入っているだけです。そして「ああ、ここ行ったよ。風が強くて寒いんだよ」「この先の岬はね、いいスポット(たぶん釣りの)なんだよ」「この近くでよく大河ドラマの撮影やってるよ」……恐ろしいくらい日本津々浦々の情報に詳しい石田編集長。もし学研が旅雑誌を創刊したら間違いなくそちらへ異動でしょう。そうなると僕は非常に困るので、学研が旅雑誌を創刊しないことを祈るばかりです。
川村さんが帰られた後、僕は納品などがあってそのまま編集部に残っていると……
いやデジキャパ!の八巻(と書いてハチマキではなくヤマキ)さんでした。彼女は佐川編集長によると「出社するとまずシカノさんのブログをチェックする」のだとか。喜んでいいのか嘆くべきなのか……。
そんなメンズライフの爆弾娘(と書いてラ・ボンバ)が「とれどれぐさに出たいです~」というので、出してあげましたよホラ。
ちなみに彼女は何を潜っているのかというと、僕に見てもらいたいものがあるので探していると。
まだデジキャパ!に来て日が浅い彼女に「少しカメラの基本を勉強をしろ」と先輩が授けたそうな。「でも全然わからないんです~」ということで、いろいろ聞かれたのですが……。
八「このASAって、朝に撮るモードですか?」
僕「違うよそれは朝日新聞の販売店……なわけないじゃろが!」
八「わかった! As Soon Asだ!」
僕「そうそう、たとえば100をしたらすぐに……すぐになんなんじゃい!」
八「わかりませ~ん(涙)」
もっともISOはちゃんと知っていたので「ASAイコールISOじゃ」と教えたら「朝は磯釣り、って覚えればいいんですね~!」。
とまあ、そんな調子。
たまりかねた僕が「なっとらん! 今度合宿じゃ!!」といったら、「わ~い合宿合宿!」と喜んでたし。ラ・ボンバは20年くらいしたら、たぶん大物編集長になるでしょう。
その後は恵比寿へ移動。東京都写真美術館でサルガド展と木村伊兵衛&ブレッソン展をダブルで鑑賞してしまおう!
……と意気込んだのに、月曜は休館。そうだ、これは都の施設なんだ。
そんなこともあろうかと珍しくノートパソコンを携帯していたので、ガーデンプレイスのカフェでちょいと仕事。たまには外でモノを書いたりするのもいいですな。昔はいつもそうだったのですが。
で恵比寿から帰るのに日比谷線で六本木の地下を素通りするわけにはいかないわけで、ぶらり途中下車して長濱治大先輩の事務所へ……。
そんな大先輩はオリンパスのE-P1にかねてから興味津々のご様子。
「だって俺は昔オリンパスのカタログも撮ってたし、今もスナップ用のカメラはこれだぞ」と取り出したるは……
1955年生まれのオリンパスワイド。ちゃんとフィルムも装填されています。
とラフモノクロームで撮影したら、大先輩は「これいいよなあ。でもこのモードの名前、間違ってるだろ。“ラフモノクローム”じゃなくて“長濱”だろ」。そうですその通りです「アートフィルター=長濱」です。なにせ大先輩の作品は、何十年も前からほとんど“ラフモノクローム”なのです。
そんなアートフィルターな大先輩と、事務所の番頭・ヒッキー……と、トヨエツさんと布袋さん。
もう一枚……あれ? なんかおかしいなあ。大先輩も「おいこれじゃ俺たち●●じゃねえか」とご立腹。トヨエツさんと布袋さんはモノクロのままなんですが。
見かねた大先輩が「オイちょっと貸せ」というのでお渡ししたら……
さすが大先輩! 僕が目を離したスキにセクシーなモデルを撮っていました。誰かもびっくりな“ラフモノクローム and more”です。
しばしE-P1を楽しまれた後、大先輩は愛車のインテグラTYPE-Rで夜の町へと消えました……。
■オリンパス・ペンE-P1+17mm/ラフモノクローム…じゃなくて長濱
まさに「かっこインテグラ」、マイケル・J・フォックスもびっくりだ(古いなー)。
もっとも六本木のかっこインテグラはまっすぐご自宅へ帰られたと思います。明日は早朝の飛行機で地方ロケだそうで……。
しかし還暦を過ぎても6速マニュアルを操る漢(おとこ)に僕もなりたい。その頃はマニュアル車がなさそうですが。