2009年11月6日金曜日

漢のランチ2

今日もお昼は冷蔵庫にあるもの……と思ったんですが、何もないに等しいので、仕方なく近所のスーパーへ。さんまを買ってきて、焼いて食べました。



以前、年輩の方と話していると「このトシになると肉は食いたくないねえ。魚がいいねえ」という声をよく耳にして、その都度「肉が食いたくなくなるんて信じられない」と思っていたのですが……。
自分、早くも30代半ばでそうなってきました(笑)。いや肉も好きだし、外で食べるときは肉と魚があれば肉を選ぶんですが、自宅ではあまり食べません。



2年前まではオール電化のマンションに住んでいて、魚が思うように焼けなかったけど、今のマンションはガスなのでうまく焼ける、というのもあるのかもしれませんが……でもそのうち外でも魚を選ぶようになってくるんでしょうね。



とくに焼き魚が無性に食べたくなるのが、北京から帰ってきたときです。北京では地理的に魚を食べるという習慣がほとんどなく、食べるとしても川魚。しかもごちそうだそうです。北京へ商談に行った日本人ビジネスマンが先方の中国人から「今晩はごちそうを用意しています」といわれ、とても楽しみにしていたら泥臭い川魚だった……という悲劇はよくあるそうです。



北京の一般市民が食材を買うのは公設市場か商店街(ただし少数)なのですが、メインは野菜や果物の店。そして肉や主食用の餅の店。魚を売る店はほとんどなく、あってもかなり隅の方においやられています。しかも品揃えは恐ろしいほど貧弱。



それでも魚市場はところどころにあって、料理人らしき客が魚を品定めしている光景が見られます。もっとも築地のそれとは趣きがだいぶ異なり、ずらっと並んだ水槽にどす黒い川魚たちが泳いでいます。眺めていると、正直食欲は減退します(笑)。






091105_9076 ■EOS 5D MarkII+17-40mm



これは北京で最大という市場の魚コーナー。画面中央に縦に並んでいるマスが生け簀です。とても浅いので活きのいいヤツは生け簀から飛び出し、地面でピョンピョン跳ねています。それを店のおばさんは「この野郎!」みたいなことを口走りながら、足でけっ飛ばして生け簀に戻します。
そのキックの精度は中村俊輔のFK並みでただびっくりさせられるのですが、さすがにあれを見たら北京で魚を食べる気は失せますわな。見なくても食べる気しませんが。



ただ北京で例外なのが寿司屋。僕も現地の日本人の人たちとたまに行くのですが、ごくふつうにおいしい寿司が、日本の回転寿司くらいの値段で食べられます。ネタがいったいどこを経由しているのかは謎ですが……。