文化の日である今日(昨日)は東京ミッドタウンにあるフジフイルムスクエアで、吉村和敏さんの写真展「Sense of Japan」を拝見。
吉村さんとはほとんど面識がなかったのですが、ともに「CAPAカメラネット・スペシャルブログ」のブロガーであるというか、まあ吉村さんはともかくシカノはどこがスペシャルなんだといった感じですが、ともあれCAPAブログ仲間なのであります。
といっても吉村さんとシカノとでは、写真家としての格が違い過ぎるわけですが……。
いやー、今回の写真展でますますその違いを見せつけられました。欧米の美しい風景を撮り続けてきた吉村さんが、初めて日本をテーマに撮影……と聞いて、どんな風景なんだろうと思っていたのですが、これほどまでに期待を裏切られた写真展は珍しいです。もちろんいい意味で。
吉村さんのブログをずっと拝見していて、国内も撮影をしていることは知っていたのですが、いったいどんな写真を撮られているのか非常に謎でした。だってブログの内容はたいてい「今日は心に響く風景に出会えました。1カット撮影できました」か「今日は心に響く風景に出会えませんでした」なのです。
それが今日、写真展に伺って「心に響く風景……そうか、そうだったんだ!」と沢木耕太郎の如く納得。
実は近くで仕事だったコザワ巨匠と一緒に行って、会場にいた吉村さんとも少しお話をしたのですが、僕と巨匠の感想は揃って「いやぁー、やられました」。気さくな吉村さんはただただ笑っておられましたが、一本どこか三本も四本もとられた印象です。
いやはやすごい写真展です。明後日5日までですが、行くチャンスのある方にはぜひ行っていただきたいです。
そんな吉村さんと記念写真を撮らせていただこうと思ったのですが、混雑した会場で巨匠と勝手にフォトセッションを開くのも申し訳ないので、コザブロにお任せしてしまいました。残念ながら「伝説のシャツ投げを一緒にやってもらう」という狙いは実現しませんでしたが……。
その後、六本木から巨匠の車で移動。車内でもずっと2人で「吉村さんにはやられたね」と話していました。
次に伺ったのは四谷のトーテムポールフォトギャラリー。知り合いのスポーツカメラマン・甲斐啓二郎さんの写真展「THE SURFACES 2」が今日から始まりました。
普段はあっちのスタジアムやそっちのスタジアムで超望遠レンズを振り回している(と思う)甲斐さんですが、この写真展は男性ポートレート。どれも非常に静かな写真なのですが、1枚1枚見ていくとあるメッセージが伝わってきます。これまた「おおっ、やるなあ!」という内容。8日までやっているので、こちらもぜひご覧いただきたいです。
甲斐さんと僕。巨匠に動画で撮ってもらいました。ええ動画ですよ、動画ですが何か(笑)。
僕のポーズの意味は、会場で写真を見ればわかると思います。わからなければ親切な甲斐さんがいるはずなので、聞いてみてください。
■オリンパス・ペンE-P1+17mm/ポップアート
なんか運転席の人がこっちを撮っているような気がしますが、気にしない気にしない……。