写真展7日目。
今回の写真展で毎日数人いらっしゃるのが「昔はよく七面山に登ったんですが……もう二度と登れないと思っていたけど、ここで御来光を拝めました」というおじいさんおばあさんです。
写真家というのはだいたいエゴの塊であって、自分の何かを満たすために写真を撮っているわけです。だから出版社や広告代理店の方が「ぜひお仕事を……」と言ってくれたり、ブログやTwitterやFacebookに「とてもよかったです」と書かれるのはもちろんうれしいのですが、見知らぬおじいさんおばあさんが「人が多くて大変だったけど、新宿まで行ってよかったねえ」と思って、せめて今日一日でも幸せな気分になってくれれば、それに勝る写真家冥利はないわけです。
あとうれしいのとはちょっと違うんですが、写真展をやってよかったなと思うのは「日本にこんな世界があったんですね」「こんな場所があるのを初めて知りました」という感想。まあこの話はまた改めて。
まあ今日もそんなこんなでいろいろな方がいらっしゃったのですが、いいね!なお土産を持ってきてくれたのがタ~ネこと種清豊先生です。
■OLYMPUS OM-D+DG SUMMILUX 25mmF1.4ASPH
手にしているのはオリンパスOM10。僕が中学2年生のとき、鈴鹿のF1グランプリを撮るために、友人から借りて初めて使った一眼レフがこれ。それを「日本カメラ」4月号のインタビューで読んだタ~ネが、中古で探してくれたのです。
タ~ネは「電池が入っていないので、動くかどうかわかりませんよ」と言ってたけど、いま電池入れたら動きました。タ~ネもなかなかセンスがあるじゃねえか……。
せっかくだからフィルム入れて撮ってみないとね。OMレンズも24mmとか35mmとかゴロゴロあるし。