今日は先週浦和で行った講演会for高校写真部員の続き。審査の結果、賞を獲得した生徒への表彰式&講評会でした。
ゆっくり起きて昼過ぎに行けばいいのに、なぜか朝7時に目が覚めてしまい、早めにうちを出て近所を散策……。
これじゃ今日の高校生たちにも負けちゃうかな……(汗)。
浦和の会場に着くと、受賞者以外の生徒も大勢来ていて、「講評お願いしまーす」とご指名(?)を受けるたびにその生徒の作品のところまで行って講評……。受賞者も合わせて30人くらいはしたでしょうか。
みんな気合いを入れて出展している力作なので、どこかひとつは必ず光る部分があります。でもほとんどの子はそれに気付いていないので、それを見つけてあげます。それが楽しいのですが、それ以外の“改善の余地がある部分”をアドバイスするのが難しいんですよね……。まあそれを次の撮影に生かしてくれれば、きっといい写真が撮れると思うのですが。
でももっと難しいのは僕があれこれいう必要のない“いうことなし!”な作品。何もいわないと反対の意味にとられかねないので、理屈で解説していくのですが、僕は写真評論家でも写真学校の先生でもないので、なかなかうまく説明が……。
そうやって説明の言葉を考えていると、自分もいい勉強になるわけですけどね。
しかし僕が賞に選んだ中に、長時間露光で不思議な光跡を写した作品があって、「これは何の光?」と聞いたら「ケータイの画面です」。これにはちょっとびっくりしました。日本写真界の未来は結構明るいのかも……。っていうかオッサンはうかうかしておれんなぁ。
そう、うかうかしておれないので、終わったその足で新宿へ直行。プロカメラマン仲間のコザワ巨匠と合流。プロカメラマンとはもちろん「プロフェッショナル……」の略ではなく。
「プロレタリア……」の略です。
プロカメラマンは朝から撮影だったようで、バテバテでした。E-P1の「ラフモノクローム」で森○大道さん風に撮ってみたら、ただの酔っぱらいにしか見えないのですが。
そんなうかうかしておれないプロカメラマン2人で、これからどう生きていけばいいのかを新宿駅前のマックで話し合ったら夜11時を回っていました。話し合い過ぎだな。
ちなみに巨匠は最近「悪魔レンズ」なるものを入手したそうで、ちょっと撮らせてもらいました。
「見て! 立った、立ったわ!」。まるで生まれて初めて子どもが二足歩行した瞬間のようです。そんなわけないですが。
巨匠が「ね、クセになる悪魔のようなレンズでしょ?」というので「ネタ的にはおいしいかもしれないが」と答えると、巨匠は電話中の僕をこっそり撮影……
確かに悪魔だ。レンズというよりもアンタがな。