今日は早朝に東京を出て身延山へ。身延山久遠寺の境内にはちょっと前まで日本で一番小さかった(今は2位)身延山大学があります。その仏教学科文化コースでは仏像の調査修復を学ぶことができ、学生は実際に国内外のさまざまな仏像を修復しています。キャンパスには
仏像制作修復室という工房があり、仏師である柳本伊左雄先生のもと、学生や弟子の皆さんが明るく作業に勤しんでいます。どれくらい明るいかというと、
Facebookでは賄い食と工房にいる猫2匹の話題が中心というくらい明るいんです。
その工房では今年4月から七面山敬慎院の内々陣修復作業を担当しています。というわけで今日は七面山から下ろした200年以上前の天井や鴨居を撮影してきました。おまけに賄いのミートパスタまでいただき…。
その後は甲府方面へ北上して、富士川町にある
萬屋醸造店へ。山梨を代表するお酒、春鶯囀(しゅんのうてん)の蔵元で、酒蔵を使った六斎というギャラリーがあります。七面山の修復事業で彩色を担当している早川町在住の絵師・映水さんが、現在そこで作品展を開催中なのです。
■EOS 5D MarkIII+SIGMA50mmF1.4 DG
連日和服で在廊されている映水さん。しかも会場の一角で公開作業をしておられるそうですが…途切れなく訪れるお客さんのお相手で、どうやら作業は進んでいない様子。展示は今月25日のクリスマスまでですが、大丈夫ですかね。
実は僕が早川町を撮るようになったきっかけをくれた一人が映水さん。一昨年の夏、もし七面山の帰りに映水さんと出会っていなかったら写真集の話なんてなかっただろうな。人の縁って不思議ですね。
六斎には素敵なカフェや試飲・販売コーナーもありますので是非。最近日本酒に目覚めたシカノも早速一本買いましたとさ。
その後は帰京して一旦自宅に戻った後、気の置けない仲間との忘年会へ。先日農鳥小屋のおやじさんからいただいた鹿肉を持参し、店のご主人に柚子風味のタタキや串焼きにしていただきました。冷凍して味が落ちたかな…と思っていましたが、これが絶品。日本酒にも合う合う。やっぱりプロの仕事は違いますな。
来年はプロとして写真も頑張りたいのですが、料理も少し復活しようかと思います。最近全然作らなくなってしまったので…。