今日は四谷・ルーニィで開かれている飯田鉄さんの写真展「博物誌に寄せて」へ……いや「開かれていた」というべきですね。ご案内をいただいていたのになかなか行けず、最終日の終了間際に駆け込みセーフでした。
飯田さんはこのところ年に1~2回個展をされていて、僕もほとんど拝見しているのですが、そのたびに飯田さんからは「忙しいのに来ていただいて……」といわれます。これだけハイペースで個展を開き、しかもご自身でプリントを焼いている飯田さんの方が、僕より全然忙しいはずですが……。
作品を拝見していると、後ろから飯田さんが「これ僕が28歳のときの写真。33年前ですよ。飯田にもそんな青年時代があったんですよ(笑)」。33年前ですか、僕は2チャイでちゅね。シカノにもそんな幼児時代があったんです……。
会場にはそんな33年前から、ごく最近の作品まで、順を追って展示されていました。ただ飯田さんの説明がなければ、どれが古い写真でどれが新しい写真かはわかりませんでした。どれも飯田さんらしい、空間を静かに切り取った美しい作品でした。
今デジタルで撮影している写真は、果たして20年後や30年後こんなふうに展示できるんでしょうか……と飯田さんにお話ししたら「そうだよねぇ」。今ハードディスクにため込んでいるRAWデータは、30年後もちゃんと見たり焼いたりできるんでしょうか。ついそんなことを考えてしまいました。
しかし僕の場合は30年後の心配をするより、まず明日の心配をする必要がありそうです。
飯田さんと知り合ってかれこれ16~17年になりますが、歳を重ねるごとに精力的な活動をされていて、僕などはまだまだ足元にも及びません。そんな飯田さんから「こないだの写真展よかったですよ。次も早くやってくださいよ」と励ましの言葉をいただきました。うーん頑張らねば。
というわけで会場を後にすると、次の目的地・渋谷まで頑張って歩いてみました。頑張るものが少し違う気もしましたが、まずは健康かなと。
■オリンパス・ペンE-P1+14-42mm
四谷三丁目から渋谷までは正味1時間くらいで、思いのほか距離が短いのにびっくりしました。都心ではつい地下鉄に頼ってしまいますが、たまには歩かないとね。